出会ってしまった…。
好みのペンに…。
というわけで。
何に出会ったのか?
それは、サクラクラフトラボのボールペン「003」。
サクラクレパスが世に送り出すこだわりの筆記具シリーズ「サクラクラフトラボ」。
その中の製品の1つ。
それが003。
重さはなんと55g。
筆記具としては破格の重量を持つボールペンです。
標準装備の0.8mmのゲルインキリフィルは、ドバドバインクが出てきてすべるような書き心地。
書いていて非常に気持ちが良いです。
003の魅力は何といっても見た目の重厚感。
さらには、高級感を感じさせる作りと、重量由来の安定した重心から来る極上の書き心地。
サクラクラフトラボの003は、
- 持つ喜び
- 書く楽しさ
を十二分に体験できるボールペンです。
本記事ではサクラクラフトラボ003の詳細をレビューします。
- ぬらぬら書ける気持ちの良い書き味のペンが欲しい
- 高級感漂うボールペンを探している
- サクラクラフトラボ003のディティールが知りたい
サクラクレパスの高級ボールペン「サクラクラフトラボ003」
早速、この記事の主役に登場してもらいます。
サクラクラフトラボ003です。
どうぞ。
あら、箱でしたね(すっとぼけ)。
パッケージの背面には型番が記載。
ビニールを外して開ける準備を。
グレーのシンプルな箱の中央に輝く、ゴールドの桜の花びらのロゴ。
メーカーに由来するロゴです。
桜?
となりますが、パッケージ側面を見るとその謎が解けます。
小学校のクーピーでおなじみ、サクラクレパスが展開するのがサクラクラフトラボシリーズ。
- 大阪市の文具メーカー
- 「クレパス」はサクレクレパスの独自画材
- 全芯色鉛筆のクーピーペンシルや水性ゲルインクボールペンなどの新開発の商品を世に送り出した実績を持つ
サクラクレパスだから桜のマークというわけです。
パッケージを開けていきます。
サクラクラフトラボの取扱説明書がゴールドのクリップで留められています。
取説には替芯の交換方法の記載あり。
替芯はサクラクラフトラボ003専用リフィルを使う必要があります。
交換とリフィルの詳細は後ほど。
ということで、いよいよサクラクラフトラボ003本体の登場です。
オープン。
ドンと中央に鎮座。
サクラクラフトラボ003です。
ゴールドの本体が印象的。
サクラクラフトラボ003のコンセプトは、
- 引力を手の中に
です。
パッケージにも関連する記載があります。
- 「かく者を惹きつける引力」
いや~、良い言葉です。
かく者という表現に思いを巡らせてしまう、詩的な表現。
事実、サクラクラフトラボの製品は持つ喜びを感じさせる魅力があり、まさしく狙って作られた感覚です。
それこそが情緒的価値。
サクラクラフトラボの公式ページにも言及があります。
SAKURA craft_labに携わっているメンバーが会議中に“情緒的価値”と言葉にするのを聞き、情緒的価値の定義って何だろうと考えました。そのとき僕の頭に浮かんだのは、子どもが「まぁ〜た、いらんもん、買うてきて!」と家で言われることがあるでしょう?あれです。僕はあれが情緒的価値のマックスだと思っているんです。僕なんか典型的で、いらないものしか買わない(笑)
出典:サクラクラフトラボ公式ページ
開発者の方々のインタビュー時の言葉です。
情緒的価値、この言葉こそサクラクラフトラボ003を持つ喜びを表現しています。
機能性ではない視点。
所有する喜び、そして、使うときのワクワク感。
これこそが心に訴えてくる情緒的価値。
ここを突き詰めていきたいのが筆者の趣向です。
非常に好み。
好きです。
サクラクラフトラボ003。
ちなみに、サクラクラフトラボ自体のコンセプトは、
- 新しい懐かしい、をつくる。
です。
このプロダクトコンセプトをもとに、ワクワクする使用感の製品を生み出し続けています。
さて。
003本体にフォーカスしていきます。
本体は金ピカ。
SAKURA craft.lab 003と記載の製品タグが巻いてあります。
価格は8000円に+税。
ボールペンとしてはかなり高額な部類。
高いですが、003の魅力を知れば納得、むしろコスパが良いとすら感じますから、詳細を見ていってください。
全体はこんな感じ。
でっぷりとした見た目。
握り甲斐のある感じ。
奇抜とまではいかないまでも、違和感があるものになっています。
太く短い。
といった感じ。
