そんなときこそ靴磨きをするべきです。
ただ、そこで浮かぶこんな疑問。
当ページでは靴磨きのやり方を解説します。
難しくありません。
道具さえあれば誰でも簡単にできる作業なので、身構える必要なし。
革靴の磨き方に疑問を持っている人は、ぜひともこの記事を読んでみてください。
さて。
まずは靴磨きをする意味について軽く触れますね。
革靴が汚いと清潔感が失われます。
と、周囲からネガティブな印象を持たれるリスクがあります。
逆に、革靴がきれいだと服装全体が洗練された雰囲気になり、自分で足元を見たときにも気分が高揚します。
定期的に革靴を磨けばきれいな足元がキープ。
気持ち良く外出できるというわけです。
そんなわけで…。
上記を含めて靴磨きの方法を実践解説します。
一口で靴磨きといっても、多様な工程で成り立っているのが靴磨きプロセスの醍醐味です。
本記事では靴磨きの工程ごとに以下の6ステップに分類して各工程を解説します。
靴磨き工程 | 作業の内容 | 使う道具 | 作業の目的 |
---|---|---|---|
ステップ1 | 革靴にシューキーパーを入れる 詳しく解説した記事を読んでみる |
シューキーパー(シューツリー) | 靴磨きの作業性を向上させる |
革靴の形を整える
ステップ2 | 革靴のホコリを落とす 詳しく解説した記事を読んでみる |
馬毛ブラシ | 革靴に付いたホコリやゴミを取り除く |
ステップ3 | 革靴の汚れを落とす 詳しく解説した記事を読んでみる |
クロス |
靴クリーナー古い靴クリームやワックスを取り除く |
革靴に付いた水汚れや油汚れを落とす
ステップ4 | 革靴に靴クリームを塗る 詳しく解説した記事を読んでみる |
クリーム塗布用小型ブラシ 豚毛ブラシ |
靴クリーム革靴にツヤを出す 色あせた革を補色する |
革に潤いと栄養を与える
ステップ5 | 革靴を磨き上げる 詳しく解説した記事を読んでみる |
山羊毛ブラシ |
クロス余分な靴クリームを取り除いて革のベタつきを防ぐ |
革靴のツヤを高める
ステップ6 | 革靴をハイシャインに仕上げる 詳しく解説した記事を読んでみる |
クロス ハンドラップ |
靴用ワックス革表面に油膜を張り衝撃に強くし、撥水性を向上させる |
革のツヤをより高める
靴磨き工程の気になる部分を読んでみてください。
ケア用品 | 用途と効果 | 解説記事を読む | Amazonで探す |
---|---|---|---|
シューキーパー |
革靴の型崩れが防げる |
革靴の形状を整えるシューキーパーのまとめ記事へ | 商品ページへ |
馬毛ブラシ |
ホコリで革が乾燥するのを防ぐ |
革靴のホコリを払い落とすシューケアブラシのまとめ記事へ | 商品ページへ |
靴クリーナー |
古い靴クリームやワックスを取り除く 革を清潔に保つ 靴クリームの浸透を助ける |
革靴の水汚れや油汚れを落とす靴クリーナーのまとめ記事へ | 商品ページへ |
靴クリーム |
革の乾燥を防ぐ 革の色あせを補色する |
革に栄養を与える靴クリームのまとめ記事へ | 商品ページへ |
クロス |
余分な靴クリームを取り除く |
革を磨いて仕上げるシューケアクロスのまとめ記事へ | 商品ページへ |
ワックス |
革の表面を保護する 油膜を作る 革の透明感が増し美しくなる |
革に強いツヤを出す靴用ワックスのまとめ記事へ | 商品ページへ |
靴磨きセット |
1点1点靴磨き用品を購入する手間がかからない 必要な道具が不足なく準備できて初心者でも使いやすい |
靴磨きに使う道具が一挙にそろうセット靴磨きセットのまとめ記事へ | 商品ページへ |
以下の目次クリックで読みたい箇所までジャンプできます。
靴磨きの方法をステップ順に解説
では、早速。
靴磨きの方法を順を追って解説します。
冒頭で述べた通り、簡単です。
