数ある靴磨きグッズの中で、革靴の美しさをブーストさせるアイテムとは?
それが靴用ワックスです。
シューポリッシュとも呼びます。
シューケアブランドのブートブラックが展開するコレクションズシューポリッシュは、非常に強いツヤを出せるワックスです。
しかも早く。
ブートブラックのコレクションズシューポリッシュで軽く磨けば、光り輝く靴に早変わり。
簡単に鏡面を作れて、お気に入りの革靴が美しくなります。
秘密は何なのか。
解説していきます。
ということで、本記事ではブートブラックのコレクションズシューポリッシュの使用感をレビューします。
- 革靴に強く美しいツヤを出したい
- 手っ取り早く鏡面磨きしたい
- ブートブラックのコレクションズシューポリッシュの詳細が知りたい
ブートブラックは日本のシューケアブランド
ブートブラック(Boot Black)は日本のシューケア用品メーカーのコロンブスが展開するシューケアブランドです。
コロンブスは1919年に創業。
以来、一貫してシューケア用品の製造と販売を手掛けています。
ブートブラックはコロンブスが誇る、最高品質のプレミアムなシューケア用品シリーズです。
イギリスの古い言葉で、
- 靴磨きをする人
を意味するブートブラック。
その昔、革靴が黒のブーツタイプのみで、磨くことにより黒さをアップさせたことに由来するブランド名称です。
ブートブラックはコロンブスの知識と経験、それに裏打ちされた開発力を結集した極上の道具が揃っています。
創業以来、皮革業者からから靴の小売店まで、革靴関連の会社と100年以上に渡って取引してきているわけですからね。
使い心地と仕上がりの良さは間違いなしです。
日本の松戸ファクトリーで生み出されるメイドインジャパンな点も魅力。
靴磨きに興味を持った初心者から手慣れた磨き玄人まで。
幅広い層に支持されるシューケアブランドでもあります。
ブートブラックの「コレクションズ」シリーズはアルガンオイル配合のケア用品
この記事で紹介するブートブラックコレクションズシューポリッシュの名称について。
と思いますよね?
通常のブートブラックシューポリッシュもありますからね。
ブートブラック「コレクションズ」と付く理由については、保革効果が通常のブートブラックと異なる点です。
革は油を加えると、しなやかにモチモチとした質感によみがえります。
つまり、徹底的に油を入れれば美しい革と末永く付き合っていけるということ。
ブートブラックコレクションズシリーズのシューケア用品は油の中でも保革効果の高い、
- アルガンオイル
を含んでいるのが特徴です。
- 革の保湿効果が高い
- 革表面にツヤを与える
- 抗酸化作用があり成分が劣化しにくい
- 人間の肌にも使えるほど安全で革にやさしい
アルガンオイルのおかげで、革本来の魅力である独特の風合いと肌になじむ質感を保てます。
革靴のお手入れに非常に高い効果を発揮する成分です。
ちなみに、通常のブートブラックではホホバオイルを使用しています。
ブートブラックのコレクションズシューポリッシュ
さて。
この記事で紹介するシューケア用品はブートブラックの靴用ワックスの1つ、コレクションズシューポリッシュです。
- ハイシャインをより早く、より美しく
を目指して鏡面磨きのために開発したワックス。
ブートブラックには「コレクションズ」と付かないシューポリッシュの展開もあるのですが、違いは後ほど述べるとして。
まずはコレクションズシューポリッシュを詳しく見ていきましょう。
外観は缶。
他ブランドと同じ缶型靴用ワックスです。
デザインは高級感あるブラックとゴールドで。
ねじ込み式のフタなので取り扱いがラクです。
蝶ネジ型の開閉方式だと壊れやすく、缶フタを開けるのに一苦労になるリスクがありますから、ねじ込み式はありがたい仕様。
缶容器底部にはコレクションズシューポリッシュの詳細が説明されています。
成分は以下です。
- ロウ
- 油脂
- 有機溶剤
より詳しく成分を記載すると以下の通り。
成分 | 種類 | 効果 |
ロウ | カルナバワックス | 世の中に存在する天然ロウの中で最も硬い。透明度が高いツヤが出る。 |
ロウ | パラフィンワックス | 数あるワックスの中で最も溶解時の粘度が低い。塗工性が良好。 |
ロウ | マイクロクリスタリンワックス | 少量配合すると他のワックスを固化させる。延伸性があり、かつ油分の分離を防ぐ。 |
油脂 | アルガンオイル | 革への浸透性が高く保湿効果が得られる。抗酸化作用を持つ。 |
コレクションズシリーズの特徴であるアルガンオイルはもちろん配合。
他にも、靴磨きに特化したこだわりの成分を厳選。
他の靴用ワックスと同様、油性のシューケア用品に分類されます。
使い方は、
- シューポリッシュを塗る
- 水を1滴垂らす
- クロスで磨く
