革靴フリークにとってヨーロッパの高級革靴はあこがれの対象。
なんといっても革靴発祥の地ですからね。
紳士の嗜みの革靴は、外出を楽しくしてくれる魅力を持っており、ヨーロッパの高級靴ならなおさら。
ジョンロブやエドワードグリーンなど、歴史あるヨーロッパの革靴メーカーが作るシューズはもはや芸術品。
美しさに見惚れるほどです。
フランス発祥のJ.M.ウエストン(ジェイエムウエストン)もまた、持つ喜びを感じられるヨーロッパの高級革靴メーカーです。
ジェイエムウエストンの革靴は、上質な革を使ったエレガントな雰囲気が魅力。
そんなジェイエムウエストンのローカットブーツは、シンプルながらも圧倒的な高級感で存在感を放つ1足。
本記事ではジェイエムウエストンの342ローカットブーツの詳細と履いてみた様子をレビューします。
- J.M.ウエストンのローカットブーツの詳細が見たい
- ジェイエムウエストンの革靴の魅力が知りたい
- ジェイエムウエストンの革靴を履いた様子が見たい
本格革靴が欲しいならヨーロッパの革靴は要チェック
と思ったとき、こんなお悩みがわいてきませんか?
- 革靴ブランドが多すぎてどんな革靴が良いのか分からない
そんなとき。
日本の革靴ブランドも捨てがたいのですが…。
ヨーロッパの革靴は要チェックです。
というのも、革靴の本場はヨーロッパだから。
歴史あるメーカーがしのぎを削る激戦区であり、現時点で存続している革靴メーカーはしのぎ合いを勝ち抜いてきたメーカー揃い。
確かな品質で数多のファンの心をつかんできたシューズメーカーが目白押しです。
- ジョンロブ
- エドワードグリーン
- トリッカーズ
などのブランドを筆頭に、ヨーロッパには革靴好きなら誰もが知る革靴が数多く存在。
と思ったとき、ヨーロッパブランドの革靴はチェックしておきたいシューズです。
なぜヨーロッパに伝統あるシューズメーカーが多いかというと、革靴はヨーロッパの貴族文化のもとで進化・発展を遂げてきたから。
ヨーロッパでは中世の貴族が労働者とは違うという階級を示すため、服装を華美に、労働に向いていないスタイリングへと発展させていきました。
革靴もそうです。
近代の革靴は500~600年程度の歴史の中で貴族文化と共に発展。
イギリスを中心に、視覚的な美しさを求めるものからスタートし、そこから競技用、軍靴などが派生。
そんな歴史的背景を持ちながらスタイリッシュに、はたまた、機能的に進化を遂げています。
近代ではアメリカや東南アジアにいたるまで、世界中で独自のデザインや技術が広まっています。
ジェイエムウエストンはフランス発祥の高級革靴メーカー
革靴には多数のブランドやメーカーがありますが、J.M.ウエストン(ジェイエムウエストン)もまた、伝統あるシューズメーカー。
ジェイエムウエストンはフランスで発祥したシューズメーカー。
120年を超える歴史を持つ本格革靴メーカーです。
ジェイエムウエストンは1891年にエドゥアール・ブランシャール氏によって創業。
創業者の息子であるユージェーヌ氏がアメリカの靴製造に関心を示し、マサチューセッツ州ボストン近郊のウエストンでグッドイヤーウェルト製法を学んだことがブランド名の由来。
ジェイエムウエストンの革靴の特徴は、クラシックな佇まいでシンプルながらもエレガンスな圧倒的存在感を放つ革靴であること。
フランスはリモージュの工場で職人の方々の手で1足1足丁寧に作られているため、ジェイエムウエストンの革靴は高品質。
ジェイエムウエストンにはタイムレスというテーマがあり、時代に流されない、
- 普遍的な格好良さと美しさ
を持っています。
そのため、末永く愛用できるのも特徴です。