誰でもできますので、どうぞご安心を。
というわけで、靴磨き手順についてそれぞれ詳しく説明していきますね。
靴磨きの段階 | 内容 |
ステップ1 | 革靴にシューキーパーを入れる |
ステップ2 | 革靴のホコリを落とす |
ステップ3 | 革靴の汚れを落とす |
ステップ4 | 革靴に靴クリームを塗る |
ステップ5 | 革靴を磨き上げる |
ステップ6 | 革靴をハイシャインに仕上げる |
ステップ1|革靴にシューキーパーを入れる
- シューキーパー
ステップ1は革靴にシューキーパーを入れる作業です。
革靴を磨く前に徹底しておきたいのが、シューキーパーを使うこと。
外から家に帰ってきて革靴を脱いだ後に、そのまま放置するのはNG。
革靴を脱ぎっぱなしの状態で何もせずに放っておくと、革靴が型崩れを起こしてしまいます。
シューキーパーを革靴に入れることで、革のシワをしっかりと伸ばし革靴の型崩れ防止が可能。
また、深いシワがはいりません。
木製のシューキーパーならば、湿度コントロール機能もあり。
長時間履いた後の革靴は、思いのほか足の汗を吸収しています。
水分を含んだままの革靴をそのままにしておくと、臭いやカビの原因に…。
木製のシューキーパーは革靴に染み込んだ汗を吸い取り、革靴内部の環境を整えてくれる効果があるのです。
革靴を良好なコンディションに保ちたいのなら、シューキーパーは必須アイテムですよ。
ステップ2|革靴のホコリを落とす
- 馬毛ブラシ
ステップ2は革靴のホコリを落とすこと。
革靴のコンディションを良好に保つ上で、シューキーパーに負けず劣らず重要な意味を持つのが、ホコリ落とし。
革靴は日々履いているうちにチリやホコリがくっ付いていきます。
そのホコリが革に悪さをするのです。
と疑問が浮かびますが、大いに問題ありです。
革に付いたチリやホコリはそのままにしておくと、革に含まれている水分や油分を吸い取ってしまうのです。
水分・油分が奪い取られた革は、いわばカサカサの状態に…。
革は人間の肌と同じように、適度な水分や油分が含まれていることでしなやかさや独特の風合いが表れます。
乾燥が進んだ革はしなやかさが失われ、硬く乾燥し、ひび割れたりしてしまうのです。
チリやホコリを革靴に付いたままにしておくと革の乾燥が進み、革が取り返しの付かないダメージを受けてしまいます。
長く革靴を履きたいのであれば、定期的なホコリ落としが必須なのです。
ステップ3|革靴の汚れを落とす
- 靴クリーナー
- クロス
ステップ3は革靴の汚れを落とすこと。
日々革靴を履いていると付着するのはホコリだけではありません。
水汚れや油汚れで革靴が汚れていきます。
チリやホコリはブラシがけで払い落とすことができますが、水汚れ等はブラッシングだけでは落としきるのは難しいです。
そのため、靴クリーナーを使って水汚れや油汚れを落とす必要があります。
水汚れ・油汚れを落とすことで革の風合いを美しい状態に保ち、保革クリームの革への浸透を促すことができます。
また、古い靴クリームは徐々に酸化して、革靴の色合いを損ねる原因にもなります。
靴クリーナーで革靴をクリーニングすることで汚れだけでなく、古い靴クリームも落として革靴をリフレッシュさせられます。
ステップ4|革靴に靴クリームを塗る
- 靴クリーム
- クリーム塗布用小型ブラシ
- 豚毛ブラシ
ステップ4は靴クリームを塗ること。
革は段々と水分や油分が失われ、また、色あせが起こります。
いくらホコリを払い落とそうとも、汚れを落とそうとも、革が空気に触れている限り、遅かれ早かれ革の乾燥は進んでいくのです。
日々のブラッシングをすれば革の乾燥は大分遅くなりますけどね。
革の風合いを保つため、乾燥を防ぐために定期的に靴クリームを塗る必要があります。
革靴に靴クリームを塗ることで革に水分や油分を与えられ、革が乾燥せずに、いつまでもみずみずしい質感を保てるのです。