って話ですけれど。
唯一無二の存在感。
サクラクラフトラボ003に変わる存在はありません。
常に持ち運びたくなる絶妙なサイズ感。
愛着がわく、ころっとしたデザインが心をくすぐります。
通常のペンより短くクリップのないデザインは、非常にシンプルかつ独創的。
ポケットやバッグに直接入れてもかさばらず、気軽に持ち運べます。
003の詳細を一緒に見ていきましょう。
項目 | 仕様 |
型式 | LGB8008 |
インク種 | 水性顔料ゲルインキ |
リフィル | R-LGB08B |
価格 | 8,800円 |
サクラクラフトラボ003の特徴
ここからはサクラクラフトラボ003の特徴、そして、製品としての素晴らしい点を書いていきます。
ズッシリとした見た目だけでも圧倒的な特徴ではあるのですが…。
機能的に優れた面も当然ありますので、サクラクラフトラボ003、細かくチェックしていきましょう。
天冠を回して繰り出す
サクラクラフトラボ003の特徴的な見た目として、天冠のローレットは触れずにはいられません。
細かな装飾で美しいです。
こちらの天冠はデザインだけで配されているわけではないのです。
この天冠のローレットを回すとペン先が出てくる仕組み。
回転繰り出し式のボールペンです。
ローレットを回すと…
ペン先が繰り出します。
この通り。
動画でも示しますね。
サクラクラフトラボ003。
天面を回転させて芯を繰り出す機構。
気持ち良いんだよなぁ〜これが。
ちょっと戻すと自動で戻る。可愛い😍 pic.twitter.com/3JL5OaSO0S— シンジツイチロ@革靴・ファッションのブログ (@ichiro_shoe) December 25, 2024
ペン先を出した後に、ローレットを逆に回すとペン先が収納されます。
ここでポイントが。
天冠のローレットを少しだけ戻すと、その後は自動でローレットが巻き戻り、ペン先が戻っていきます。
自動で戻るペン先なのです。
ペン先繰り出しのロックを解除すればローレットが自動回転。
ペン先を戻してくれます。
このギミックは素晴らしいです。
意味もなく、何度でもローレットを回してしまいます。
ギミックの虜です。
天面には桜のマークが。
サクラクレパスだからですね。
ブランドを感じるのは、このマークのみ。
主張がほぼほぼありません。
シンプルなデザインでスタイリッシュ。
控えめな意匠が好印象です。
重さはズッシリ重い55g
サクラクラフトラボ003を持ってみると分かるズッシリ感。
重さの理由は真鍮です。
真鍮は素材として重く、ボールペンとしては異例の55gを誇ります。
この重量から実現する筆記時の安定感は、後ほど述べることとして。
真鍮の成分は銅と亜鉛ですから、金属として重めの仕上がりに。
一方で、重いペンが苦手な人には003のアルミバージョンがおすすめです。
そう。
サクラクラフトラボ003は真鍮製だけでなく、アルミ製の展開もあります。
アルミ製はペン重量30g。
真鍮製に比べ、約半分の重さ。
重いペンが苦手な人にも選択肢が用意されているのは嬉しいです。
起き上がり小法師機能付き
サクラクラフトラボ003はありがたい機能を備えています。
ペンの内部に一工夫あるのですが、それが何かといいますと…。
- 起き上がり小法師機能
です。
起き上がり小法師とは、局所的におもりを置き、偏重心化することでペンが転がりにくくする機能。
クリップがなくても机の上で止まるように作られています。
実際に見てみます。
003を中央からパカッと割った様子がこちら。
上軸と下軸に分けました。
ここで下軸に注目。
真鍮芯の一部分に偏りがあります。
この偏りによって、部分的に重りの役目を果たし転がりにくくなります。
昔からある機構ですが、これをペンに採用することが画期的。
クリップがなくても、机から転がり落ちる心配が圧倒的に少なくなります。
動画はこちら。
サクラクラフトラボ003の転がり防止機能。素晴らしい👍 pic.twitter.com/xJdF4YIABb
— シンジツイチロ@革靴・ファッションのブログ (@ichiro_shoe) December 25, 2024
ゴロゴロ転がしても、途中で勢いがなくなります。
起き上がり小法師がバッチリ機能。
机の上に適当に置いても机の上から落下しないため、不用意にペンに傷が付くのを防止。
安心して使えますよ。
リフィルは003専用品
