そんな人はボタニカルブラシを要チェックです。
ボタニカルブラシはコロンブスの皮革用ケアブラシ。
特徴は山羊毛のような柔らかさとヒノキの質感が温かみを感じる持ち手です。
- 山羊毛のような
というだけあって、ボタニカルブラシの毛材は山羊毛でもなければ獣毛でもありません。
化繊毛です。
要は、プラスチックですね。
ただ、普通のプラスチックではなく、バイオマスから作った環境配慮型の素材を採用しています。
昨今叫ばれる持続可能型社会へマッチしたレザーケアブラシです。
ボタニカルブラシは化繊毛とは思えないほど柔らかく、繊細な毛先はデリケートレザー用のホコリ落としや革靴の仕上げにピッタリ。
それこそ、山羊毛ブラシの代わりとして使えます。
本記事ではコロンブスのボタニカルブラシの詳細をレビューします。
- 獣毛ブラシは使いたくない
- ボタニカルブラシのディティールが知りたい
- ボタニカルブラシの使い勝手は?
ブラシは皮革のお手入れに必須
革製品には様々な種類がありますよね?
- 靴
- バッグ
- 財布
- ベルト
- ソファ
など。
革の独特な風合いは美しく、それでいて丈夫。
素材として、とても優秀です。
しかし、革は時間とともに水分や油分が失われていきます。
乾燥するのですね。
乾燥した革は硬くなり、しなやかさが低下。
ひび割れの原因になります。
そのため、革に油分や水分を与えるお手入れが必須です。
というのも、革をモチモチとした質感に保つ必要があるから。
また、革の乾燥の主な原因はホコリ。
革に付着したホコリが革の水分や油分を奪うためです。
だからこそ、革にホコリが付かないように気を付けなければなりません。
- 革へ潤いと栄養を補給するため
- 革のホコリを落とすため
上記の作業をするために必要な道具がブラシです。
- 革に保革成分をなじませる
- 革にツヤを出す
- 革のホコリを払い落とす
これらすべてにブラシ掛けは必要。
皮革製品のお手入れにおいて、ブラシは欠かせない道具なのです。
ブラシの素材は獣毛か化繊毛
皮革製品のお手入れに必須のブラシ。
ブラシの毛の種類には大きく分けて2種類があります。
天然か、人工かです。
より具体的にいうと、
- 獣毛
- 化学繊維
ですね。
獣毛は馬毛、豚毛、山羊毛がメイン。
- 馬毛ブラシは柔らかくホコリ落としやデリケートレザー用に
- 豚毛ブラシはコシがあるのでクリームをなじませるため
- 山羊毛ブラシは馬毛以上に柔らかく細いためツヤ出しに
上記用途でそれぞれ使います。
そして、ブラシを語る上で忘れてはならない素材が化学繊維。
通称、
- 化繊
ですね。
化繊のブラシは人口的に作る関係上、大量生産が可能。
ゆえに安価な特徴があります。
質感は獣毛に劣るものの、使い勝手は変わらず。
好みに合わせて獣毛、化繊毛を使い分けると皮革のケアが捗ります。
コロンブスのボタニカルブラシは化繊毛ながらも柔らかな使用感
ここで1つのブラシを紹介。
何やらしっかりとしたパッケージ。
開けると…
出ました。
コロンブスのボタニカルブラシです。
ボタニカルブラシは高い機能性と使い心地を実現するため、熊野筆の製法を採用。
熊野筆とは、化粧用ブラシで有名な広島県安芸郡熊野町が誇る伝統技法。
1つ1つ丁寧に手作りで生み出されています。
99%植物由来のレザーケア用ブラシです。
ちなみに、価格は7,700円。
ケアブラシとしては非常に高価。
伝統製法で丁寧に作っているためです。
高品質な道具は使っていて楽しいですから惜しくはありませんよ。
その理由を詳しく見ていきましょう。
毛材はバイオプラスチック
ボタニカルブラシは植物由来のブラシです。
トウゴマの種子から抽出する、
- ひまし油
が原料。
ひまし油は植物油の一種で、古くから医薬品や化粧品で使っています。
植物由来の成分から毛材となるプラスチックを作るのです。
いわゆる、
- バイオマスプラスチック
を使用。
ボタニカルブラシの毛材はバイオマス由来ですが、あくまでもプラスチック。
大きくは化繊ブラシの分類です。
しかし、プラスチックとは思えない毛の繊細さと緻密さを持ったブラシです。
毛材は日本バイオマスプラスチック協会(JBPA)の認定素材。
昨今のSDGsにマッチしたブラシになっています。