ちなみに、有色の靴クリームを使えば、革の補色もできるので一石二鳥です。
靴クリームを塗った後は、豚毛ブラシでブラッシング。
革にクリームをなじませ、保革効果を最大化します。
ステップ5|革靴を磨き上げる
- クロス
- 山羊毛ブラシ(持っていると便利)
ステップ5は革靴を磨き上げること。
靴クリームを塗った後は磨きクロスや山羊毛ブラシを使ってツヤを与えてあげると、革靴の雰囲気がワンランクアップ。
より美しい仕上がりになります。
靴クリームには光沢を与える成分が含まれているものが多くあり、磨くことで革靴が輝く作用があります。
磨きクロスでツヤを出す仕上げをするかしないかで、革靴の美しさが大きく変わるので磨き工程は大事。
靴磨きの醍醐味といえる作業でもあります。
毛先が細かく柔らかな山羊毛ブラシを使うと、革靴の輝きがより一層有機的で美しい仕上がりとなるため、磨きクロスとの併用がオススメです。
また、磨き上げる工程には余分な靴クリームを革靴上に残さない、拭き上げの意味合いも含みます。
革靴の仕上がりを満足度の高いものにしたい方には、ぜひオススメしたい作業が磨き工程です。
ステップ6|革靴をハイシャインに仕上げる
- 靴用ワックス
- 磨きクロス
- ハンドラップ
ステップ6は革靴をハイシャインに仕上げる工程です。
ハイシャインとは、革靴に鏡のような光沢を与える手法。
鏡面仕上げとも言われ、革靴をドレッシーでエレガントな装いに仕上げることができます。
ハイシャイン仕上げは靴クリームを磨いただけのツヤとは明らかに質の異なるもので、周囲の景色が革靴に写りこむほどの光沢を放つようになります。
ハイシャインは革靴に靴用ワックスを塗り、磨き上げることで表れます。
美しいツヤが出ますが、技術的に少しハードルが高く、初心者の方だと上手くハイシャイン仕上げができないこともあるかもしれません。
ですが、ある程度回数をこなすことで、誰しもがハイシャイン仕上げを楽しむことができるようになります。
自らの技術の向上を体験できるのもハイシャイン仕上げの醍醐味です。
ハイシャイン仕上げをする人がいる一方で、やらない人もいます。
革靴の雰囲気や気分、その革靴を履くTPOによってハイシャインの有無を使い分けると、シューライフがより充実しますよ。
忙しくて時間がない人のための簡単靴磨き方法
先ほどまでに紹介した靴磨き手法は合計6ステップ。
そんな人におすすめなのが短時間でできる簡易靴磨き。
使う道具次第で、
が可能です。
たとえ短時間の簡易的な作業であっても、革靴のコンディションをきっちり整えられます。
上記を可能にするのは、サフィールノワールのレザーバームローションです。
レザーバームローションは、
- 汚れ落とし
- 保革
- ツヤ出し
が同時にできる優れたシューケア用品。
クロスに含ませて拭けば、革靴を良好な状態に保てますよ。
忙しくてもサッと革靴をお手入れすれば、お気に入りの革靴の寿命をのばせます。
先ほど紹介した、6段階のすべての作業工程をするのは億劫だという人にもピッタリ。
短時間でできる靴磨きを活用して、日常を賢く過ごしましょう。
道具が一気に揃う靴磨きセット
靴磨きには多くの道具を使います。
方法が分かっても道具がなければ靴を磨けないわけですが、1つ1つ道具を揃えていくのは手間です。
道具選びが面倒な人におすすめなのが靴磨きセット。
靴磨きに必要な道具を盛り込んでいるので、1セット買うだけですぐに靴磨きを始められます。
そんな人には特におすすめです。
と困っている人はネット通販を利用しましょう。
実店舗よりも豊富な商品ラインナップで選ぶ楽しみがあります。
靴磨きと一緒にしたい!靴の内側と底のお手入れ方法
靴磨きをすると、アッパー(甲革)を美しく良好なコンディションに保てます。
ですが、革靴の部位はそれだけではありませんよね?
