財布選びに基準って持っていますか?
財布選びと言っても色々なニュアンスがあると思いますが、今回のテーマでは「TPO」に着目。
時(Time)・場所(Place)・場合(Occasion)がそれぞれ異なる場面での財布の選び方や使い方にはどのようなものがあるか…。
本記事では、TPOに応じた財布の使い分けについて書いています。
また、私生活やビジネスの場面を問わずに使える、落ち着いたデザインのエンダースキーマの二つ折り財布もご紹介しています。
- TPOによって財布を使い分ければ、大人な印象に!
- これまで以上に周囲からのあなたの評価も上がる!
…かも?
▼シンプルでベーシックなレザーアイテム▼
財布の使い分けとは?
一口に財布の使い分けといっても、その意味合いはいくつかあります。
- お札用と小銭用
- プライベート用と家計用
- プライベート用とビジネス用
他にも様々な使い分けがあると思います。
財布の使い方の可能性は無限大ですが、とりあえずこの3種の使い分け方について、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
お札用と小銭用
まずは、「お札用財布」と「小銭用財布(コインケース)」を使い分ける、というパターンです。
僕のメインはこのスタイル。
クロコダイル革のミドルサイズのウォレットをお札入れとして…
パイソン革のコインケースを小銭入れとして…
それぞれ普段使いしています。
この使い方のメリットは財布の型崩れを防ぐことができる点にあります。
お札と小銭入れ、加えてカードや領収書を一つの財布で管理するとなると、大容量を要します。
ですが、財布が小さめだと、それらを全て入れた際に財布がパンパンになってしまいますよね?
財布に過剰なテンションがかかることで、財布の素材(革など)が伸びきってしまったり、形が崩れたりしてしまいます。
というご意見も聞こえてきそうですが、それはそれで問題が出てくるのです。
男性の方は特に気にされる方が多いかと思いますが、大容量の財布をポケットに入れようとすると、ポケットがパンパンに張ってしまいます。
服のシルエットが崩れて見栄えが悪くなったり、そもそもポケットに入らなかったりします。
それを防ぐためには財布を別の方法で持ち歩かなければなりません。
そうなると、バッグを持つ必要性が出てきたり、バッグの中がかさばってしまうということが起きます。
財布をお札用と小銭入れに分けて持つことで、容量を分散でき、財布にかかる負荷を抑えられるのです。
財布の型崩れを防げると同時に、財布のかさばりを防いで見た目をスマートにしてくれるというメリットがあります。
一方でのデメリットとしては単純に財布を2つ持つ必要があり、持ち物の数自体が増えてしまうということ。
また、お札と小銭をそれぞれ別の財布から取り出さなければならず、レジでのお会計に時間がかかるということが挙げられます。
このパターンの応用としては、キャッシュカードやクレジットカード用として更にカードケースを持つという使い分け方もあります。
プライベート用と家計用
次に「プライベート用」と「家計用」の財布を分けるというパターンです。
家計用の財布として、封筒を代用している方もいらっしゃるかもしれません。
このパターンは家計管理として、あらかじめ予算を家計管理用の財布に分けておき、必要に応じてその財布を使う、という財布の使い分け方法です。
例えば、食費を別途分けておいて、スーパーに食料品を買いに行く際にその財布を持参して、お会計時には家計用財布からお金を出すという使い方。
この方法だと家計の管理がぐっと楽になります。
この方法は一見、財布を2つ持つという意味では、前項の「お札入れ+小銭入れ」と同じようにみえます。
しかし、家計用財布は小銭入れとは違い、通常の大きさの財布を使うことになりますよね?
つまり「プライベート用+家計用」の財布の使い分け方は「お札入れ+小銭入れ」のパターンと比較して、かさばりやすくなります。
プライベート用とビジネス用
3つ目は「プライベート用」と「ビジネス用」との使い分けです。
今回の記事のメイン、僕がオススメしたい財布の使い分け方がこちらの方法。
実際に僕はこのパターンを採用していて、普段は「お札入れ+小銭入れ」で過ごして、仕事で出張する時や顧客との会食時には別の財布を使用しています。
というのも、僕が普段使っている財布はエクゾチックレザーで主張が強く、周囲の目を引きがち。
もちろん、自分が「格好良い!」と思って購入した財布ですから、他の方から財布が注目されることは喜ばしいことです。
しかし、その考えはビジネスの場においてふさわしくない場合があります。
例えば取引先の方と食事をして、その会計時にあなたが「レザー模様が目立っている財布」や「ブランドロゴがデカデカとプリントされている派手な財布」を取り出したら、相手はどう思うでしょうか?
この人はビジネスマンとして信用できるのだろうか?
