革靴を美しく・上品な状態で保つために必要なことは何でしょうか?
革靴のコバも意外と大事。
コバが汚れていたり色あせていたりすると、いくらアッパーがきれいにケアされていたとしても、なんとなくしまらない雰囲気になってしまいます。
革靴をエレガントな状態に維持するには、アッパーだけでなくコバのお手入れが重要なのです。
コバをケアするためのお手入れグッズはコバインキやウェルトクリームなど、各シューケアメーカーから販売されてており、種類が豊富。
その中でも屈指の使いやすさを誇るのが、サフィール(SAPHIR)のエッジ&ヒールレストアラー。
エッジ&ヒールレストアラーはペンタイプのコバ用インク。
油性ペンやボールペンなどの筆記具と同じ感覚で革靴のコバをお手入れできます。
エッジ&ヒールレストアラーはコバの補色やツヤ出しが手軽にできる、便利なコバ用ケアアイテムです。
本記事ではサフィールのペン型コバ用インク「エッジ&ヒールレストアラー」について詳細と使い方を書きました。
- コバの色あせが気になる…
- 手軽にコバのケアをしたい!
- コバの補色とツヤ出しを同時に行いたい!
サフィールのエッジ&ヒールレストアラーとは?
フランスのシューケアブランド「サフィール(SAPHIR)」にラインナップされているコバ用ケアアイテム、それが「エッジ&ヒールレストアラー」です。

その名の通り、革靴のエッジ(コバ)やヒールを補色しながら光沢を与え、色あせや細かな傷をカバーするシューケア用品です。
エッジ&ヒールレストアラーの最大の特徴は「ペンタイプ」であること。

色は黒。

色のバリエーションとしてはもう一色、ダークブラウンがあります。
本体側面には注意事項が書かれています。

「よく振ってから使用する」であったり、「キャップを外すときはインク漏れに気を付けて」ということが書かれており、筆記具と同じような注意事項が記載されています。
日頃から使い慣れたペンと同じ使い方ができるので、普段シューケアになじみがない方にも使いやすい形です。
エッジ&ヒールレストアラーでできること
サフィールのエッジ&ヒールレストアラーは革靴のアウトソールのコバ(エッジ)やヒール(かかと部分)の色あせを補色できるコバ用インク。
コバ用のお手入れ用品はM.モウブレィのウェルトクリームやコロンブスのコバインキなど、色々と種類がありますが、エッジ&ヒールレストアラーの特長はケアの手軽さです。
ペンタイプで塗るだけ簡単、手軽にコバの色あせを解消できます。
エッジ&ヒールレストアラーの手軽さの秘密は配合成分の「水性顔料ワックスインク」にあり。
- 耐久性と持続性がある
- 光沢を与えることができる
水性顔料ワックスインクは、樹脂よりも仕上がりが柔らかく、耐久性に優れたインクです。
素材の風合いを活かした状態を維持しつつも、補色の仕上がりが長く続く優れもの。
浸透力があり、確かな着色力も魅力。
水性顔料ワックスインクに含まれるワックスの効果で、磨くと光沢が出ます。
一方で、磨かなければ主張控えめなコバの風合いを楽しめます。
コバやヒールを着色しつつ、ツヤを与えるのがエッジ&ヒールレストアラー。
エッジ&ヒールレストアラーの使い方
さて、肝心のエッジ&ヒールレストアラーの使い方なんですが…、それは外箱に書かれています。

- コバやヒールの汚れを落とす
- ペンをよく振り、コバやヒールに均一に塗る
- 完全に乾かす
- 乾いた布で拭き上げると光沢が出る
簡単作業なのが分かります。
使用前には注意点も確認しておきましょう。

甲革や起毛革には使用できません。
エッジ&ヒールレストアラーはあくまでコバ・ヒール用の補修剤。
実践編:エッジ&ヒールレストアラーでコバの補色とツヤ出し
ここからは実践編。
エッジ&ヒールレストアラーを使って、コバとヒールのお手入れをしていきます。
今回お手入れするのはこちらの革靴。