- 靴の内側(ライニング)
- 靴底(ソール)
も革靴の一部です。
甲革と同様、お手入れしてあげれば長く愛用できます。
部位ごとに適したケア方法があるので、お気に入りの1足をより良い状態で楽しみましょう。
部位 | 内側(インソール・ライニング)の手入れ お手入れ方法を詳しく見る |
靴底(アウトソール)の手入れ お手入れ方法を詳しく見る |
STEP1 | ホコリを落とす |
ホコリや小石を落とす |
STEP2 | 汚れを落としつつ栄養を与える |
汚れを落とす |
STEP3 | – | 栄養を与える |
STEP4 | – | 毛羽立ちを寝かせる |
道具さえあれば簡単にできる作業です。
ぜひ取り入れてみてください。
靴が長持ちします。
起毛革の靴磨き方法
革靴は表面がなめらかなスムースレザーを使ったアイテムが主流です。
ですが、革靴の中には、
- ヌバック
- スエード
を使った起毛革靴もあります。
表面が毛羽立った起毛革は、通常の靴磨き方法ではお手入れできません。
なぜなら、靴クリームを塗り広げられないから。
起毛革に靴クリームを塗っても、ダマができてしまいます。
毛羽立った革にクリームが引っかかるのです。
ゆえに、起毛革靴のお手入れは起毛革専用のアイテムを使って起毛革靴用の靴磨き手順を踏む必要があります。
といっても、方法はいたって簡単。
起毛革用のブラシでホコリを落とした後に…
起毛革用の栄養ミストをスプレーして潤いと栄養を補給するだけ。
起毛革靴は一般的なスムースレザーの靴よりもケアが簡単です。
と臆することなく、起毛革靴を労わりましょう。
靴磨き人口は意外と多い
そんな疑問をお持ちの人は、以下のアンケート結果をご覧ください。
※出典:ネットリサーチDIMSDRIVE
ネットリサーチサイトDIMSDRIVEが実施した靴磨きに関するアンケート結果によると、靴磨きを一切やっていない人は35.2%。
逆に、6割強の人は何かしら靴のケアをしています。
簡単に靴を布で拭くという人が最も多く38.8%。
また、靴クリームを使った本格的な靴磨きをする人は34.9%。
意外と多いですよね?
周囲の人の靴がお手入れされてきれいだと、自分の汚れた靴が悪目立ちます。
履き終わったら革靴をブラッシングしたり、クロスで拭いたり。
さらに、靴クリームやシューポリッシュでの作業を加えると、より一層革靴の状態が美しくなりますよ。
靴磨きの目的は美しい見た目の維持と高寿命化
ここで、あらためて靴磨きの目的をはっきりさせておきます。
目的が明確になれば、作業の意味が理解しやすくなりますからね。
- 人はなぜ靴を磨くのか?
