革靴を作っているメーカーやブランドは世界中にたくさんあります。
革靴文化発祥の地であり、伝統あるブランドが多数存在するヨーロッパはやはり本場。
魅力的な革靴ばかり。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン…。
歴史ある工場やブランドが、個性豊かで上質な本格革靴を作り続けています。
ただ、日本のブランドも負けていません。
厳選した革と丁寧な製法で生み出されたメイドインジャパンの革靴は、こだわりの逸品ばかり。
機能的な面で見れば、欧州靴に比べてむしろ優れている部分も。
日本人の足には、日本のブランドが作る革靴の方が相性が良い場合が多々ありますからね。
ヨーロッパブランドは確かに格好良くてスタイリッシュですが、一方で、日本のブランドをチェックしないのはもったいないです。
日本人だから生み出せる感性を落とし込んだ革靴を、ぜひともチェックしてみてください。
本記事ではおすすめの日本の革靴ブランドをまとめました。
- ヨーロッパの革靴に飽きてきた
- メイドインジャパンの革靴が欲しい
- おすすめの日本のブランドが知りたい
ヨーロッパの革靴は格好良いけれど日本の革靴も良いよ
革靴の本場はヨーロッパです。
イギリスの貴族文化から発展したのが革靴ですから、イギリスを筆頭としたヨーロッパが革靴文化の中心であるのは紛れもない事実。
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- イタリア
- スペイン
いずれの国にも、革靴の代名詞となるような、代表的な革靴ブランドが存在しています。
あくまで一例ですが、以下の通り。
- イギリスはジョン・ロブ
- フランスはジェイエムウエストン
- ドイツはハインリッヒディンケラッカー
- イタリアはサントーニ
- スペインはヤンコ
いずれも素晴らしい革靴を取りそろえた、魅力的な革靴ブランドです。
いずれも上質で所有欲を満たす本格革靴。
筆者としては喉から手が出るほど欲しい革靴たちです。
しかし、
といわれれば、決してそんなことはなく。
世界中に素晴らしい革靴ブランドは多く存在しています。
- アメリカのオールデン
- アルゼンチンのグイド
- インドネシアのジャランスリウァヤ
上げればキリがありません。
世界に素晴らしいブランドが多数ある中で、忘れてはいけないのが日本。
日本に住む者としては、日本の革靴ブランドはやはり欠かすことのできない存在です。
実際、ヨーロッパや世界の革靴ブランドに勝るとも劣らない、素晴らしいシューズブランドが多数あります。
スタイリッシュで、何より、日本のブランドですから日本人の足に合うように設計されています。
日本の革靴ブランドは履きやすいのです。
機能的に優れた点があります。
加点ポイントですね。
同程度の品質であれば、海外製の革靴に比べて価格が低いのも良い点。
輸入時の関税がかかりませんから。
日本で買い物する以上、日本製の革靴はコスパが良いのが事実です。
質実剛健かつ高コスパ。
日本に住んでいるなら、日本の革靴はぜひともチェックしておくべきです。
日本の革靴ブランドまとめ

日本の革靴ブランドといっても、本当に多くのブランドがあるため、
という意見があるのは事実。
そこで、この項目ではおすすめの日本の革靴ブランドをまとめます。
以下のシューズブランドたちです。
- リーガル
- スコッチグレイン
- 三陽山長
- 宮城興業
- ユニオンインペリアル
- レユッカス
- フォルメ
- カルマンソロジー
- ペテロオラウム
- オリエンタル
- ペルフェット
- レンド
いずれも日本の革靴ブランド。
そのどれもが、一級品の確かな品質のシューズをラインナップしています。
いわば、日本人のクリエイティビティの結晶です。
それぞれのブランドを見ていきましょう。
リーガル

リーガル(REGAL)を知らない人はいないでしょう。
革靴だけでなく、スニーカーなどのシューズ全般を取り扱っている圧巻のラインナップが特徴のシューズブランドです。
- トータルシューズブランド
という言葉が似合います。
リーガルの革靴ラインナップは圧巻の一言。
正統派を貫くドレスシューズがひしめき合っています。
冠婚葬祭のシーンで持っていると安心なカッチリ革靴。
はたまた、現代のラフな革靴文化にマッチするカジュアル感を纏った革靴も。
なんでもござれ。
日本の代表する老舗ブランドですから、他ブランドと比べて種類豊富です。
自分に合った革靴が選べます。

