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【革靴用語辞典】意味を知れば靴磨きがより楽しいものに【単語解説集】

革靴に関する用語ってどのくらいご存知ですか?

僕は革靴に興味が出てきた当初はまったく知りませんでした。

しかし、革靴のお店の人に話を聞いたり、雑誌を読んだりすることで徐々に分かるようになってきました。

一路
一路
「好きこそものの上手なれ」、ですね!

そこでこの記事では革靴にまつわる用語と意味を、まとめていきます。

革靴用語のまとめ

あいうえお順に行きますよ。

用語を知れば、もっと靴を好きになること間違いなし。

革靴用語ーア行ー

アイレット…シューレースを通す穴。

アウトソール…靴底。本底とも。床面に接する部位。

アウトドアシューズ…衝撃吸収性や悪路走破性に優れた編み上げ式のブーツを指す。

アッパー…靴の甲部分。インソールおよびアウトソール以外という意味で使われることも。

穴飾り…アッパーに小さな穴をあけることで描く装飾の事。

アニリンカーフ…比較を仕上げる際、アニリン塗料を用い、素材を生かした透明仕上げとしたカーフスキン。

アニリン仕上げ…皮革の仕上げ方の一つ。合成塗料の一種であるアニリン塗料を使用し、銀面の模様を活かした透明な仕上げ。

編み上げブーツ…羽根の縁に付いたハト目やフックに紐を編み上げていくタイプのブーツ。

アンクルストラップ…くるぶし部のベルト。その手のシューズを総称して表すこともある。

アンティーク仕上げ…長期間を経たかのような色合いとツヤを与える処理を施す手法。

インジェクションモールド…全てがビニールで作られる靴に採用されている手法。塩化ビニルを熱で溶かして成型する。

インソール…足裏に直接触れる部位。アッパーとアウトソールの間を取り持つ。

インディアンモカシン…インディアンが履いていた足を一枚革で覆う形状の靴。

ヴァンプ…アッパーの前部分のことを指す。

ウエスタンブーツ…乗馬のために考案されたハーフブーツ。キルティング装飾が特徴。

ウエスト…ソールの土踏まず部。最もくびれている箇所。

ウエッジソール…くさび型の靴底のこと。つま先からかかとにかけて徐々に高くなる。

ウェルト…アッパーとインソールの間に入れる細革のこと。この細革を使用した製法の一つがグッドイヤーウェルテッド製法。

ウエリントンブーツ…イギリスの軍靴の一種である長靴。

内羽根…シューレースを通す革がアッパーの内側に入り込むデザインのこと。

裏革…本来裏側である面を表として用いた革。スエードなど。

エイジング…使用による経年変化。

エッジ…コバとも。アウトソールの縁部分。

エナメル…パテントとも。クロムで鞣した革に塗料や樹脂で光沢を出した素材。

エンジニアブーツ…履き口のストラップでフィット感を調節することが可能。

エンボス…革の表面に型押しで模様付けしたもの。

オイルなめし…大量のオイルを使って皮をなめす手法。撥水性が高く、耐久性も高い。オイルドレザーと呼ばれる革の製造法。

オーストリッチ…ダチョウの革。エキゾチックレザーの一種。

オックスフォードシューズ…イギリスのオックスフォード大学の学生が履いていた靴を原型とした靴。

革靴用語ーカ行ー

カーフ…生後6か月以内の子牛。成牛の革よりもキメが細かく、価値が高いとされる。

カウハイド…生後2年以上の牝牛の革。

カウレザー…牛側の総称。

カウンター…靴を作る際に表革と裏革の間に入れる芯材。靴の形を保つ役割を持つ。

ガムブーツ…ゴム製の長靴。ラバーブーツとも。

カラス仕上げ…革底を黒く塗装した仕上げ。通常仕上げと比較して、フォーマル度が高い。

ガラスレザー…非常に強い光沢を持つ革。染色後の革をガラス板に張った状態で乾燥させることから。

革(皮)…動物から採れたばかりのなめす前が「皮」、なめした後が「革」と呼ぶ。

木型…足の形を模した型。ラストとも。

キップ…生後6か月から2年までの牛革。

キャタピラーソール…棒状にキャタピラーのような形状を持つゴム底。

キャラバンシューズ…トレッキングシューズと同義。アッパーは繊維素材、アウトソールはゴム製。軽登山用靴。

ギリー…甲の履き口前方がU字型に開いた舌革のない編み上げ式のローカットブーツ。

キルト…靴の羽根部分に乗った装飾のある長い舌革。

銀面…革の表面。

クォーター…靴の腰革。足のくるぶしを包み込む甲革の部分。

グッドイヤーウェルテッド製法…アッパーとアウトソールの間に細革(ウェルト)を挟んで縫い合わせる手法。耐水性、耐久性に優れ、ソール交換が容易。

グレインレザー…原皮の傷などをそのまま革として用いたもの。