理由は人それぞれあるでしょうが、以下の理由は外せないかと。
- 足元がキレイだと気分が上がる
- 革靴が長持ちする
足元がキレイだと気分が上がる
靴を磨くと汚れが落ちて清潔に、かつ見た目が美しくなります。
磨くのですから、当然ですよね。
足元の靴がキレイだと、気分が高まります。
なにかこう、自信を持って街を歩けるようになるのです。
- 良い靴は良いところに連れて行ってくれる
という格言があるように、靴を美しく保っておくと、ポジティブな気持ちで何事も捉えられるようになります。
良い靴というのはブランド品という意味合いだけでなく、手入れの行き届いて大事にされている靴だと思う次第です。
革靴が長持ちする
靴を磨く効果はメンタル的な面だけでなく、革靴のコンディションにも良い影響を与えます。
革は放っておくと乾燥し、ひび割れが起きます。
革を乾燥から守るためにはお手入れでホコリを落とし、水分や油分を補うことが重要です。
ここで1つの指標を示します。
日本人男性の革靴の購入頻度について。
経済産業省が委託した矢野経済研究所の調査報告書によると、半数以上が1年に1足は革靴を買っています。
革靴の購入頻度
革靴の購入頻度については、男性の全体では「1年に1足程度」が最も多く33.9%を占めており、続く「半年に1足程度」の27.1%と合わせると、半年から1年の期間で購入する割合が半数以上を占めている。
また、年代別でみても、半年から1年の期間で購入する割合が半数以上を占めているが、「2年に1足」、「3年に1足」は年齢が上がるにつれて増加しているため、購入間隔は長くなる傾向にあると考えられる。※出典:経済産業省「皮革産業振興対策調査等(足入れの良い革靴の靴型に係る設計ガイドライン作成に関する調査)調査報告書 平成24年度」
この調査では、
- ほとんどの人が1年で革靴を履きつぶし新しい革靴を購入している
そんな印象です。
しかし、それではもったいないです。
靴磨きすればもっと履けるのに。
定期的に靴を磨くと、革のコンディションを良好な状態に保てるため、革靴が長持ちします。
結果的にお財布にやさしいです。
また、足になじんだ革靴をより長く愛用できるので、足への負担が軽減されますよ。
- 靴磨きって面倒だなぁ…
と思っても、革靴を磨いてあげれば長持ちするのですから、やらない手はありません。
最初は面倒でも、磨いていくうちにツヤが出てくる革靴を見れば、やる気が増すというものです。
靴磨きのメリット
靴を磨くと多くのポジティブな効果が得られます。
- 靴がきれいになる
- 靴が長持ちする
- 靴に愛着が湧く
- 周囲の人に清潔な印象を持たれやすい
靴がきれいになる、長持ちするのは先ほど述べた通り。
その他にも効果が。
手間をかけることで、その靴に対してますます愛着が湧きます。
お気に入りの靴を履くと、それを身に着けている喜びのもと、1日を過ごせますよね。
また、靴がきれいだと、周囲の人から好印象を抱かれやすいです。
清潔感が纏えますからね。
ピカピカの靴だと、
なんて、印象が良くなります。
また、磨いた後の革靴は惚れ惚れするほどの美しさ。
磨いた靴を履いて外出するのが楽しくなります。
自然光の下で見る革靴は、自宅で磨いたときよりも美しく映り、気分を高める要因に。
革靴の状態を整えることで、自らの心も整えているような感覚が得られ、丁寧な暮らしを意識するきっかけにもなります。
- 毎日の生活を豊かにしてくれる
そんな魅力が靴磨きにはあるのです。
靴磨きをする時間を確保するデメリットはありますが、それ以上の費用対効果が得られます。
靴磨きは人生を彩る尊い行為ですよ。
靴磨きのデメリット
靴磨きにはメリットがたくさん。
一方で以下のデメリットがあります。
- 時間がかかる
- 道具が欲しくなる
靴磨きをするためには当然時間が必要です。
日々、仕事や趣味に時間を割いている人はなかなか重い腰が上がらないのは事実。
しかし、靴磨きで得られる快感はプライスレスです。
先ほど紹介した忙しい人に向けた靴磨き方法含め、ぜひ靴を磨いてみてください。
また、靴磨きの楽しさに目覚めると、シューケアアイテムが欲しくなる現象が起きます。
靴磨き沼にハマっていくのですね。
靴磨き道具を買い集め、気が付くと大量のシューケア用品が目の前に。
お金と保管スペースを消費します。
とはいえ、靴磨き道具にかかる金額は他の趣味に比べれば安いものです。
車や釣り、各種スポーツ用品にかかる金額と比較すれば少額。
家族の理解も得やすいです。
保管スペースの問題も収納ボックスを駆使すれば、整理整頓が容易なので解決します。
社会人のささやかな趣味や楽しみとして靴磨きはとてもおすすめですよ。
靴磨きに関するよくある質問|Q&A
この項目では、靴磨きに関連したよくある質問と回答をまとめました。
上記の疑問に回答していきます。
靴磨きにはどんな道具を使う?