と缶の裏に記載がありますが、個人的に水1滴は多すぎます。
本当に微量で十分です。
磨き方は後ほど詳しく解説しますので、まずはワックスの使用感をレビューしていきますね。
コレクションズシューポリッシュの特徴
コレクションズシューポリッシュのフタを開けるとこんな感じ。
ブラックのワックスです。
他のカラーとしてニュートラル(無色)もあります。
触ってみるとすべりが良く、柔らかなワックスだと分かります。
全然硬くありません。
なぜそんなことを述べるのかといいますと…。
コレクションズシューポリッシュはツヤが出やすいワックスと謳っています。
通常、ツヤが出やすいワックスは非常に硬く、伸びが悪いものが多いのですが、コレクションズシューポリッシュはそんなことはなく。
使いやすい印象です。
ワックス自体は黒ではあるものの、やや赤みを帯びたペースト。
青みを帯びた黒に対して、暖かな印象をともなった仕上がりになりやすいシューポリッシュです。
重厚というよりは華やかさのあるブラックといいますか。
遊び心のある、かつエレガントな仕上がりになる靴用ワックスですよ。
ちなみに、コレクションズシューポリッシュで鏡面磨きをした後、仕上げにアーティストパレットで磨くと濡れたような光沢に仕上がります。
一段上の美しさをゲットできるのでおすすめです。
コレクションズシューポリッシュと通常シューポリッシュとの違い
ブートブラックには、コレクションズシューポリッシュの他に、同じ名前を冠した「シューポリッシュ」の展開もあります。
名前に「コレクションズ」と付かないワックスです。
コレクションズシューポリッシュと何が違うのかが気になりますよね?
違いは成分。
鏡面磨きをする上で最も重要な成分。
それがロウです。
ロウはワックスのこと。
ワックスで革表面の凹凸を埋めることで光が反射しやすくなり、輝きが生まれるのがツヤ出しの原理。
ロウ分が光が反射するフラットな面を作るのです。
コレクションズシューポリッシュは、同じくブートブラックのシューポリッシュに比べてワックスの配合比を約20%増加。
ワックス増量のおかげで、今まで以上に早く確実に革表面の凹凸が埋められるというわけ。
しかし、ここで注意すべき点が1つ。
通常、ワックスの配合比を増やすとクリームの伸びが悪くなります。
塗りづらくなるのです。
ただ、コレクションズシューポリッシュの場合、光りやすさと塗りやすさ、ともに揃った文武両道アイテム。
コレクションズシューポリッシュは数種類のワックスを独自配合でブレンド。
ブートブラックの通常のシューポリッシュに比べ、クリームの伸びが良く、光沢が出しやすいのです。
とどのつまり、コレクションズシューポリッシュは、
- 使いやすい
- ツヤが出やすい
- ツヤが強い
上記の特徴を持つ、シューポリッシュとしての機能をしっかりと果たせるアイテムということ。
従来のポリッシュよりもワックスの含有量が多いため、塗布後のワックスが革に吸われずに革の上にしっかり残りますから非常に強いツヤが生まれます。
素早く革表面の凹凸を埋められるので短時間で美しいツヤが手に入りますよ。
また、有機溶剤の配合量も少なく、以前に塗った乳化性クリームの色を落としません。
先ほど述べた通り、保湿効果の高いアルガンオイルを配合している点もコレクションズシリーズの特徴です。
その分、コレクションズシューポリッシュは値段高め。
通常のシューポリッシュに比べコレクションズシューポリッシュは2倍以上の値段がします。
種類 | 参考価格 |
シューポリッシュ | 1,320円 |
コレクションズシューポリッシュ | 2,750円 |
とはいえ、靴磨きは趣味性の高い作業ですから、靴磨き用の道具にある程度のお金をかけるのもまた一興。
確かな使用感と、美しい革靴の仕上がりがかわりに手に入るのですからね。
そう考えると安いものです。
項目 | 仕様 |
ブランド | ブートブラック |
成分 | ロウ 油脂 有機溶剤 |
種類 | 油性 |
カラー展開 | ブラック ニュートラル |
容量 | 45g |
生産国 | 日本 |
価格 | 2,750円 |
コレクションズシューポリッシュで靴磨き実践
この項目では、コレクションズシューポリッシュの実力を見ていきます。
靴磨き実践です。
コレクションズシューポリッシュで革靴を磨いていきます。
ブラックのストレートチップです。
つま先部分にツヤを持たせるため、コレクションズシューポリッシュで磨いていくことに。
実際の作業工程は以下の通り。
- ワックスを塗る
- クロスで磨く
- 山羊毛ブラシで仕上げ
基本的には、コレクションズシューポリッシュを塗って磨けばOK。
ただ、山羊毛ブラシで磨いた方が上品で自然なツヤが出るのでおすすめ。
ということで、山羊毛ブラシでのブラッシングまでやっていきます。