- 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を意味する
- 世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を解決する意思表示
日本バイオマスプラスチック協会が定める、
- バイオマスプラ識別表示基準(バイオマスプラスチック度25.0wt%以上の製品等)
に適合した、JBPAに正式承認された商品ということです。
99%が植物由来で環境へ配慮
ボタニカルブラシは皮革製品のケアブラシです。
先ほど述べた通り、ブラシのほとんどは、
- 豚毛
- 馬毛
- 山羊毛
- 化繊毛
です。
ボタニカルブラシは上記のうち、化繊毛に該当するケア用ブラシ。
植物由来の成分がほとんどを占める、環境に配慮した道具です。
数値としては99%以上。
ひまし油から作られたバイオプラスチックの毛材を持つボタニカルブラシは、時代にマッチしたサステナブルなブラシなのです。
枯渇が心配される化石資源とは一線を画し、再生可能な資源穀物を原料に。
再生可能な資源穀物を原料とすることで、安定した品質の毛材供給を長期に渡って実現可能にしました。
また、バイオマスの持つカーボンニュートラル性も持続型社会に貢献。
ボタニカルブラシが焼却処分された場合でも、 大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制。
地球温暖化防止にも繋がるサステナブルな素材です。
未来志向の強い製品ですよ。
ボタニカルブラシは、機能性とサステナビリティの両立を実現する先駆けとなるブラシ。
コロンブスの環境負荷への真摯さを感じます。
環境意識の高いレザー愛好家の人に特におすすめの皮革用ケアブラシです。
ホコリ落としや仕上げにピッタリ
ボタニカルブラシはハイレベルな高機能性と使い心地を実現。
皮革製品の日々のホコリ落としや仕上げに最適なバランスで設計をしています。
どんな設計かといいますと…。
- 太くて短い毛
- 極細で長い毛
の2種類の毛材をバランス良く植え付けています。
性質の違う毛材を組み合わせ、ブラッシング時には太い毛が極細の毛をサポートする構造に。
柔らかい感触と適度なコシが両立しています。
この手法はブートブラックのフィニッシングブラシでも用いられている製法です。
繰り返しますが、ボタニカルブラシは化繊ブラシ。
獣毛ブラシ特有の使用感に近いのは、上記の製法を採用しているからなのです。
細く繊細な毛先と密な毛束
ボタニカルブラシの毛材は化繊ではありますが、毛質は細く柔らか。
まるで山羊毛のようです。
山羊毛は靴や革製品の仕上げにピッタリな繊細なタッチ。
山羊毛と同じような質感のボタニカルブラシは、デリケートな革にも安心して使えます。
試しに、他の山羊毛ブラシと並べてみましょう。
コロンブスとハンズのコラボ山羊毛ブラシとブートブラックのフィニッシングブラシです。
ともに品質が高い山羊毛ブラシで、密な毛束が特徴。
ボタニカルブラシは、それら2種のブラシと比較しても遜色ない毛の密度と繊細さ。
とても上質な道具だとあらためて感じます。
ボタニカルブラシは手のひらサイズで小さめですが、毛量が半端ないです。
持ち手が見えないほどに毛が植わっています。
広島県産ヒノキの持ち手
ボタニカルブラシの持ち手には、広島県産ヒノキを使用。
木目が美しいです。
厚みのある持ち手は性別関係なく、持ちやすくてブラッシングしやすいですよ。
手の小さい女性でも扱いやすく、おすすめのケアブラシです。
ブラッシングしやすい形状に仕上げてあります。
項目 | 詳細 |
ブランド | コロンブス |
サイズ | 縦4.8cm 横8.7cm 高さ5.0cm |
重さ | 90g |
素材 | 毛 : バイオPA 持ち手 : 檜 |
用途 | 下記皮革製品のホコリ落とし・仕上げ 革靴 バッグ 革小物 |
原産国 | 日本 |
価格 | 7,700円 |
ボタニカルブラシの使用感
ボタニカルブラシは持ち手が小さいながらも、使い勝手は良好。
毛が長く、さらに毛束が密。
そのため、効率的にブラッシングができます。
ただ、用途は限られます。