という人は、自分がしたい靴磨きをイメージしてみると良いです。
- 革靴をエレガントな見た目にしたいのか
- キッチリ汚れを落としたいのか
- 革に栄養を与えたいのか
などなど。
自らの望む革靴の姿がどのようなものかで、適した道具が変わってきます。
以下の記事たちを参考に、靴磨き道具を選んでみてください。
靴磨きに使う道具は必須のアイテムから、持っていると便利な道具まで、多種多様です。
その中で、革靴のコンディションを良好に保つ上で必須といえるのが以下の道具。
- シューキーパー
- 馬毛ブラシ
- 靴クリーム
- クリーム塗布用ブラシ
- 磨きクロス
まずは上記の道具を揃え、
と思ったら、各シューケア用品メーカーで販売されている靴磨き道具をチェックするのをオススメします。
初心者でも靴磨きできる?
初心者の人にとって、靴磨きのハードルは高そうに見えるかもしれません。
靴磨きに限らず、なにごとも最初は不安です。
ですが、靴磨きは初心者の人でも簡単にできる手軽な作業。
道具さえ揃えれば、はじめてでも革靴のコンディションを整え、美しく仕上げられます。
鏡面磨きに限ってはポイントを押さえた磨き方が必要ですが、それ以外の汚れ落としや革への栄養補給はなにも難しいことはありません。
- どんな道具を揃えれば良いのか分からない
- 種類がありすぎて靴磨き道具が選べない
という人は、靴磨き道具が一気にそろう「靴磨きセット」もありますので、ぜひ活用してみてください。
買ったばかりの革靴に靴磨きは必要?
靴磨きは、革靴を履き込んだときや汚れたときだけ実施すれば良いかというと、そうではありません。
購入したばかりの革靴でも靴磨きするのを推奨します。
というのも、買う前の革靴は、一定期間お店で保管されていた状態です。
保管期間が短いかもしれないし、長いかもしれません。
つまり、作られてからどれだけの時間が経っているかが分からないことがほとんど。
もしかしたら、革から潤いや栄養が抜け、乾燥が進んでいるかも…。
革が乾いていると、しなやかさが失われているため、いざ靴を履いたときに履きジワが深く刻まれ過ぎて美しさを損なう原因になります。
きれいな履きジワを入れるためには、革がモチモチとした健全な状態に保っておけなければなりません。
買ったばかりの革靴をすぐに履きたい気持ちを抑え、履き下ろす前のプレメンテナンスをすれば、お気に入りの1足を美しい状態で末永く楽しめます。
履き下ろす前の靴磨き、ぜひ実践してみてください。
靴磨きの頻度はどのくらい?
靴磨きをしていると、
誰しもが一度は疑問を持つはず。
個人的に、靴磨きを含む革靴のケアは、
- シューキーパーを使うこと
- ホコリ落とすこと
上記を徹底すれば、磨きたいときに磨くでOKと感じます。
履き終わったらシューキーパーを入れ、ホコリを落とすブラッシングを欠かさずしていれば、革靴は長く愛用できます。
- 定期的にやらなきゃいけない
ではなく、
- 気が向いたら磨く
という心持ちの方が、結果として革靴と末永く付き合っていけますよ。
気負わず、気楽に革靴と向き合うのが大事です。
革の種類で靴磨きの方法は変わる?