グレージング…鞣しの仕上げ工程。革の表面を擦る。

クレープソール…生ゴムから作られた、クッション性に優れたソール。

クロコダイル…ワニ革。エキゾチックレザーの一種。

クロム鞣し…鉱物鞣しのこと。鞣しの手法としては他に植物鞣しがある。

原革…革の原料。鞣し前の皮。

コインローファー…ペニーローファーとも。アッパーのベルト状にコインを飾ることが出来る。

コードバン…馬の臀部の革。光沢が強い。

甲革…靴の甲部分に使用される革。アッパーとも。

合成底…合成樹脂や合成ゴムで作られた靴底。

合成皮革…人工的な合成原料を使用して革に似せて作られた素材。

コバ…エッジとも。靴底部の外周部。

コマンドソール…ビブラムソールの派生型。ビブラムよりも薄く、溝がある。

混合なめし…クロムなめしとタンニンなめしを組み合わせたなめし方法。

コンビシューズ…2色あるいは2素材を組み合わせた靴の事。

コンフォートシューズ…快適性を追求した靴。

革靴用語ーサ行ー

サイドシーム…靴の甲内側の縫い目。

サイドレースアップ…シューレースを靴の外側に配置したデザインを指す。

先芯…靴製造の際のつり込み時に甲の表革と裏革の間に入れる補強材。つま先部の形を維持する役割を持つ。

サドルレザー…馬具に使用するような厚みのあるタンニン鞣しを施した牛側。

シームレスシューズ…甲側が一枚革で作られており、縫い目がない靴。

シューツリー…靴の形が変化することを防ぐために靴に入れる木型。シューキーパーとも。

シューホーン…靴ベラとも。靴を履く際に補助としてかかとに添える器具。

シューレース…靴紐。

シュリンクレザー…皮のなめし時に薬品で銀面を収縮させた革。革のシワや傷を目立ちにくくする効果がある。

ショルダー…牛革の首から肩にかけての革。トラと呼ばれるシワがある。柔軟性が高い。

スエード…革の裏面をサンドペーパーで削り毛羽立たせたもの。銀面を残したものを銀付きスエードという。

スタックヒール…革を積み上げたヒール。

ステアハイド…生後3-6か月に去勢した、生後2年以上の牡牛の革。

ステッチ…縫い目のこと。

ストラップ…甲やアンクル部に使うバンドやベルトを指す。

スポンジソール…柔らかな素材を使った、軽量でクッション性に優れるソール。

スリッポン…滑り込ませて履くタイプの靴。「Slip On」から。

セーム革…鹿、羊といった比較的柔らかい革をなめしてスウェード調にした革。

セメント製法…アッパーとソールを接着剤で張り付ける製法。他の製法よりも比較的低コストで、安価な靴に多い。

ソールエッジ…コバ。エッジ。ソールの縁を指す。

足囲…足の親指踏み付け部と小指の付け根を巻いた時の長さ。

足長…かかとから最も長い足の指までの長さ。

底革…靴の底の革。厚い革を使う。

ソックシート…中敷き。靴の内側に敷かれてブランド名やサイズ表記などがある。

外羽根…シューレースを通す革がアッパーの外側に配置されたデザインのこと。

革靴用語ータ行ー

ダイナイトソール…ハルボロ・ラバー社が製造するラバーソール。

ダブルソール…ソールの本底を2重にした構造の事。

タンクソール…ソールとヒールが一体となっているソール。

タンニン…硬い革に仕上げるために使われる植物性のなめし剤。

タンニンなめし…タンニンで革をなめすこと。これによりなめされた革は伸縮性がなく硬い仕上がりになる。

チップ…靴のつま先の装飾の事。

チャッカブーツ…くるぶし丈のブーツ。

チャネル…本底や中底を縫い付ける際に糸を通すように掘られた溝。

つま先上がり…靴のつま先が反りあがっているデザイン。

つま先革…アッパーのつま先部分を覆う革。

つり込み…靴製造工程の一つ。アッパーの形状をはめ込んだ木型に合わせる工程。

ディーコン…生まれたばかりの仔牛の生皮。

ティーストラップ…T字型にデザインされた細いベルト。

トゥスチール…ソールのトゥ部分に付ける金属部品。ソールの摩耗を防ぐ役割を持つ。

床革…革を2枚以上にはがした際の銀面ではない方の革。

ドッグテイル…バックステイとも。かかとの縫い割りを補強する役目を持つ。犬の尾に見えることが由来。

トップライン…靴の履き愚痴の形状。

トップリフト…ヒールの先端に取り付ける部品。ヒールの損傷を防ぐ。

ドレスシューズ…フォーマルな場面で使用されることが想定される靴。

トレッキングシューズ…布や繊維を使った本格的な登山靴よりも軽量で歩きやすい軽登山靴。

革靴用語ーナ行ー

中敷き…中底面の凹凸から足を守るために中底の上に敷くシート。

中物…アッパーをつり込む際につり代の間に生じる溝を埋めるために入れられる詰め物。