スコッチグレイン

スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)は1964年創業の革靴ブランドです。
東京は墨田区の自社工場で革靴を作り続けています。
当ブログでもスコッチグレインの革靴はレビュー済みなので、チェックしてみてください。

実物を見れば特徴や魅力は一発で分かるのですが、あえてこの項目で説明します。
スコッチグレインは、質実剛健なグッドイヤーウェルト製法の靴を展開。
自社一貫生産にこだわったモノづくりをしています。
スコッチグレインの木型は歩行時の重心移動を加味したひねりを加えているのが特徴。
また、強度としなりを両立する独自開発のシャンクを採用しているのがポイントです。
インライニングには通気性を持たせるためにパンチング加工を施しています。
細部にこだわった革靴を展開。
見えない箇所にまで込められた誇りと想い、そんな情熱を垣間見ることができます。
ビジネスシューズはもちろん、休日にも使いやすいカジュアル寄りの革靴も多く、幅広く支持を集めるシューズブランドです。

三陽山長

日本の革靴の最高峰といっても違和感がない三陽山長。
浅草の職人の方々が作り続ける革靴です。
ブランドの代名詞、ストレートチップの「友二郎」はあまりにも有名。
ビジネスシューズの大定番です。
それ以外にも、よりハイエンドなモデルも展開。
- 仕立ての良さを追求した「匠」
- 素材の質を向上した「極」
上記はともに質を追求した革靴ライン。
品質の部分をより引き上げたシューズラインナップは目を惹きます。
ブランドの長い歴史の中で培った技術をキープしながら、新たな価値を持つ製品作りを欠かさず。
三陽山長の革靴が支持を集める理由が分かりますね。
宮城興業

変わらない実直さを持つ革靴ブランドが宮城興業。
名前の通り、宮城県は仙台市が本拠です。
1941年から続いていますから、老舗ブランドであり、メーカー。
いわゆる、ファクトリーブランドというやつですね。
イギリスのクラシックスタイルに日本の技術力を融合した革靴を取り扱っています。
日本の革靴作り、その伝統を体現しているシューズブランド。
変化が激しい現代社会だからこそ、変わらないもの作りにもまた価値が生まれます。
宮城興業は、まさにそんな魅力を放つブランドです。
イギリスのメーカーと技術提携していた時代もあり、靴作りのノウハウは間違いなし。
そこに日本のものづくりの繊細さを加えた、独自の革靴を展開。
職人の方々の確かな技術力とこだわりが垣間見える革靴を見たいなら、宮城興業の革靴は避けては通れません。
ユニオンインペリアル

ユニオンインペリアル(UNION IMPERIAL)は、足を包み込むしなやかな革靴を作り続けているシューズブランド。
九分仕立てのハンドソーンウェルト製法を採用しているのが特徴です。
ハンドソーンウェルト製法はその名の通り、手縫いでウェルトを取り付ける、手間が掛かる手法。
しかし、だからこそ抜群の足なじみを実現する製法です。
木型のポテンシャルを最大限引き出すハンドソーンで熱狂的なファンを獲得しています。
九分仕立てはほぼビスポークなわけですが、その割りには低価格。
ユニオンインペリアルは高いコストパフォーマンスも魅力です。
レユッカス
イタリアの革靴ブランド、エンツォボナフェと靴作りを協業してきた村瀬由香氏が手掛けるブランド。
それがレユッカス(LE YUCCA’S)です。
メイドインイタリアのレユッカスは、日本製の革靴でありません。
しかし、日本人デザイナーが作るレユッカスの革靴には、確かに日本の精神を感じます。
ジェンダーレスで上品な雰囲気のレユッカスの革靴は、ファッション感度の高い日本の若者を中心に質の高い支持を集めているのです。
エレガントな革靴の雰囲気とは打って変わって、30年以上ぶれない靴作りをしている、質実剛健な革靴ブランド。
レユッカスの精神を感じれば、その革靴をますます愛せること請け合いです。
フォルメ
2009年に立ち上がったシューズブランドがフォルメ(forme)。
エスペランサ靴学院で学んだ小島明洋氏がデザイナーです。
フォルメの木型は完成度が高く、日本人の足に合う形状をしています。
デザインも秀逸。
クラシックな視点を残しつつも、現代の価値観を加えて再構築。
斬新な靴作りで、履けば虜になる革靴。
それがフォルメのシューズです。
カルマンソロジー

