日本のシューズブランド「スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)」。
スコッチグレインは高品質ながら3万円台から買える、本格革靴としては比較的リーズナブルな価格が魅力。
高コストパフォーマンスのブランドです。
スコッチグレインはリーガル(REGAL)と並び、日本のメジャーな革靴ブランドとして確固たる地位を築いています。
それを支えているのは、革靴の確かな品質とものづくりへのこだわり。
スコッチグレインの革靴はきめ細やかな高品質な革を使用しており、その風合いには高級感が漂います。
グッドイヤーウェルテッド製法で作られたスコッチグレインの革靴は、修理しながら末永く楽しめるのも嬉しいポイント。
そんなスコッチグレインには数多くの革靴がラインナップされているわけですが、僕はその中の一つ「シャインオアレイン」を愛用しています。
シャインオアレインはアッパー(甲革)に撥水レザーを使った全天候対応型の革靴。
晴れの日はもちろん、水をはじくアッパーによって雨の日にも気兼ねなく履ける革靴、それがシャインオアレインです。
僕自身、かれこれ2年以上履いていますが、ぐずついた天気のときにもガシガシ履ける、頼れる存在です。
本記事では、スコッチグレインの革靴「シャインオアレイン」の詳細と2年間愛用したメリット・デメリットについて書きました。
- スコッチグレインの革靴ってどうなの?
- シャインオアレインを買おうか迷っている
- 雨の日でも履ける革靴を探している!
スコッチグレインのエントリーモデル!「アシュランス」のレビュー記事はこちら
スコッチグレインは日本のシューズブランド
スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)は日本のシューズメーカーであるヒロカワ製靴が手掛けるシューズブランドです。
スコッチグレインの靴は全て国内生産されています。
また、全ての革靴がグッドイヤーウエルテッド製法で作られているので、何度もソール補修が可能。
末永く付き合える革靴です。
また、スコッチグレインの靴のアッパーには、国内外から厳選した革が使われています。
選び抜かれた革だけに、その質は確かなもの。
それにも関わらず、靴の価格は比較的抑えられています。
コストパフォーマンスに優れるのもスコッチグレインの革靴の特長です。
スコッチグレインのシャインオアレイン
ここからは、僕が愛用しているスコッチグレインのシャインオアレインのご紹介に移ります。

こちら、スコッチグレインの「シャインオアレインⅣ」です。
モデル名は「2770BL」。
ブラックのセミブローグタイプの革靴です。
シャインオアレインは撥水性の革を用いたスコッチグレインの製品ラインナップの一つ。
国産のカーフ(仔牛の革)をなめす段階でフッ素を配合することにより、撥水効果を付与させた革を使用しています。
スコッチグレインの撥水レザーは、エナメルやガラスレザーのように革表面を加工しているわけではないので、革本来の自然な表情を楽しめるのが売り。
革の上に邪魔者が存在しないので、通常の革靴と同様に保革作業が可能です。
靴クリームを使った水分・栄養補給もしっかりと行えます。
ちなみに、靴ひもは「さのはたくつひも」に変えています。


シャインオアレインのディティール
ざっくりとシャインオアレインの特長が分かったところで、その詳細を見ていきます。
シャインオアレインのアッパー
まずはアッパー(甲革)から。

シャインオアレインのアッパーは、フッ素が含まれた国産カーフレザーです。

撥水レザーとはいえ、通常の革と同様に問題なく鏡面仕上げが可能。

撥水性が高く、水弾きが良いのが特長のシャインオアレインのアッパー。
そのため、水シミができにくく、雨の日にも安心して履くことができます。
こちらのシャインオアレインⅣはワイズE。

同じシャインオアレインシリーズの「シャインオアレインⅢ」よりもワイズが細めの作りです。
シャインオアレインⅣ:ワイズE
シャインオアレインⅢ:ワイズEEE
ヒール部分はこのように。

犬の耳に見えるかかとの「ドッグイヤー」は、革靴の耐久性を上げるために縫いをずらす手法。
細かな配慮が見られる仕様です。
シャインオアレインのインソール
シューキーパーを外してインソールをみてみます。