今紹介した靴は汚れ落としと靴クリーム塗布済みです。汚れている革靴の場合はクリーニングと靴クリームを塗った後にコレクションズシューポリッシュを使用してください。
以下の記事ではクリーニングと靴クリーム塗布の方法を解説しています。
ワックスを塗る
まずはワックスを塗ります。
コレクションズシューポリッシュを革靴に塗っていく作業です。
コレクションズシューポリッシュを指に直接取り…
革靴の光らせたい場所、今回でいうとつま先のキャップ部分に塗ります。
履きジワ部分を避け、薄く塗り広げていきましょう。
先ほど述べた通り、ブートブラックのコレクションズシューポリッシュは、クリームの伸びと光沢の出しやすさ両立した靴クリーム。
非常に使いやすいのが特徴。
伸びやすく、とても塗りやすいです。
今、塗っているワックスが輝きのベースとなりますから均一に。
塗りムラを作らないように丁寧に塗ります。
塗りムラを作らないのが肝なので、その点、コレクションズシューポリッシュは優秀です。
伸び良く、塗り広げやすいですからね。
両足ともワックスを塗布した状態がこちら。
コレクションズシューポリッシュを塗った後は5分程度時間を置きます。
コレクションズシューポリッシュ中の有機溶剤を飛ばし、ロウ分を固めるためです。
乾燥時間を設けると、ワックスが革の上でしっかりと定着。
光りやすくなります。
クロスで磨く
コレクションズシューポリッシュを塗った後は磨き作業へ。
磨きクロスを使っていきます。
磨きクロスを指に巻き付けて固定すると使いやすいのでおすすめです。
磨くクロスの磨き面に少量の水を付けます。
クロスが湿る程度で十分です。
水を取り過ぎると、磨いたときにワックスが曇るので少量で。
ハンドラップを使うと水の量が調節しやすいので便利です。
次に、水を含ませた面にワックスをほんのわずかに取り分けます。
クロス面にワックスを付けるのが目的というよりは、クロスに含ませた水をワックスに移すイメージでポンポンと叩く程度でOKです。
そして、磨きクロスで磨いていきます。
円を描くようにクルクルと優しく磨いていきましょう。
だんだんと輝きが増してきます。
これまで数々のメーカーのシューポリッシュを試してきた筆者ですが、コレクションズシューポリッシュは非常に光りやすいと感じます。
片方の靴をある程度磨いたら、もう片方の革靴も。
交互に靴を磨くのを繰り返し、輝きの質を高めていきましょう。
磨いた跡が残らなくなったら終わりの合図です。
仕上がりはこちら。
周囲の景色を反射するくらいのツヤが出ました。
コレクションズシューポリッシュの使いやすさと輝きの強さを実感する靴磨きの時間となりましたよ。
山羊毛ブラシで仕上げ
先ほどまでの磨きだけでも十分な輝きが得られますが、さらにもうひと手間加えるとツヤの質がワンランクアップします。
もうひと手間とは、山羊毛ブラシでブラッシングすること。
山羊毛ブラシにハンドラップで水を少量付けてブラシ掛けをします。
磨きクロスと同様に、力を込めずに優しく、クルクルと回しながらブラッシング。
山羊毛ブラシでブラッシングするとツヤがなじみ、自然な仕上がりになります。
これで作業終了です。
コレクションズシューポリッシュで磨いた後の革靴
コレクションズシューポリッシュを使って磨きとブラッシングを終えた革靴の様子を見てみましょう。
こちらです。
輝きが出ていますね。
コレクションズシューポリッシュの容器を前に掲げてみるとハッキリ映ります。
ツヤが強い中にも、みずみずしい質感を合わせ持つ仕上がりです。
このツヤが簡単に手に入るのですから、コレクションシューポリッシュ、恐るべしです。
他のシューポリッシュに比べ革靴の鏡面磨きがより速く、くもりがない美しい光沢に仕上がります。
最後に、磨き前後の状態を比較してみます。
比較してみると、光沢の出方が分かりやすいですね。
ハッキリとクッキリと、革靴に輝きを乗せることができました。
コレクションズシューポリッシュの効果は抜群です。
手軽に強い輝きを!ブートブラックのコレクションズシューポリッシュ
本記事ではブートブラックのコレクションズシューポリッシュの使用感をレビューしました。
コレクションズシューポリッシュは高価ではあるものの、伸び良くツヤが出やすい、非常に使いやすい靴用ワックスです。
その秘密は独自の配合比率。
ワックスの含有量を調節することで、使用感の高さと革靴のツヤ出し効果を見事に両立しています。
みずみずしい光沢は美しく、非常に洗練された印象に。
足元が一気に華やぎますよ。
多少高くてもこれぞ、といった靴用ワックスを探しているならコレクションズシューポリッシュをチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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