もちろん、人の見た目や持ち物が直接、相手の仕事ぶりや信用に値する人物かを判断する指標にはなりません。
しかし、初対面時や関係が浅い段階では、第一印象や見た目で相手の印象が決まってしまうのは致し方ないところがあります。
そのため、個人的には、
ビジネスの場で使用する財布はシンプルな見た目なものが良い
と思っています。
「顧客がどういった印象を持つか」ということも仕事の時には重要。
自分が気に入った財布はプライベートで使って、仕事では相手に違和感を与えない財布を使うということを僕は実践しています。
服もそうですよね。
皆がスーツで出席している会議に派手な私服で出席したら白い目で見られてしまいます。
それと一緒。
海外では個性と捉えられることでも、日本では理解されることは少ないです。
「郷に入っては郷に従え」。
少なくとも日本においては、仕事用には見る人に違和感を与えないシンプルな革財布。
プライベート用には少し遊び心が入った自分が使いたい財布というように、TPOに合わせて財布を使い分ける必要がある、と個人的には感じているわけです。
デメリットとしては、自分の好みではない財布を使う必要があるということ。
また、プライベートとビジネスの場面ごとに財布を使い分ける必要性が出てくるということが挙げられます。
僕のビジネス用財布のご紹介
ここでそんな僕が「ビジネス用」として使っている財布をご紹介します。
エンダースキーマの革財布
エンダースキーマ(Hender Scheme)の「スクエアジップパース」です。
エンダースキーマは革でのモノづくりに特化した日本のブランドで、革好きにはたまらないブランド。
シンプルな出で立ちのジップ式の財布で、カラーは落ち着きのあるブラック。
ビジネス用の財布としては黒色は鉄板ですね。
非常に貴重な国内産カーフレザーをベジタブルタンニンなめしで仕上げた逸品です。
タンニンなめしとはタンニン(渋)で皮をなめす手法で、この方法でなめされた革は硬くて強度に優れます。
革用語については「【革靴辞典】革靴に関する用語のまとめ!意味を知れば靴磨きがより楽しいものに」にてまとめています。
カーフレザーの質感を最大限活かすために、あえて外側にはデザインを施さず、素材の良さを前面に押し出した財布。
それゆえにシンプルでビジネスの場にピッタリな仕上がりになっています。
さらに、使い込むことで上質なカーフの風合いが経年変化し、より味わい深いものになっていく、正に革好きにはたまらない財布です。
使うのが楽しい財布です!
エンダースキーマの革財布:革質
近づいて見てみると…、
革本来の特徴を引き出すため、表面を全く加工していない「素上げ」の革を使用。
革特有のシワや血筋が見られます。
これも革のデザインの一部、唯一無二感も高まり、愛着もひとしおです。
エンダースキーマの革財布:ファスナー部分
ジップにはYKK社製の「エクセラ(EXCELLA)」ファスナーを採用しています。
エクセラとは、全ての構成部品に入念な磨きをかけた滑らかなファスナー。
見栄えがキラキラと美しいのはもちろん、開閉が非常に滑らか。
不具合が起こりにくい信頼の実績のYKKファスナーの中でも、一段階上の高性能ファスナーなんです。
この高級感はビジネスの場にもバッチリなじみます。
エンダースキーマの革財布:内外観
中はヌメ革で、こちらも外側と同様にシンプルかつ落ち着いた雰囲気。
財布によっては外は落ち着いた印象でも、開いた時に中は派手というものもありますよね。
そういったデザインは非常にオシャレで気の利いているものですが…。
やはり
ビジネスの場では地味なくらいが丁度良い
と思っています。
このエンダースキーマの財布は、開いても落ち着いた印象を崩さないので、その辺りも抜かりありません。
小銭入れとお札入れももちろん完備。
カードポケットも豊富です。
見た目だけですと、良く言えば「落ち着いた財布」。
悪く言えば「面白みのない財布」とも言えるかもしれません。
しかし、そういった財布がむしろビジネス用財布には持って来いだと感じています。
もちろん、細部は革種やファスナーに徹底的にこだわっているため、「所有する人だけがわかる」密かな楽しみがある財布だと思っています。
革製品が好きな方には、この気持ちがおわかり頂けるのではないでしょうか?
この財布のお手入れ方法はこちらのリンクでご紹介しています。
はぁ~!革っていいなぁっ…!!(喜びをかみしめつつ)
TPOによって財布を使い分けよう!
僕の愛用のビジネス用財布のご紹介が止まらなくなりそうなので、今回はこの辺にしておこうと思います。
最後に、財布の使い分けの仕方について各々メリット・デメリットをまとめてみました。
財布の使い分けの種類 | メリット | デメリット |
お札用と小銭用 | 財布の型崩れ防止・ポケットがパンパンにならず見た目がスマートに | 財布を常に2つもたなければならない・会計時に時間がかかる |
プライベート用と家計用 | 家計の管理が楽 | 財布の容量がそれぞれ大きく、かさばりやすい |
プライベート用とビジネス用 | 周囲に悪い印象を与えにくい | 自分の好みとビジネスに適した財布の不適合・財布の使い分けに気を遣う |
特に、プライベートとビジネスで財布を分けることは相手が抱く印象に強く影響を与えるため、非常に重要と考えています。
財布によって商談の成立が左右されるかも?
…って、それは言い過ぎですか^^
冒頭にも少し述べましたが、財布の使い方は無限大。
ご紹介した手法以外にも、多種多様な使い方があると思います。
お気に入りの財布一つを愛でるのも、たくさんの種類をTPOによってローテーションするのもポリシーがあって格好良いと思います。
あくまで一例として、今後の財布選び・使い方のご参考にしていただければ幸いです。
それでは!
▼シンプルでベーシックなレザーアイテム▼
レザーアイテム選びの参考として、美しさと丈夫さを兼ね備えた末永く愛用できるレザーブランドを紹介します。
ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。
ワニ革の強い光沢はエレガントで一生モノの風格を持つ。
池田工芸の特徴 | 日本で最大級のクロコダイル専門の工場を持つ 一貫した生産管理で高品質を保つ一流メーカー |
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こんな人におすすめ | とにかく高級感のある財布が欲しい |
色へのこだわりが強く複数の色を手作業で重ねる染色が独創的な印象を与える。
ユハクのアイテムの特徴 | 染色が鮮やかで革の美しい色味とグラデーションが楽しめる 芸術品のような美しさ |
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こんな人におすすめ | 人とは違った美しいレザーアイテムを使いたい |
「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」をコンセプトに厳選した素材を基に機能性と品質を追求したモノづくりを徹底している。
キプリスの特徴 | 仕立ての良さと上質な革を使用 目に見えない部分の手間も惜しまない製品作りへのこだわりを持つ |
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こんな人におすすめ | 質実剛健の主張控えめな大人っぽい革製品が欲しい |