シャインオアレインのインソールには、タンニン(渋)レザーの表面をペーパーバフ加工したものを使っています。

- サンドペーパーなどで革を細かく起毛させる加工。
- スエードやベロアよりも繊細で、バフ加工された革繊維の毛足はきめ細かい。
なぜインソールにバフ加工した革を使っているのかといいますと、バフ加工された革は水分の吸収性に優れる特長を持つから。
靴の内側は足から出る汗によって蒸れやすいです。
バフ加工された革をインソールに使うことで、靴内部の汗を吸収しやすくなり、快適な履き心地となります。
その上、革製のインソールは履きこむことでその人の足型に沿って沈み込み、高いフィット感が生まれやすいメリットもあり。
ヒール部分にはブランドロゴが刻まれています。

こちらのかかと部分のふくらみもクッション性の良さに貢献しているパーツです。
履き口の流線形は美しさを際立てます。

見れば見るほど、スコッチグレインのシャインオアレインにハマっていくディティールです。
シャインオアレインのアウトソール
靴底はスコッチグレインオリジナルの「SGソール」。

ラバー製のSGソールは、グリップ力が高く、雨に濡れた床でも滑りにくいです。
雨の日でもガンガン活躍してくれるシャインオアレインを支えるソールがSGソール。
ソールをよく見ると中央に「SG]の刻印があります。

耐磨耗性やグリップ性に優れたSGソールは、すり減りやすいつま先やかかとの化粧部分では硬度を硬めに作られています。
ですが、その他の接地面では、しなやかに返るようにゴム硬度を変えています。

耐久性と歩きやすさのバランスの調整がなされたソールです。
ステッチも規則正しく並び、美しい仕上がり。

シャインオアレインは水を弾きやすい革靴ですが、グッドイヤーウェルテッド製法のため、水の浸入を完全に阻むことはできません。

しかし、コバの縫い目辺りに靴クリームを塗っておけば、ある程度の水の浸入を防げます。

スコッチグレインのシャインオアレインを2年履いて感じたメリット・デメリット
さて、ここからはスコッチグレインのシャインオアレインを2年間愛用してきた中で感じたメリット・デメリットをご紹介します。
シャインオアレインのメリット
まずはメリットから。
- 雨の日でも本格革靴が楽しめる
- 滑りにくい
雨の日でも本格革靴が楽しめる
シャインオアレインの強みはやはり、雨の日でも本格革靴が楽しめる点。
雨の日はどうしても革にできる水シミが気になってしまい、いわゆる「1軍靴」を履くのをためらってしまいます。
しかし、撥水レザーをアッパーに使ったシャインオアレインならば、水シミを気にせずに履くことができます。
スコッチグレインの高品質な革靴を、天候を気にせずに楽しめるのは大きいメリットです。
滑りにくい
他のメリットとして、ソールのグリップ力が高く、滑りにくい点が挙げられます。
シャインオアレインは先程ご紹介した通り、靴の裏がゴム製のSGソールを採用しています。

SGソールが強力なグリップ力を生むため、雨に濡れた道路でも滑りにくいです。
シャインオアレインは、国産撥水カーフとゴム製ソールの組み合わせによって高い耐水性を実現した、正に雨の日にこそ本領を発揮する革靴です。
シャインオアレインのデメリット
一方のデメリットはと言うと…
- 購入したばかりだとツヤが出にくい
靴磨きが好きな方だと最初は戸惑うかもしれません。
購入したばかりだとツヤが出にくい
シャインオアレインを購入して間もない頃、靴クリームで磨いてもツヤが出にくい時期がありました。
シャインオアレインは撥水レザーを使用しているためか、通常の革よりもロウ分が定着しにくい傾向があるように感じます。
ですが、しばらくお手入れを続けていくと、他のカーフレザーと同じように問題なくツヤが出るようになります。
購入当初こそ革のツヤが出にくかったり、鏡面に仕上げにくかったりすることがありますが、クリームやワックスを継続的にのせていくと美しい輝きを見せてくれますのでご安心を。


スコッチグレインのシャインオアレインで雨の日も快適に過ごそう!
本記事では日本のシューズブランド、スコッチグレインのシャインオアレインの詳細と履き続けて分かったメリット・デメリットについて書きました。
シャインオアレインは、撥水レザーのアッパーが水をはじいてくれるため水シミの心配がなく、雨の日でも気兼ねなく履ける革靴です。
どんな天候でもガシガシ履けるシャインオアレインは、日常で大活躍してくれる頼れる存在。
テンション落ち気味な悪天候の日でも、ふと目をやればシャインオアレイン。
足元を彩ってくれる本格革靴は雨の日の憂鬱とした気分を払ってくれます。
比較的低価格帯でありながら、非常に満足度の高いスコッチグレインのシャインオアレインは、雨の日用の革靴をお探しの方にとてもオススメです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!










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