革製品はメンテしながら使えば、なが~く使えます。
それこそ、
と表現されることも。
革は非常にしなやかで頑丈。
ちょっとやそっとの衝撃や負荷では切れたり破れたりせず、素材として優れた耐久性を持ちます。
高品質で厚い革はお手入れしながら使うと、経年変化を楽しみつつ、人生を共に歩んでいける相棒に。
革靴や財布、レザージャケットなど、一生ものと呼ばれるアイテムは数多くありますが、
もまた、一生ものになりえるアイテムです。
僕自身、
と実感しているベルトがあります。
キャサリンハムネットロンドンのベルトです。
かれこれ愛用して10年以上が経過。
よれている感はまったくなく、デザインとしてもぜんぜん飽きがきません。
10年の月日と共に愛着がどんどん増し、自分がこの世を去る日まで持ち続けるアイテムではないかと感じています。
そんなわけで、本記事ではキャサリンハムネットロンドンのベルトを10年使った感想と外観をレビューしていきます。
を紹介します。
- 一生使えるベルトを探している
- 10年使ったベルトの経年変化を見たい
- 一生使えるベルトを探す上で重要なポイントが知りたい
- レザーベルトを長持ちさせるにはどうすれば良い?
上質ベルトが目白押し
革の持ち味は唯一無二の風合いと高耐久性
革製品には人を虜にする魅力があります。
独特の風合いと柔らかな触り心地。
そして、タフさ。
素材として優れているのが革の魅力であり、特徴です。
頑丈ゆえに長く使え、使うにつれ徐々に革の風合いが変わっていく経年変化も味わい深いです。
- 革靴
- 財布
- バッグ
- ジャケット
革の優れた特性は、上記のように使うアイテムを選ばず、老若男女に愛されています。
一生使える革の魅力
独特の風合いを楽しみながら長く愛用できる革製品は、ときに、
- 一生もの
と表現されることも。
丈夫な革はガシガシ使っても余程のことがない限り、よれたり切れたりすることがなく、日常でタフに愛用できます。
何十年前のレザーアイテムが、
- 親から子へ
- 子から孫へ
と受け継がれていくこともあります。
宝石など、鉱石や金属は姿を変えないため、世代を超えて愛されますが、用途は限られますよね?
対して革の場合、素材としてのしなやかさによって、加工法と用途が多様です。
さまざまなアイテムに姿を変え、日常的に利用可能。
日々を便利にするアイテムとして、末永く付き合っていけるのが革製品の魅力です。
10年使ったベルトをレビュー
さて、一生もののアイテムとして人生を共に歩める魅力的な革製品。
僕自身、長く愛用しているレザーアイテムがあります。
それがこちら。
キャサリンハムネットロンドンのレザーベルトです。
購入したのは10年以上前。
ですが、いまだに現役。
休日のカジュアルスタイルを彩る強い味方です。
バックルはシルバーで、その下部にはブランドロゴ入り。
シボやカービングのない、サイレントなデザイン。
ダークブラウンの色味はシンプルさを助長します。
だからこそ飽きがこず、結果として10年以上も使い続けているのです。
ベルトの裏側はブラック。
ベルト中央にはシルバーのロゴがプリントされていますが、10年間の使用によって少し剥げている部分も。
革自体は、控えめなツヤが楽しめる美しさを保っています。
フックの通し穴付近はベルトを締める際に負荷がかかりやすいため、さすがにダメージがありますね。
裏側にも少し細かなクラックが。
しかし、革がほころんでいる感じはなく、まだまだ現役。
むしろ10年使ってこの状態なら御の字です。
キャサリンハムネットロンドンのベルトは革が厚いため、購入直後はとても硬く、まさにカチカチ状態。
ベルトをパンツに通す際にもベルトループに引っかかりやすかったのですが、今となっては柔らかでしなやか。
10年間の使用を経て、革の触り心地も変化したわけです。
着用図はこちら。
シンプルな佇まいで、さまざまなパンツに合います。
一生使える革製品のポイントは?
