そんな疑問にお答えする記事です。
旅行や出張先で靴を磨きたくなったとき、
- 靴クリームがないからクロスで磨くだけ
という方は多いかと。
確かにクロスで磨くだけでも、革靴のツヤがよみがえり活き活きとした表情を取り戻します。
しかし、こうは思いませんか?
昼間に歩き続けてがんばってくれた革靴ですから、宿泊先に戻ったら労わってあげたい…。
親心といいますか、そんな気持ちになります。
クロスで磨くだけでなく、
- 保革クリームで革靴をしっかりとケアしてあげたいなぁ
なんて思うわけです。
ですが、
- 出先に靴クリームを持ってきていない!
なんてこともあるはず。
そんなときには、お手持ちのハンドクリームを靴クリーム代わりに塗ってあげましょう。
ハンドクリームは手のカサつきを抑える保湿クリームです。
肌を乾燥から守ってくれます。
ん?
革の保湿もできますね。
革はもともと動物の皮、つまりは動物の肌です。
人間の肌も動物の皮も、構成成分はそう大きくは変わりません。
肌を乾燥から守ってくれるハンドクリームには、革の乾燥を防ぐ効果があります。
靴クリームがないのなら、ハンドクリームで革靴をケアしてあげましょう。
ということで、本記事ではハンドクリームで靴磨きをする様子をご紹介します。
僕が普段から愛用しているハンドクリーム「ニベア」で靴を磨きました。
- 出先で靴を磨きたいけど靴クリームがない…
- ハンドクリームを靴磨きに使って大丈夫なの?
- ニベアで磨いた革靴の状態はどんな感じ?
ハンドクリームで革靴のケアはできる?
ハンドクリームは皮膚を保湿するクリームです。
ということが気になる点ですよね?
結論を言うと、使えます。
ハンドクリームで革のケアは可能です。
というのも、ハンドクリームは肌を乾燥から守るため、様々な保湿成分が含まれています。
更にいえば、肌に使うものですから何かトラブルがあれば大変なこと。
そのため、肌に優しい安全な成分のみで構成されています。
人の肌に使える程ですから、当然、革にも使えるというわけ。
ハンドクリームに含まれる保湿成分が革を保護し、乾燥から守ってくれるのです。
ハンドクリームで革の保湿をするのは本来の用途ではないですが、含まれる成分を踏まえれば、革に使えるのは道理です。
ハンドクリームを使って靴を磨く方法
革はいわば人間の肌と同じです。
保湿をして肌を乾燥から守るためにケアするように、基本的な考え方は革靴や革小物のお手入れも同じ。
革の保湿をして乾燥から保護するために革のお手入れをするわけです。
通常の靴磨きでは靴クリームを塗って保革やツヤ出しを行いますが、それをハンドクリームに置き換えれば革靴のお手入れができます。
つまり、靴磨きの手順を踏みつつ、単純に靴クリームの代用品としてハンドクリームを使うということ。
そのため、ハンドクリームを使った靴磨き工程は以下の手順となります。
- ホコリを落とす
- ハンドクリームを塗る
- 磨く
今回は出先でのケアのため、最低限の操作のみを行っています。自宅では汚れ落としや山羊毛ブラシでのツヤ出しなどをプラスしても良いです。
ニベアクリームで靴を磨いてみた
さて、靴磨きに使うハンドクリームですが…。
ハンドクリームにもいろいろな種類がありますよね。
僕が普段から使っているハンドクリームはニベアです。
コンビニなどでも手軽に手に入れられる、ニベアを使って革靴のお手入れをしていきます。
靴磨きにニベアを使う
しっとりした素肌を保つためのニベアクリームは、革の保湿という点でも非常に有用です。
ブルーのレトロなパッケージでおなじみのスキンケアクリーム「ニベアクリーム」は、肌を保湿するためのケアクリーム。
肌荒れやカサつきを防いでくれるので、乾燥する季節には常に持ち歩いている方も少なくないかと。
ちなみに、「ニベア」とはラテン語で「雪のように白い」という意味。
ニベアの成分は以下の通りです。
- 水
- ミネラルオイル