なめし…皮が腐敗・乾燥しないようにするために加工すること。薬剤には鉱物性のクロム、植物性のタンニンなどがある。

ヌバック…革の銀面をサンドペーパーでバフ掛けしたもの。新しいバックスキンの意。

ヌメ革…タンニンによって鞣された革。タンニン鞣し特有の独特の色味を持つ。経年変化であめ色へと変わりやすい。

革靴用語ーハ行ー

ハーフブーツ…ひざとくるぶしの間程度の長さのブーツ。

馬革…馬の皮をなめした革の総称。コードバンは馬革の中でも臀部の革である。

バックスキン…銀面が削り取られた雄鹿の革。手法が同じであれば牛革のものもそう呼ばれることもある。

バックストラップ…かかとについた、足を固定するためのベルト。

バックル…ベルト部分に付いた尾錠。

パテントレザー…革の表面にエナメルを塗り、光沢を付与した革。エナメルレザーとも。

バフ…革をサンドペーパーで磨く手法。

バルモラル…内羽根の別称。

半カラス仕上げ…接地面は通常仕上げで、土踏まず部分のみを黒く塗装した仕上げ。カラス仕上げと似ているが、より実用的な仕上げ法。

ヒールカーブ…足の踵の曲線に合わせた、カーブライン。フィット感を得るためには重要な要素。

ヒール巻き…ヒールの側面を覆う革。

ビット…馬具のくつわの形をした靴の装飾の事。

ヒドゥンチャネル…ソールの革表面の縁を薄くめくり、縫い糸を埋めるための溝を掘ってから実際に縫い工程を行って、めくった革をかぶせて縫い糸を隠す製法。

ビブラムソール…イタリアのビブラム社が製造するラバーソールの事。

ファジング…コバに入れる刻み模様のこと。

ブーツ…履き口の高さがくるぶしよりも上に出る靴。

フォーマルシューズ…礼装用の靴。

ブラッシュドレザー…スウェードなどの起毛した革の総称。

ブルーチャー…アメリカでの外羽根式の別称。

ベリー…牛革のお腹から脚にかけての革。繊維が粗く、採取できる面積が小さい。

ブルストラップ…履き口のかかと部分に付いている、つまむための革。脱ぎ履きを容易にする。

ブルハイド…去勢されていない成牛の皮。

ブローグ…つま先からアッパー後部まで飾り穴が付いた靴のこと。

ベロア…牛革の裏面を起毛したもの。スウェードよりも毛足が長い。

ベンズ…牛川の背中からお尻にかけての革。もっとも繊維の密度が高く、革も厚い

ボール…足の親指の付け根と小指の付け根の突出した部分の事。

細革…ウェルトとも。甲革とソールをつなぐ役割を持つ。

ボックストゥ…靴のつま先の型崩れを防止するためにつま先部分に入れる先芯。

ポリッシュ…ツヤや光沢の意。靴クリームやワックスを指す場合もある。

本染め革…銀付き、またはフルグレインとも。クロムなめしや染料仕上げの革で自然の銀面を活かしたもの。

革靴用語ーマ行ー

マッケイ製法…イタリア靴の伝統的な製法。アッパーとソールが直接縫い合わされる。

マッドガード…アッパーを汚れから守るため、アッパーとソールの間に付けられる泥よけ。

ミンクオイル…ミンクからとれる動物性オイル。革を柔らかくする効果がある。

メダリオン…円形の穴飾りの事。

メダリオントゥ…セミブローグとも。トゥとアッパーに円形模様のデザインが施されたもの。

モールド…鋳型の事。革においては、カビによって発生する色あせやシミを指すこともある。

モカシン…1枚革で足を包み込むように作られた靴。その様相から袋縫いとも。

揉み革…手や機械でシボを付けた革。

革靴用語ーヤ行ー

ユニットソール…本底とヒールを一体化したソール。

革靴用語ーラ行ー

ライニング…足に触れる裏地のこと。一般的に吸湿性がよく柔らかい素材が使われる傾向にある。 裏革とも。

ラスト…木型とも。靴の原型となる。

ラムスキン…生後1年未満の子羊の革。

リザード…トカゲの革

リブ…ウェルト製法で中底に溝を作る際に掘り起こされた部分の事。

革靴用語ーワ行ー

ワークブーツ…労働者の靴。つま先が丸みを帯びている。アッパーとソールの縫い付けが頑丈。

ワイズ…足の横幅の事。

ワラビー…ワラビーのひづめの形を模したショートブーツ。

革靴の用語がわかると楽しい

革靴の用語の中には、靴磨きしているだけでは中々触れることがないものもあります。

革靴を買いに行った際にお店の人と話す中で、分からない単語が出てきたときに勉強がてら詳しく聞いてみると、すごくためになるお話が聞けたりして面白いです。

これからも新しい情報を仕入れつつ、この記事をアップデートしていきます。

それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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