コールハーン(COLE HAAN)のペニーローファー。

日常使いする革靴は日々ダメージが蓄積されていくのは仕方のないこと。
ソールのつま先部分は削れが進み…

側面部分も毛羽立ち、革表面が荒れているのが分かります。

黒い着色が剥げ、革の色味がむき出しになっています。
これでは折角の革靴の雰囲気が台無し。
早速、エッジ&ヒールレストアラーでコバとヒールのお手入れをしていきます。
先ほど見た、箱に書かれた手順通りにやっていきましょう。
- コバの汚れを落とす
- コバにエッジ&ヒールレストアラーを塗る
- 塗布したエッジ&ヒールレストアラーを乾燥させる
- コバを磨く
全4工程。
実際にやってみると、とても簡単です。
コバの汚れを落とす
まずはコバの汚れを落とす作業から。
水汚れや油汚れはエッジ&ヒールレストアラーの着色や浸透を邪魔してしまいます。
エッジ&ヒールレストアラーを塗る前には、靴用クリーナーでしっかりと汚れを落とすことが大事です。
クリーナーをクロスに取り…

コバやヒールをクリーニング。


これでエッジ&ヒールレストアラーを使う準備は完了です。

土やホコリの付着が目立つ場合はブラッシングも済ませておきましょう。

コバにエッジ&ヒールレストアラーを塗る
コバの汚れを落とした後は主役の登場。
エッジ&ヒールレストアラーを塗っていきます。
使う前には、よく振って中のインクを均一にしておきましょう。

購入直後はペン先にインクが染み込んでいない状態。

何回かペン先を押し込んでインクを染み出させます。

ペン先に十分なインクが染み込んだら、コバを塗っていきましょう。

エッジ&ヒールレストアラーのペン先は長方形の形をしているので、縦の面と横の面とで使い勝手が異なります。
縦:10mm
横:5mm

縦の面は細かい作業が求められるコバ側面に、横の面は面積の広いヒール部分を塗るのに適しています。

捕色する部分によって使い分けできるペン先です。
おまけに、ペン先はコバの粗さに耐えつつも塗りやすい適度な固さのため、ハンドリング性も良好です。

コバとヒール全体に塗り終えたら、次の工程に移ります。
塗布したエッジ&ヒールレストアラーを乾燥させる
エッジ&ヒールレストアラーをコバに塗った後は、しばらく時間を置き乾燥を待ちます。
床にインクが付いてしまうのを避けたい方は、ソールを浮かせて静置すると良し。

下駄箱に革靴と一緒に入れておくとカビの防止にもなる、レッドシダーのブロックはソールに挟みこむのに適しているのでオススメです。

10分後…

コバを磨く
コバに塗布したエッジ&ヒールレストアラーが乾燥したら、クロス(布)で磨いていきましょう。

エッジ&ヒールレストアラーは磨くことで光沢が出るのも特長の一つ。
クロスで磨けばコバにツヤが出るので美しさがアップ。
革靴の雰囲気がより洗練されます。
磨かなければ輝きを抑えた、より自然な風合いを楽しめます。
クロスで優しくフキフキ。
磨くことで光沢が現れているのが感じられるはず。
これにて作業終了です。
仕上がりはこんな感じ。

コバの色あせがしっかりと補色されています。

エッジ&ヒールレストアラー使用前後の革靴を比較
ここではエッジ&ヒールレストアラーを使う前と後で、革靴のコバの状態を比較します。
比較すると変化がよく分かりますからね。
比較図がこちら。

上がエッジ&ヒールレストアラー使用前、下が使用後。
色あせ箇所の補色はもちろん、光沢が与えられていることがはっきりと分かります。
もう一枚比較図を。

コバが削れるとソールの革が露出してしまい、見栄えが損なわれてしまいます。
しかし、エッジ&ヒールレストアラーでコバをお手入れしてあげれば、気になるコバ荒れも解消。
コバがスマートな印象へと早変わり。
コバに塗るだけでここまで素晴らしい効果があるエッジ&ヒールレストアラーはコバのお手入れの強い味方です。
エッジ&ヒールレストアラーで手軽にコバをきれいに!

本記事ではサフィールのエッジ&ヒールレストアラーの効果と使い方について書きました。
エッジ&ヒールレストアラーはペン型のコバ用インク。
日頃使い慣れた筆記具と同じ感覚でコバの色あせを補修できる、お手軽コバ用ケアアイテムです。
塗って、乾燥させて、磨く。
たったこれだけの作業で革靴のコバの雰囲気をグッと引き締めてくれます。
エッジ&ヒールレストアラーのペン先は縦横で長さが異なり、広い箇所では効率よく、はたまた、狭い箇所では細かい操作が可能。
コバのお手入れにピッタリな、作業性抜群のインクです。
補色だけでなく、ツヤを与える効果があるのも嬉しいポイント。
簡単に・手軽にコバのお手入れをしたい方にオススメです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!








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