履けば履くほど靴がなじみ、足を包み込む極上のフィッティングを得られるのもジェイエムウエストンの魅力です。
ジェイエムウエストンの定番革靴といえば、
- ローファー
です。
180シグニチャーローファーは、高い人気を誇るジェイエムウエストンを代表するモデルで代名詞ともいえるシューズ。
上質な革と唯一無二の職人技によって生み出される1足は、永遠の定番として多くの人に支持されています。
ジェイエムウエストンの342ローカットブーツをレビュー
さて、このたびジェイエムウエストンの革靴を1足購入しました。
てなわけで…。
レビューしていきます。
まずは箱から。
サイドにはサイズと革靴のイラストが。
箱を開けると…
袋入り。
箱の中には靴以外にも、リペアサービスの紹介や…
靴磨きサービスが書かれた紙が同梱。
日頃の革靴ケアの方法や注意点が書いてあるのは親切ですね。
日ごろからケアしていれば、大事な革靴が長持ちします。
前置きはこのくらいで。
では…。
肝心の革靴を見てみましょう。
ローカットのサイドゴアブーツとも言えるデザインのシューズです。
モデル名は342。
色はブラック。
ジェイエムウエストンのコレクションの1種、
- ウルトラウエストン
のシューズです。
ウルトラウエストンは、ジェイエムウエストンのコンセプトである、
- 時代に左右されないタイムレスデザイン
を元にした、クラシックラインをよりスタイリッシュにブラッシュアップしたハイエンドライン。
ディテールのこだわりと、高いレベルでの仕上げ技法が特徴のコレクション。
342ローカットブーツは、エレガントな雰囲気を追求した美しい革靴。
隙のないミニマルな革靴。
その中にはこだわりのディテールが詰まっているのですが…。
- アッパー(甲革)
- インソール・ライニング(内側)
- アウトソール(靴底)
項目 | 仕様 |
モデル名 | 「342」ローカットブーツ |
価格 | 172,700円 |
カラー展開 | ブラック ネイビー |
アッパー(甲革)
まずはアッパー(甲革)を見ていきます。
アッパーは上質なカーフレザー。
- 仔牛の革
- 表面のキメが細かいのが特徴
- 一般的に高級革に分類される
深みのあるブラックがなんとも上品な1足。
こちらのモデル342は、一般的な羽根のある靴ではなくスリッポン型。
近づいて見ると、気付かぬはずがない圧倒的な革の美しさ。
きめ細やかな革の質感は唯一無二。
ジェイエムウエストンならではの高級レザーです。
上質な革を贅沢に使えるのは高級ブランドならでは。
かかとはドッグイヤー仕様。
縫い割りの上部をわざとずらして縫い付けているドッグイヤーは、縫い目に掛かる負荷を分散させる機能面に優れたデザインです。
342ローカットブーツにはゴア(ゴム製のマチ)があるため、足にぴったりフィット。
ゴムを織り込んだ伸縮性のある生地でよく伸びます。
足首のフィット感が高まりますよ。
つま先はサイレントな印象のプレーントゥ。
先ほどの写真でお気付きかもしれませんが…。
つま先とかかとはポリッシュ加工され、光沢があります。
実はこの輝き、熟練の職人の方々によるハンドポリッシュ加工。
手作業で輝きを与えています。
上品な空気感を高めるのに一役買っていますね。
インソール・ライニング(内側)
アッパーに続いては、革靴の内側を見ていきます。
インソールとライニング部分ですね。
342のライニングとインソールは通常ラインのジェイエムウエストンとはちょっと違います。
バーガンディをベースに、ゴールドのブランドロゴが入ったエレガントなデザインです。
ウルトラウエストンラインならではの妖艶な雰囲気。
サイズ表記は控えめな主張で、上品な色味を邪魔しません。
履き口から見るくびれが美しいです。
行ってみましょう!