革はとても丈夫ですが、すべての革製品が一生物として使えるアイテムかどうかは、また別の話。
中には、数年の使用でへたってしまうレザーアイテムもあります。
一生ものとして使えるレザーアイテムを選ぶ際には、押さえておきたいポイントがあるのです。
それが以下の事柄。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本革
本革であるのは、長く愛用するための必須条件です。
本革とよく似た見た目の人工皮革(合皮・PUレザー)は、本革に比べて耐久性に劣ります。
人工皮革は何年か使っているうちにボロボロと表面が崩れてくるため、美しさを大きく損ね、とてもじゃないですが使えなくなります。
表面がべたついてきたりもしますからね…。
一方、本革は人工皮革のような劣化はしません。
革の独特な風合いをキープし続けます。
末永く付き合っていきたいレザーアイテムを探す際には、素材として本革を使っているアイテムを選びましょう。
厚い革
革が厚いと耐久性がアップ。
結果として、なが~く使える一生物のアイテムになります。
というのも、薄い革の場合、本革であっても何かしら強い衝撃が加わった際、切れたり破れたりすることがあるから。
長く使うからこそ、日々の生活でどんなことが起こるか予測がつきません。
厚い革ならば、どんなイレギュラーなことが起きてもなんのその。
持ち前のしなやかさと厚さゆえの頑丈さで、どんな難局も乗り切れます。
厚い革は触り心地もガッチリしており、とても頼れる存在。
高い耐久性への信頼感があり、長く使うモチベーションが上がりやすいのもポイントです。
飽きのこないデザイン
レザーアイテムを長く愛用し続ける上で、素材の丈夫さは何より大事ですが、デザイン面も同じくらい重要です。
要は、飽きずに使い続けられるデザインであるということ。
ファッショントレンドを取り入れたデザインや派手なデザインのアイテムを選んでしまうと、
- 時代とともに流行遅れになる
- 自分の年齢が上がるにつれて好みのデザインから外れる
なんてことが起こり、使わなくなってしまいがちに…。
素材が丈夫でまだまだ現役でも、
- 身に着けて・使って気分が上がるアイテム
でなければ、いつの間にか押入れの奥で眠ってしまうかもしれません。
せっかく一生ものとしての素材のポテンシャルはあるのに…
だからこそ、一生使いたいアイテムは飽きのこない、
- 流行とは無関係のシンプルデザイン
を選びたいです。
普遍的な定番デザインのレザーアイテムは、いつの時代も控えめながら日々の生活を陰ながら支えるアイテムに。
先ほどご紹介したキャサリンハムネットロンドンのレザーベルトも、さすがに10年使い続けていると身に着ける新鮮さは薄まります。
…が、しかし。
コーデへ取り入れやすいシンプルデザインゆえに、安定感と信頼感から定期的に身に着けているアイテムになっています。
定期的なお手入れ
革製品を長く使う上で、意識したいのが革のお手入れです。
というのも、革は日々乾燥していきます。
時間とともに、水分や油分がだんだんと失われていくのです。
革の持ち味のしなやかさは、革に十分な水分と油分が含まれていてこそ。
水分と油分が抜けて乾燥が進んだ革からはしなやかさが失われ、硬い状態に。
革本来のしなやかさが失われると、屈曲したときに深いシワが入りやすく、革に亀裂が入るリスクが高まります。
結果として、革の風合いを損ねることに…。
革を良好なコンディションに保つためには、日々なくなっていく潤いや栄養を補給してあげる事が重要です。
そこで出番なのが保革クリーム。
レザーケア用の保革クリームを塗ることで、革の美しい風合いとしなやかさをキープできます。
定期的に革のお手入れをすれば、革にダメージが入りにくく、末永く愛用できます。
というお気に入りの革製品はお手入れを欠かさず、長く使える可能性を高めましょう。
レザーベルトをお手入れする方法を実践解説
では、ここからはレザーベルトを一生ものとするために必須のお手入れについて、方法を実践解説します。
使う道具は以下のレザーケア用品。
- 馬毛ブラシ
- クロス
- 保革クリーム
- クリーム塗布用ブラシ
- 豚毛ブラシ
以上の5点でケアしていきますね。
肝心のお手入れ方法はというと…。
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- クロスで汚れを拭き取る
- 塗布用ブラシで保革クリームを塗る
- 豚毛ブラシで保革クリームをなじませる
- クロスで磨く
5~10分程度でできる簡単作業です。
早速、次の項目から実践していきます。
馬毛ブラシでホコリを落とす
