- ヒールが擦り減ってきて不格好
- 修理に出すのは面倒だし手間がかかる
それなら自分で補修しましょう。
簡単修理方法を解説するので、この記事を読めば悩みが解決しますよ。
さて、本題へ。
靴を履いているとかかとの部分がすり減ってきませんか?
スニーカー、革靴問わず日々歩いていると避けられない問題です。
個人個人ですり減る場所は違います。
理想的な歩き方をしている人はすり減るスピードが遅いですし、歩き方が偏っている人はすり減りやすいもの。
しかも、理想的な歩き方をしたところで、まったく削れないということはありません。
靴底のすり減りは、遅かれ早かれ誰しもが直面する問題です。
僕の場合は、かかとの外側部分がすり減りやすいです。
ガニ股なんでしょうか…。
自覚はないのですがね…。
本人が気づかないことって案外多いですよね。
…おっと、話が逸れそうになりました。
そんなわけで、本記事ではすり減った靴底のかかとの補修をやっていきます。
かかとを修理すれば愛用の靴とも長く付き合えますよ。
使うのは補修用品のシューズドクターです。
かかとを補修する革靴の紹介
早速ですが、かかとを補修する靴はこちら。
シェットランドフォックス(SHETLAND FOX)のウィンストン。
水染めコードバンのアッパー(甲革)が非常に美しいシューズ。
今回は、ウィンストンのかかと部分のすり減りを補修していきます。
ちなみに、この靴のメンテナンスの様子は以下にて紹介しています。
革靴のかかとが削れてきた…
約1年半、週に1回のペースで履いているのですが…。
そろそろかかとの部分、いわゆるトップリフトのすり減りが気になってきました。
すり減りが進行しすぎると、トップリフトを超えてヒールの革の積層部まですり減ってきます。
そうなってしまうと修理が大変です。
靴の修理屋さんにお願いするにも、費用が余計に掛かってしまうので早めの対策をオススメします。
現状はトップリフトのゴム部分ですり減りがおさまっていますので、この部分のみの修理でOKということになります。
平らな部分と比較すると、すり減り箇所が目立っていますね。
見た目にも美しいとは言えず、このような状態の靴を履き続けると、歩行時の姿勢が乱れ、腰痛や肩こりなどの身体の不調の原因に…。
早い段階で対処しなければなりません。
革靴のかかと補修方法
ということで、修理開始です。
今回使用する修理キットはこちら。
シューズドクターです。
同じような修理キットとしては、シューグーなんかもありますね。
硬化性樹脂を塗ることで、すり減った箇所を補うといったものです。
靴修理に出すよりもお安く手に入れることができます。
上手くいけば、ですけどね。
技術が問われます。
作業手順は以下の通り。
- かかとの汚れ落とし
- かかとのやすり掛け
- プラ板でガイド形成
- シューズドクター(補修剤)を投入
- シューズドクターを乾燥させる
- かかととコバの色を合わせる
では、早速やっていきましょう。
かかとの汚れ落とし
まずはかかと部分の汚れ落としから。
かかと部分を軽くブラッシング後、布にクリーナーを染み込ませてかかとを綺麗にします。
汚れが付いていると樹脂が付きにくくなるのでしっかり落としていきましょう。
こんな感じでヒールのゴム部分がきれいになりました。
かかとのやすり掛け
次にシューズドクターに付属のやすりで、補修する部分を少しだけ削ります。
これは補修剤の接着をより強くするために、あえて表面をザラつかせているのです。
削りかすが出ますので、もう1度クリーナーでフキフキ。
と感じるかも。
汚れが付いたままだと、その汚れをヤスリ掛けでトップリフトに押し込んでいるような気がして、少し嫌なので。
このやり方を採用しています。
プラ板でガイド形成
続いて、これまた付属品のプラ板をトップリフト後方部に取り付けます。
このとき、プラ板の高さをトップリフトのすり減っていない部分の高さと合わせます。
ここ、重要です。
更に、補修部分以外に補修剤が付かないようにマスキングテープで覆います。
はい。
できました。
この部分をきっちりするかしないかで見た目の良し悪しが決まってきます。
ライン取りはしっかりとしましょう。
シューズドクター(補修剤)を投入
ここでいよいよ補修剤の塗布です。
すり減った箇所にたっぷり肉盛りしていきます。
シューズドクターを中に隙間を作らないように、押し込みながら作業するのがポイントです。
補修箇所を付属のヘラでならしながら、あふれた補修剤を取り除きます。
こんな感じですね。
硬化するまで1日程度かかるので、ひたすら待ちます。
これが長いんですよね~。
どんな仕上がりになるんでしょうか?
非常に楽しみです。
シューズドクターを乾燥させる
…。
…はい。
ということで、1日経ちました。
マスキングテープとプラ板を外します。
このときが一番ワクワクしますし、同時に緊張します。
どーん!!
写真ブレブレ!
テンションが上がる余り、手ブレが抑えきれなかったようです。
すみません…。
話を戻して、と。
マスキングテープの粘着質が残っていますね。
これはクリーナーで除去します。
汚れ落とし時に使用したステインリムーバーを染み込ませたクロスでフキフキ。
きれいになりました。
そこそこ上手く補修できていますね。
個人的には大満足のかかとの仕上がりです。
かかととコバの色を合わせる
ここではかかと補修箇所と、それ以外の部分との色をなじませるため、コバインキを塗ります。
かかと部分のシューズドクターと靴のコバの色を合わせて、靴の雰囲気に違和感を出さないようにするためです。
慎重に塗って…。
慎重に。
せっかく上手にできたかかとの補修なのでここで台無しにしないように、細心の注意を払ってコバインキを塗っていきます。
革靴のかかと補修の完成
そして…。
完成です。
補修箇所の境目はどうしても分かってしまいますが、補修前よりもスタイリッシュになりました。
さらに、実用面ではトップリフトの寿命ものびますし、やはりこの試みは正解でした。
手間暇かけると愛着もわき、より大切にしていこうと前向きな感情も芽生えます。
良いこと尽くめ。
かかとのすり減った靴があるなら、ぜひやってみてください。
オススメですよ。
それでは今日はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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