革靴は牛革のスムースレザーが多いです。
ただ、革靴と一口にいっても、さまざまな種類があります。
- 繊維が密に詰まった馬の革であるコードバン
- 革の表面に樹脂コートを施したガラスレザー
- なめし工程で油をたっぷり含ませたオイルドレザー
など。
たとえばコードバンの革靴を磨くとき、一般的な牛革の靴と基本的な手順は同じです。
しかし、使う道具を変える必要があります。
コードバンは水に弱い繊細な革です。
コードバン靴を磨くときには水分を含まない油性の靴クリームを使ったり、強い刺激を与えないように毛先が柔らかな馬毛ブラシで磨くと良いです。
上記の例のように、それぞれの革種に適した道具を選べば靴磨きが今まで以上に捗ります。
仕上がり美しく、また、革のコンディションを良好にキープできますよ。
希少革のクロコダイルやパイソンレザーで作られた革靴も同様に、爬虫類革用の専用クリームでお手入れすればOKです。
革靴を磨く際は、
というのを覚えておきましょう。
鏡面磨きを成功させるコツってあるの?
鏡面磨きは革靴にワックスを塗って磨き上げることで、鏡のように周囲の景色が反射するほどのツヤを与える手法。
靴磨きを始めたら遅かれ早かれ、興味を持つでしょう。
それと同時に気になるのが、難易度の高さ。
いざやってみると、
- 思うような鏡面を作れない…
というのはありがち。
しかし、以下の鏡面磨きのコツを押さえておけば、失敗を防げます。
- ワックスは薄く塗り重ねる
- 塗ったワックスをしっかり乾燥させる
- 生地の目が細かい磨きクロスを使う
- 磨きクロスに水を付け過ぎない
- 磨くときは優しく
- 左右交互に靴を磨き続ける
上記のポイントを意識して革靴を磨けば、鏡面磨きの失敗を防げます。
また、美しい光沢を生み出すことに特化した靴磨き用品もあります。
名称 | 使い方 | 効果 | 詳細記事 |
---|---|---|---|
ミラーグロス |
通常のワックスの代わりに使う | 通常のワックスよりも強いツヤが早く作れる | ミラーグロスのレビュー記事を読む |
ハイシャインプライマー |
通常のワックスを塗る前の下地として使う | 仕上がりが早くなり輝きの美しさが高まる | ハイシャインプライマーのレビュー記事を読む |
ポリッシュウォーター |
磨き時に水の代わりに使う | クロスの滑りが良く、効率的に磨ける | ポリッシュウォーターのレビュー記事を読む |
ハイシャインポリッシュクロスエクストラ |
磨きクロスとして使う | 生地の目が細かくワックスを均しやすい | ハイシャインポリッシュクロスエクストラのレビュー記事を読む |
鏡面磨きのポイントと便利なアイテムを駆使して、エレガントで美しい鏡面を作り上げましょう。
正しい靴磨き方法を駆使してお気に入りの革靴を大事に履こう
本記事では、靴磨きの工程を6ステップに分けて紹介しました。
靴磨きを始める以前に、革靴のコンディションを良好に保つためのシューキーパーを利用することは極めて重要。
また、ホコリと汚れを落として革の風合いを守り、保革クリームで革を保護する、といったように、一口に靴磨きといっても多くの工程があります。
革靴を磨き上げてツヤを出したり、ワックスで鏡面のような輝きを与えたりして、美しさを向上させるのも靴磨きの楽しみの1つです。
靴磨きの各工程の必要性や意味を理解すれば、靴磨きがより楽しく有意義になること必至です。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
ケア用品 | 用途と効果 | 解説記事を読む | Amazonで探す |
---|---|---|---|
シューキーパー |
革靴の型崩れが防げる |
革靴の形状を整えるシューキーパーのまとめ記事へ | 商品ページへ |
馬毛ブラシ |
ホコリで革が乾燥するのを防ぐ |
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靴クリーナー |
古い靴クリームやワックスを取り除く 革を清潔に保つ 靴クリームの浸透を助ける |
革靴の水汚れや油汚れを落とす靴クリーナーのまとめ記事へ | 商品ページへ |
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革の乾燥を防ぐ 革の色あせを補色する |
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靴磨きの道具や靴の革種によってのケア方法の違いを詳しく解説しています。
靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。
そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。
大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。