サクラクラフトラボ003の替芯(リフィル)は専用品。
サクラクラフトラボ003専用リフィルの、
- R-LGB08B
を使います。
基本的には。
基本的には、というのはですね。
推奨はされていないけれど、実際は他のリフィルが使えるということ。
サクラクラフトラボ005の専用リフィルやボールサインiDのリフィルが使えます。
ボールサインiDはカットが必要です。
インクリフィルを替えるときは、ペンの中央部分で下軸と上軸に分けて交換。
回すと外れるねじ込み式。
中にリフィルを発見。
シルバーのスタイリッシュなリフィルです。
003の本体長に合わせた短めのリフィル。
短いので、他に代替がききません。
D1規格のように汎用性がないのは正直デメリット。
ですが、だからこそ、003唯一無二の書き味を実現しています。
エイジングが楽しめる真鍮製
先ほどから述べている通り、サクラクラフトラボ003のボディは真鍮製。
ブラスともいいます。
それだけではありません。
2種の異なる表面構造を持ちます。
どちらも真鍮で、加工方法が違うのみ。
マットなブラスト部分とツルっとした鏡面仕上げ部分。
雰囲気が変わってオシャレさがアップする仕上げです。
購入当初ははっきりとした境界ですが、使い込むうちに色が鈍くくすんで徐々になじんでくる粋な計らい。
鏡面部分とブラスト部分がだんだんと一体化してくるわけです。
つまり、経年変化を楽しめるということ。
使い込むほどに味わい深くなっていく真鍮ボディは、自分だけの1本に変貌を遂げていきます。
愛着が高まること必至です。
鏡面部分とブラスト部分。
表情こそ違うものの、どちらも真鍮の素材をダイレクトに感じられます。
金属のひんやりとした質感。
握り続けると真鍮の香りが指に付く感覚。
素晴らしいです。
ブラスト部分は見た目だけで判断すると、
と思いますが意外や意外。
ツルツルです。
気持ちの良い握り心地でストレスフリー。
サラサラしています。
ペン自体の重さをダイレクトに感じ、書く喜びをブーストしてくれる仕様です。
クセになる真鍮の香り
サクラクラフトラボ003は真鍮素材ゆえに、金属特有の香りがします。
003で長時間筆記し続けると、指に真鍮の香りが移ります。
苦手な人は苦手でしょうけれど、筆者は真鍮のこの香りが大好き。
実際に購入して愛用してみないと分からない魅力です。
書き味なめらかなサクラクラフトラボ003
ここからは、肝心の書き味を紹介していきます。
サクラクラフトラボ003はゲルインキのため、液がしっかり出て字が明瞭です。
試しに書いてみます。
しっかり書き込めます。
はっきりクッキリ。
ブラックが濃く、視認性が良好です。
0.8mmのペン先なので、クッキリ感を如実に実感。
太字かつゲルインクのジュルジュル感。
クセになる書き心地です。
真鍮製のサクラクラフトラボ003は先ほど述べた通り、55gで非常に重いです。
持ち続けていると疲れることはありますが、そここそがポイント。
重いペンはペン先がスルスル動いて書きやすいのです。
ペン先が自然とすべるような。
サクラクレパスのゲルインキのすべりと重量由来の快適な筆記感。
それらが見事にマッチしてシナジーを発揮。
唯一無二の良好な書き味に。
いつまでも持っていたくなる感覚を味わえます。
意味もなく文字や絵をかきたくなりますよ。
1度でもサクラクラフトラボ003で書く経験をすれば、心がもう003の虜。
まさしく引力。
使う人の心を惹き付けてやまない、素晴らしいボールペン。
それがサクラクラフトラボ003です。
一方で、
- インクが出過ぎている
と感じてしまう人にも救済措置が。
同じく、サクラクラフトラボの005用のリフィルがそのまま使えます。
そのため、リフィルを交換して書き味を変えるのも手です。
005のリフィルは0.5mmのボール径で、かつ003への互換性があります。
M5サイズといった、小型のシステム手帳に書き込む際には純正の0.8mmは太いと感じるかもしれません。
その際は、005専用リフィルを003のボールペンに投入してみてください。
小さい面積に細かく書くのなら、非常におすすめの手法です。
005のリフィルであれば、ブルーブラックやボルドーブラックなどのブラックのバリエーションがあるのも良いところ。
自分の気に入った色で文字を書けます。
サクラクラフトラボ003にクリップが欲しいなら