ミニマルながらアイコニックなデザイン。
個性が光るブランドがカルマンソロジー(CALMANTHOLOGY)です。
日本製の革靴の新境地とでも言いますか。
デザインに特化した革靴ブランドのパイオニア的存在がカルマンソロジー。
独特の色気を持つブランド。
足元を華やかに彩ります。
履き口周りの段差をつけた特徴的な革靴もあり。
目立つ意匠ではないですが、見る人が見れば唸る、そんな革靴。
オーセンティックな雰囲気を纏いつつ、矛盾するような革新的なディティールを持つ革靴。
どうしても抽象的になってしまいますが、カルマンソロジーの革靴は一言二言では説明できない魅力が詰まっています。
ペテロオラウム

ペテロオラウム(PETROSOLAUM)は2012年創業。
生活に欠かせない道具としての靴の実用性と、スタイリッシュなデザインの両立を図っている革靴ブランドです。
ペテロオラウムの革靴はモードな服装にも合うなじみの良さ。
クラシカルなスタイルだけでなく、ドメスティックブランドのような特徴的な洋服とも相性が良いです。
ほど良いボリューム感と可愛らしさも感じるデザイン。
絶妙なバランスでコーデの足元を支えてくれます。
クラシックな革靴としてだけでなく、ファッション性の高いオシャレシューズとしても大活躍。
オシャレコーデに合わせたい本格革靴が勢ぞろいしたブランド、それがペテロオラウムです。
オリエンタル

奈良県で革靴作りを進めるブランドがオリエンタル(ORIENTAL)。
オリエンタルのシューズが放つ表現力は他のジャパンブランドとはまた違う、格別の雰囲気。
スタイリッシュで、言葉を選ばず表現するなら「今どき」。
ヨーロッパシューズを想起させるスタイリッシュさ。
それでいて、日本味を感じる堅実な構造。
日本製革靴の新境地を開いたブランドです。
ファッション性が飛び抜けた新傑作。
先進的なオリエンタルの革靴、ぜひともチェックしてみてください。
ペルフェット

ペルフェット(PERFETTO)は千葉県の松戸にある革靴ブランドです。
創業は1985年。
比較的新しい革靴ブランドです。
ペルフェットのシューズはグッドイヤーウェルト製法を採用。
非常に丈夫です。
修理しながら末永く愛用できます。
ペルフェットの革靴はイタリア靴を思わせる色気を放つ、ファビュラスな雰囲気。
スキンステッチにレベルソ仕上げ。
華麗な技術を惜しげもなく採用した革靴が多数。
一流の革を使用したアッパーの美しさも見逃せません。
- 芸術的な革靴
ペルフェットの革靴は、そんな言葉がしっくり来ます。
レンド

- 連動
が由来の革靴ブランドがレンド(RENDO)。
日本に置ける革靴の聖地、浅草を拠点としています。
靴好きなら1度はその名を聞いたことがあるでしょう。
創業者の吉見鉄平氏が持つ熟練の技術とキャリアを、革靴製造の文化が根付いた浅草の地域と連動させてモノづくりをする、そんな思いが込められています。
まさしく日本の靴作りの真骨頂といえる、質を追求した革靴です。
レンドは既成靴をベースにカスタマイズが可能。
素材を変更したり、木型の微調整をしつつ自分好みの革靴を作れます。
気になる日本の革靴ブランドは要確認
本記事では日本製の革靴ブランドを紹介しました。
革靴といえば、海外製。
そんな先入観を持っている人は少なくありません。
絶対的な価値観と言いますか。
ですが、国内に目を向けてみてください。
メイドインジャパンの上質な革靴たちがすぐそこに。
今までの固定概念が覆ります。
注目すべき、日本人の観点が生み出すクリエイティビティ。
- 日本人は0から1を生み出すのは苦手だが、1を5にも10にもする応用力が高い
とはよく言われることです。
革靴も同じでは、と思っています。
起源こそヨーロッパ。
しかし、日本で長らく愛用されるうちに、日本の感性が加わり独自の進化を遂げた日本製の革靴たち。
コスパが高いのは嬉しいポイントですが、それ以上に熱い思いによって研ぎ澄まされたデザインと所有する喜びがあります。
この記事で紹介した日本の革靴ブランドはいずれも日本人に合う木型で快適。
そして、履くと気分が上がる高揚感こそ何よりの魅力です。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!








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