- ワセリン
- グリセリン
- スクワラン
- ホホバ油
など。
代表的な保湿成分が並びます。
肌にうるおいを与えるスクワランやホホバオイルが配合されています。
ホホバオイルは高級保革クリームのスペシャルナッパデリケートクリームにも含まれている、保革効果が大きい成分です。
これらの保湿成分がバランスよく含まれているニベアクリームは、肌にも革にも使えるケアクリームなのです。
ニベアで靴を磨いてみる
保革に適した成分を多く含んだニベアで靴を磨いてみます。
ニベアで磨くのはこちらの靴。
スコッチグレインのシャインオアレイン。
水に強いフッ素配合の革のため、悪天候でも気にすることなくガシガシ履ける靴。
長期間の出張のお供に欠かせない存在です。
一日中履いた靴をお手入れしていきます。
出張で滞在中のホテルでのケア作業。
使える道具も限られていますが、チャチャッとお手入れしていきます。
使う道具は以下です。
これらのアイテムを駆使して靴を磨きます。
ホコリ落とし
まずはシューケアの基本、ホコリ落としから。
革靴に付いたホコリは革の栄養を奪ってしまったり、保革クリームの浸透を邪魔する存在です。
ホコリを払い落として、ニベアを塗るための準備を整えます。
ブラシ掛けして革に付いたホコリを払い落とします。
ハンドクリームを塗る
続いて、ニベアを靴に塗ります。
ニベアを指にとり…
ヌリヌリ。
元々手に使うことを想定しているクリームですから、伸びが良く使いやすいです。
靴のアッパーにニベアを満遍なく塗った後は、少し時間をおいてクリームが革に浸透していくのを待ちます。
クリームを塗った直後はベタつきが感じられるかもしれませんが、革に浸透していくにつれ、さらさらした感触になります。
いつまでもベタつきが残るようなら、クリームの塗り過ぎです。
その場合は、余分なクリームを布やティッシュなどで拭き取りましょう。
磨く
ここが最後の工程。
靴を磨き上げます。
布を使っても良いのですが、今回磨くのに使うのは羊の毛皮を贅沢に使ったムートングローブ。
ツヤ出し効果が高く、携帯性にも優れる磨きクロスです。
ニベアにツヤ出し成分は配合されていないので、ムートングローブを使ってツヤ出しを行おうという魂胆です。
マットな仕上がりがお好みの方は、通常の磨きクロスを使えば狙った仕上がりにできると思います。
ハンドクリームで磨いた革靴の状態は?
ニベアで磨いた革靴の状態はどうなったのかと言いますと…。
ビジネスホテルの間接照明下なので、仕上がりが分かりづらいかもしれません。
もう少し近づいてみます。
しっとりとして革にモチモチ感が生まれています。
保革されたことを実感できる仕上がりです。
履いて外に出てみると…
控えめなツヤもあり。
ニベア自体にツヤ出し効果はありませんが、ムートングローブで磨いたことで光沢を与えられます。
逆に、ロウ分は含まれていないので革靴にツヤを出したい時には不向きです。
光沢が欲しい時はクロスで磨いてあげましょう。
ムートングローブはムートン自体にラノリンオイルが含まれているのでツヤ出し効果が高くオススメです。
靴クリームがないときはハンドクリームで代用できます
本記事ではハンドクリームを使って革靴を磨く方法をご紹介しました。
肌を乾燥から守るハンドクリームは革の保湿にも役立ちます。
旅行先で靴クリームがないときはハンドクリームを活用してみてください。
出先でも革靴の潤い補給が可能です。
特に、ニベアクリームはホホバオイルなどの保湿成分豊富なので、靴クリームの代用品として適しています。
お手持ちのハンドクリームで靴を労わってあげましょう。
新しく靴クリームを買うのをためらっている方にもオススメです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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