山羊毛ブラシと同じようなブラシということは、すでに山羊毛ブラシを持っている人にとっては不要です。
しかし、すでに山羊毛ブラシを持っている人でも、
なんて人にはおすすめ。
では、ボタニカルブラシの使用感を確認していきます。
- 革靴の仕上げ
- 革製品のホコリ落とし
上記2通りのお手入れに使っていきますね。
「革製品のホコリ落とし」については、2種のアイテムのお手入れ例をお見せします。
具体的にいうと、レザーバッグとレザーウォレットです。
革靴のケア
ボタニカルブラシは、山羊毛のように細く繊細で柔らかなブラシ。
そのため、山羊毛ブラシの代替ブラシとして高機能を発揮します。
山羊毛ブラシの用途は仕上げのブラッシング。
一通り磨き終わった革靴を山羊毛でブラッシングすると、革上の靴クリームやワックスが均され、強いツヤが出ます。
ボタニカルブラシも山羊毛ブラシ同様に、革靴に強いツヤを生み出せますよ。
というわけで、シェットランドフォックスのコードバン靴をブラッシングしてみましょう。
ハンドラップでブラシに水を付けて…
革靴を優しくブラッシング。
円を描くように力を入れずにブラッシングすると、アッパーにみずみずしいツヤが出ます。
ボタニカルブラシで革に有機的なツヤを与えられました。
革バッグのケア
ボタニカルブラシは革靴だけでなく、皮革製品全般に使用可能です。
革製品の定番といえばバッグ。
レザーバッグをお手入れするときには保革クリームを塗る前にホコリを落とす必要があります。
そこでボタニカルブラシの出番です。
密な毛束が隙間なくホコリを落としてくれますよ。
ジョセフオムのレザーリュックサックをブラッシングしていきます。
効率良くホコリを落とせます。
パンチングレザーの凹凸にもブラシの毛が入り込み、ホコリをかき出せるのも密なブラシの利点です。
レザーアイテムのお手入れに大活躍しますよ。
革財布のケア
ボタニカルブラシは持ち手が小さくコンパクトなので、革小物のお手入れにも活躍。
毛先が柔らかで革を傷める心配がまったくなく、デリケートレザーやエキゾチックレザーのホコリ落としにも最適です。
たとえば、クロコダイルレザーの革財布。
ボタニカルブラシなら優しいタッチでホコリ落としが可能です。
大事な革財布を傷めずにホコリを落とせます。
ついでにツヤも出るので、ブラッシングだけでも十分なお手入れ効果を発揮しますよ。
一般的なスムースレザーだけでなく、エキゾチックレザーや起毛革のブラッシングにも活用できます。
使用後の抜け毛が少ない
さて、ブラシ使用時に気になる点は抜け毛です。
新品のブラシは、使い下ろすと抜け毛が散って片付けに支障が出ますが…。
ボタニカルブラシは高品質なブラシゆえに、毛が持ち手にしっかり植わっています。
今回、
- 革靴
- レザーバッグ
- 革財布
- カードケース
とブラッシングしましたが、抜け落ちた毛はわずか2本。
1本数百円のブラシだと、使用後にはそこかしこに抜け毛が散らばって掃除が大変ですが、さすがのボタニカルブラシ。
見た目の高級感だけでなく、品質も高いのが窺えます。
高価格なブラシなのは伊達じゃないわけです。
獣毛フリーでレザーケア可能!サステナブルなボタニカルブラシ
本記事ではボタニカルブラシの詳細と使用感をレビューしました。
ボタニカルブラシは、シューケア用品メーカーのコロンブスがSDGsを意識して作った皮革ケア用ブラシ。
バイオプラスチックを使った化繊ブラシであるにもかかわらず、山羊毛のように細く繊細な毛先を持つブラシです。
柔らかなタッチゆえに、
- 革靴や革小物にツヤを出す仕上げ用ブラシとして
- デリケートレザー用のホコリ落としブラシとして
幅広い用途に使えます。
ヒノキ製の持ち手は温かみがあり、使う楽しさがあり。
持ち手のくぼみは指にフィットして使いやすくレザーケアが捗ります。
抜け毛が少ないのもGOOD。
高品質な作りです。
上記に当てはまる人は、ボタニカルブラシをチェックしてみてください。
持続可能社会のエコへの取り組みに興味がある人もチェックしておいて間違いなしです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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