アウトソール(靴底)
まずはアウトソールの外周、コバ部分から。
美しいカーブを描く上質な仕上がり。
かかとは下に向かって細くなるテーパードヒール仕様。
どっしりとした安定感というよりは、中性的な華奢な印象に。
ドレッシーな印象が高まり、高級感を演出します。
続いて、革靴をひっくり返してみましょう。
ツルっとしたレザーソールがお目見え。
グッドイヤーウェルト製法で仕上げたソールです。
ジェイエムウエストンのレザーソールは、自社のタンナーによって製造されています。
機械的な速さを求めず、手作業によるなめし作業をしているこだわりの革底です。
つま先にはジェイエムウエストンに由来して「W」字の化粧釘が打たれています。
- 靴や女性用ヒールの底に打たれた釘
- 装飾のためだけでなく、削れ防止や靴底の固定の意味合いを持つ
縫い付けはメスチャネル仕様です。
- 細い切り込みの中に縫い目を埋め込んだソールの縫い付け方法
- 縫い目が見えないためソールが上品な印象になる
ジェイエムウエストンの定番デザインですね。
あくまでも上品に。
視線を少し下ろすと、半カラス仕上げの美しさが際立ちます。
- ソールの接地面以外の部分を染め上げてドレッシーな見た目にする手法
- 接地しない部分のみを黒に染める
- フォーマルな印象が高まる
アーチがきれいで、さすがの仕上がり。
細部にまで職人技が息づいているのがわかる1足です。
土踏まずにはJ.M.WESTONのロゴ入り。
若干ですが、ヴェヴェルドウエストのような反り返りがあります。
- 土踏まずの形に沿うようにソールがカーブを描くデザインを指す
- 靴が足を包み込みホールド感が高まる
サイズ表記もあります。
6のDが僕の足にピッタリ。
ジェイエムウエストンのサイズ展開は豊富。
一般的に、靴のサイズは5mm刻みでラインナップされるものですが…。
ジェイエムウエストンの靴は4mm刻み。
細かいサイズ選びが可能です。
足幅(ワイズ)にいたっては、AからFまでの6段階。
ヨーロッパの人とは形状が違う日本人の足でも、ピッタリのサイズが見つかりやすいです。
かかとのトップリフトには化粧釘が打ち込まれ、しっかり補強。
そして、エレガント。
ラスターヒール仕様で耐久性もしっかり確保。
- 後端にラバーが埋め込まれたヒールを指す
- 三日月形やくさび形など、いくつかの形状がある
履き下ろすのがためらわれるほどです。
ですが、革靴は履いてなんぼ。
次の項目では実際に履いた様子を紹介しますね。
ジェイエムウエストンの342ローカットブーツを履いてみた
早速履いてみます。
足にジャストフィット。
サイズは6D。
足のサイズとしては24.0cm相当です。
ジェイエムウエストンの革靴は履き始めは苦痛なんてよく言いますが、こちらの342ローカットブーツはそんなことはありません。
とても快適に履けます。
靴の形状は確かに細身ですがそれを感じさせないリラクシンな履き心地。
342の革の柔らかさは窮屈感を緩和。
そして、サイドゴアによって得られる伸縮性の高さも快適さの秘密です。
履き口やアッパーの側面を締め付け過ぎず、それでいてピッタリとしたフィット感。
ピタッと足に沿うにもかかわらず、ラクな感じがたまりません。
しっかり足を包み込む感覚は、ウエストンこだわりの革ゆえ。
上質なカーフレザーならではの優しいフィッティング。
ブラックの色味の深さがまた格好良いです。
靴下を黒で合わせるとシックにまとまります。
足を組んでみちゃったりして。
室内で見てもブラックの存在感がはっきりと。
美しいフォルムはどの角度から見ても素晴らしいの一言です。
足元が引き締まります。
ブラックの安定感はさすがの使いやすさ。
また、革は柔らかくモチモチとした触感。
気持ちの良い革質ですよ。
履き始めこそソールの返りが若干硬めですが、1度足になじめばとても快適。
適度な返りの良さでテンポよく歩けます。
ジェイエムウエストンの革靴には、自分だけの1足に育て上げる醍醐味がありますよ。
エレガントなジェイエムウエストンの革靴で外出を楽しもう
本記事ではジェイエムウエストンの342ローカットブーツをレビューしました。
フランスの名門シューズブランドのJ.M.ウエストンの革靴は、上質な革を使った至高の逸品。
プレミアムラインのウルトラウエストンなら尚のこと。
ウルトラウエストンの342ローカットブーツは、きめ細やかな極上のカーフレザーと美しいフォルムが持つ喜びを感じさせる珠玉のシューズ。
計算されたフィッティングと柔らかな革の質感は優しく足を包み込み、快適な履き心地を実現しています。
「万力」なんて表現されるほど、履き始めの締め付けがきついジェイエムウエストンの靴ですが、この記事で紹介したローカットブーツは決してそんなことはなく。
履き始めから快適なフィッティングを味わえるため、ストレスフリーです。
というイメージとはまったく異なる、サイズの間口の広い革靴です。
上質な革靴、それこそ一生モノの革靴を探している人はジェイエムウエストンの革靴をチェックしてみて下さい。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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