まずは、ベルトの表面に付いたホコリを落とすところから。
革にホコリが付いていると、これから塗る保革クリームの栄養成分の浸透を妨げます。
革上に付いたチリやホコリを落とすことで、お手入れ効果を高めるのです。
馬毛ブラシでブラッシングして、ホコリをしっかり払い落とします。
細く柔らかな馬毛は革製品の細かな装飾の隙間まで入り込み、ホコリをかき出せます。
レザーケアの基本です。
クロスで汚れを拭き取る
続いて、馬毛ブラシでは落とせない、革に付いた汚れを取り除きます。
ブラッシングでは太刀打ちできない、革に付着した水汚れや油汚れを落とす工程です。
ホコリと同じく、汚れもまた、保革クリームの効果を引き下げる原因になりますからね。
クロスで乾拭きして汚れを落とします。
力を入れてこすると、色落ちする可能性があります。優しく拭きましょう。
塗布用ブラシで保革クリームを塗る
ここがメインの作業です。
保革クリームを塗って革に水分と油分を補給。
革を乾燥から守ります。
クリーム塗布用ブラシは小さく小回りが利くため、革に満遍なくクリームを行き渡らせられます。
手に持ちやすいサイズのため作業効率もアップしますから、オススメのケア用品です。
さて、お手入れの主役ともいうべき保革クリーム。
この記事ではコロニルのシュプリームクリームデラックスを使います。
革に潤いと栄養を与えるのはもちろん、ツヤを出して美しさを高めると同時に、含有フッ素成分が撥水性を付与する優れもの。
レザーケアの強い味方です。
シュプリームクリームデラックスを塗布用ブラシに少量付け、レザーベルトに塗り込みます。
手で直にクリームを取って塗るのも良いのですが、塗布用ブラシを使うと手が汚れないので便利です。
ベルトの表側はもちろん、裏側にも保革クリームを。
側面にも忘れずに塗りましょう。
革の際部分はケアを忘れがちな部分ですが、ダメージが入りやすい箇所。
長く使うためには細かな部分にこそお手入れが必要です。
革全体に満遍なくクリームを塗れたら、次の工程に移りましょう。
豚毛ブラシで保革クリームをなじませる
保革クリームを革に塗った後は、ブラッシングしてクリームを革へなじませます。
使うのは豚毛ブラシ。
毛にコシがある豚毛は、保革クリームを塗り広げやすく、革に栄養成分をなじませるのにピッタリです。
大きなストロークで保革クリームを革へすり込むイメージでブラッシングしましょう。
豚毛ブラシでのブラッシングには、革に残った余分なクリームを毛先に移して取り除く効果もあります。
クロスで磨く
豚毛でのブラッシングの後は、クロスで磨いてツヤを出します。
クロスが革の上を滑らず引っ掛かりがある場合は保革クリームの塗りすぎです。革のべたつきはホコリや汚れが付きやすくなる原因になります。クロスでしっかり拭き取りましょう。
クロスがスルスルと滑らかに動くようになればOKです。
一通り磨いたら、お手入れ終了。
仕上がりの状態はこちら。
革のツヤが強まり、表面がモチモチとした印象になりました。
これで当面の間、良好なコンディションでレザーベルトを使えます。
お手入れを欠かさず、革のしなやかさを保てば、日常使いでのダメージも最小限に抑えられ、アイテムの寿命がのびます。
光沢が出て革製品としての美しさも際立ちますから、お手入れしない手はありません。
また何ヵ月かあとに革の乾燥が気になってきたら、あらためてお手入れ。
一生使えるレザーベルトを手に入れよう
本記事では、キャサリンハムネットロンドンのレザーベルトの10年使用レビューについて書きました。
革は素材として、とてもタフ。
革から作られるレザーアイテムは、長く使える逸品です。
日々使い続ける中で革の風合いが変化する、
- 経年変化
を楽しめるのも魅力。
革の質やデザインをしっかり見てアイテムを選べば、10年単位、いえ、それこそ一生ものとして末永く愛用し続けられます。
ただ、1点気をつけるべきことが。
時間が経つにつれ、革は乾燥が進みます。
乾燥が進んだ革はしなやかさが失われ、深いシワや亀裂が入りやすくなり、寿命を縮める原因に…。
革の乾燥を防ぐため、定期的なお手入れをして水分と油分を補給しましょう。
定期的にケアしている革は常に良好なコンディションに保たれ、美しい風合いをキープしつつ、なが~く使い続けられます。
お気に入りのレザーアイテムを一生ものとすべく、ケアしながらガシガシ使いましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
上質ベルトが目白押し
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