スタイリッシュで機能に優れたボールペンであるサクラクラフトラボ003ですが、気になる点があるのも正直なところ。
それはクリップがないこと。
003に起き上がり小法師機能が付いているといっても、勢いが付きすぎると転がり続けてしまいます。
クリップがあればそこでビタッと止まりますから、やはり便利です。
ポケットやペンホルダーに引っ掛けておくこともできるので、
と思うことも正直あるのです。
003はペン長が短いため、携帯に便利。
しかし、いかんせんクリップが付いていないので携帯性の低さは正直気になるところ。
003専用のクリップは残念ながらありません。
しかし、他メーカー品が転用できます。
おすすめはSMART CLIP for KAKUNO。
KAKUNOは筆記具メーカーのパイロットが展開する万年筆です。
本体とは別売りでクリップが販売されています。
それがSMART CLIP for KAKUNOというわけ。
カクノのFKA-1SRシリーズに対応したクリップです。
実際のブツはこちら。
はめてみましょう。
そのままでは入りにくいので、003を中央から割ってはめるのがおすすめ。
クリップの径をやや広げながらはめ込みましょう。
シンデレラフィットです。
サクラクラフトラボ003をしっかりホールド。
簡単にクリップを取り付けられました。
システム手帳のペンホルダー部分をしっかり挟んでホールドします。
クリップを取り付ければ、携帯性が大きく向上。
いつでもどこでもサクラクラフトラボ003を楽しめます。
クリップを取り付けること自体はちょっとしたことですが、使用頻度が高ければ高いほど、その効果を実感する機会が多くなります。
サクラクラフトラボ003を毎日使う、はたまた、持ち歩きたいと思っている人はぜひともお試しください。
サクラクレパスのこだわりが詰まったサクラクラフトラボ
サクラクラフトラボのブランド、そしてコンセプトに軽く触れておきます。
サクラクラフトラボを世に送り出しているのはサクラクレパスですが、もともとサクラクレパスの展開するアイテムは、社名を前面に出していませんでした。
あくまでも商品にフォーカスしたブランディング。
クーピーなんかはその筆頭ですね。
サクラクレパスの社内では社名を押し出すことがプラスに働かないだろうとの予測から。
しかし、実際はそうではなく。
誰しもが幼稚園や小学校で使っていたサクラクレパスのアイテムは親しみやすさが高く、ノスタルジックな気持ちにもなる稀有な存在。
それがサクラクレパス。
そして、サクラクレパス自身がそれに気づいたのがサクラクラフトラボ誕生のきっかけ。
- ワクワクする筆記具をつくる
その志をもとに生み出され続けるのがサクラクラフトラボの筆記具です。
流行に左右されることなく。
- 自分にあった道具を長く愛用し続ける
そんな想いを強くするこだわりのペンが多数ラインナップ。
サクラクラフトラボはサクラクレパスの技術が詰まったアイテム群が魅力。
先ほど話に出したクーピーを想起させるデザイン、サクラクレパスが世界で初めて開発したゲルインキを採用している点も見逃せません。
サクラクラフトラボには、サクラクレパスならではの魅力がミッチミチに詰まっているのです。
サクラクラフトラボ003で書く楽しさを感じよう
本記事ではサクラクラフトラボ003の詳細と書き心地をレビューしました。
サクラクラフトラボ003は短く太いボールペン。
M5のシステム手帳にもバッチリ収まります。
ゲルインキの0.8mm径ボールを採用しているため、書き味が非常になめらか。
- ペン先がすべるとはまさにこのこと
というのを体験できる稀有なボールペンです。
オール真鍮のゴールドボディはズッシリと55gを誇り、ペンとは思えない重量感。
書いていることを実感できる、筆記具好きにはたまらない1本です。
はじめは光沢があり、きらびやか。
しかし、使ううちに徐々に渋みを増していき、自分だけのボールペンに仕上がっているのも魅力。
機能面に優れるだけでなく、情緒に訴えかけてくるのがサクラクラフトラボ003です。
持つ喜び、書く楽しさに飢えている人はぜひチェックしてください。
きっと満足するはずです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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