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スレイプニルのシューツリーをレビュー!アメリカ・イギリスの靴にピッタリ

スレイプニルのシューツリーのレビュー記事アイキャッチ

先日アップしたこちらの記事。

レッドウィングのオックスフォードシューズのお手入れをしたのですが…。

その際、ふとこんなことを考えました。

シューツリーの型が合っていないのが気になる…。

今までそこまで意識してこなかったのですが…。

あらためて写真で見ると、ややゆがんでいることに気付きました。

型崩れを起こしていることは気付いていたけれど、まさかこれほどとは…。

1度気になり始めると、居ても立っても居られなくなってしまう性分のため、気になってしょうがないのです。

そこで。

この度、新たにシューツリーを購入。

それがスレイプニルのシューツリー。

2つ並んだスレイプニルのシューツリー

実はレッドウィングのワークシューズにピッタリなのです。

もっと言えば、

  • アメリカ靴
  • イギリス靴
  • 日本靴

といった、質実剛健な革靴に適したシューツリー。

それがスレイプニルのアイテムです。

というわけで、本記事ではレッドウィングのワークシューズにピッタリなスレイプニルのシューツリーをレビューします。

シューツリーは革靴を型崩れから守るシューケア用品

シューツリー。

別名、シューキーパー。

人の足の形をかたどった木型がシューツリーです。

靴の型崩れを防ぐための器具として使います。

まずは、シューツリーの必要性を解説しますね。

革靴を脱いだ後、その靴をそのまま玄関に放置しておくと、革靴の形がゆがんでしまいます。

これは汗などの水分を革が吸ったり、履いているうちに靴がなじんでくるといったことが原因。

革が柔らかくなってしまって起こる現象です。

また、履いているうちに入るアッパーの履きジワ。

これも靴を脱いでそのままにしておくと、そのシワが靴に深く刻まれてしまい、美しさをそこねるとともに、革のヒビ割れを引き起こしてしまいます。

上記の不具合を防ぐため、靴を履いていないときでも革靴の形を保持する必要があります。

そのためのシューツリー。

シューツリーはいわば、自分の足の分身です。

自分がいないときでもその靴を履いてくれる、もう一人の自分…。

詩的な表現になりましたね(渾身のドヤ顔で)

シューツリーはお気に入りの靴をきれいに長持ちさせるための必須アイテムなのです。

スレイプニル(Sleipnir)のシューツリー

そんなシューツリーですが、今回紹介するのは、

  • スレイプニル(Sleipnir)

というブランドのもの。

スレイプニルはクレム1925を展開するサフィールノワールの販売代理店でおなじみ、株式会社ルボウが立ち上げたブランドです。

名前は洋風ですが、愛知県で生まれた正真正銘、日本のブランド。

  • 日本生まれのシューツリーなら、日本人の足型に近いはず

という憶測からこのブランドに目を付けました。

お店で現物を見て、実際に靴に入れてみて、

よし!これだ!

と購入したシューツリーがこちらです。

箱からじっくり見ていきましょう。

パッケージは王室御用達感のあるデザイン。

雰囲気有ります。

左側にはスレイプニルというブランドの由来である、北欧神話のオーディンが騎乗する8本脚の軍馬、

  • 神獣スレイプニル

のマークが。

格好良いですね。

箱を開けると…

傷が付かないように、梱包材で丁寧に梱包されています。

そしてなにやら箱にシミが。

実はこれ、シューツリーに含まれているシダーオイルが染み出して付着したもの。

シューツリーに限らず、シダーウッドを使用した製品はオイルの染み出しが自然に起こります。

そのため、何の問題もありません。

ちなみにシダーオイルの性質とは…。

シダーオイルの性質
  • 暖かいとき:表面に染み出したオイルが液状になる
  • 寒いとき:表面に染み出したオイルが白く結晶化する

季節や周りの環境によって状態が変わりますので、これらを知っておくと、そういった現象が起こっても慌てずにすみます。

箱の側面にはこのシューツリーの特徴が書かれています。

今回購入したのはスレイプニルのシダーシューツリートラディショナルモデル

その特徴とは…。

  • 甲が高い
  • かかとが太め
  • ラウンドトゥ
  • 無骨な印象の強いアメリカ製の靴
  • 実用性を強く押し出したイギリス製の靴

に多い傾向の時代や流行に左右されない普遍的なシルエット。

レッドウィングの靴に合うのです、これが。

逆にスタイリッシュな細身のドレスシューズには合わないような気がします。

…ですが、お気付きの人もいるはず。

このシューツリーはトラディショナルモデルです。

そう。

スレイプニルのシューツリーには複数のモデルが存在します。

ヨーロピアンモデルというシューツリーも、同じくスレイプニルから販売されています。

細身の靴にはヨーロピアンモデルが合います。

自身の靴に合ったシューツリーを選びましょう。

ということで。

開封の儀に戻ります。

本体がこちら。

シダーウッドの質感がたまりません。

トラディショナルモデルの特徴通り、ドッシリとした面構え。

メイン素材はアメリカ産の杉です。

スレイプニルのシューツリーは選び抜かれた米国産アロマティックレッドシダーを使用。

芳香杉と呼ばれ、香り豊かな木材です。

吸湿効果が非常に高く、革靴の中のカビや嫌なニオイの発生を抑える効果を持つ素材。

無塗装仕上げなので吸湿作用を最大限発揮するのも良い点。

抗菌と防虫効果があるため、靴内部を清潔に保てます。

ダブルチューブで安定感抜群。

サイズ違いのスレイプニルのシューツリーのかかと

靴をしっかり支える本格的なシューツリーです。

確実に革を伸ばしてくれます。

かかと部分には黄金のプレート付き。

スレイプニルシューツリーのツインチューブ

高級感ただよう外観です。

サイドから。

甲のなめらかな曲線…。

美しいです。

こだわりのぽってりとした木型は汎用性抜群。

つま先は丸くて短め。

イギリス靴やアメリカ靴、日本の靴に合わせやすい形状です。

具体的には、

  • REGAL(リーガル)
  • Alden(オールデン)
  • Paraboot(パラブーツ)
  • Jalan Sriwijaya(ジャランスリワヤ)
  • Church’s(チャーチ)
  • Tricker’s(トリッカーズ)
  • Scotch Grain(スコッチグレイン)
  • Joseph Cheaney(ジョセフチーニー)

などの革靴に適しています。

上記はあくまで一例。

汎用性の高いスレイプニルのシューツリーですから、他ブランドでも使い回せます。

合わせやすい木型にこだわっているため、多くの革靴に対応。

抜群の使いやすさを誇るシューツリーです。

スレイプニルのシューツリーはつま先の幅が広く設けられ、靴の先の革までしっかり伸ばせるのが特徴です。

甲部分はバネで横方向にテンションを掛けられるようになっています。

その幅も上の写真のネジを絞めたり緩めたりすることで微調整できるようになっています。

そのため、ある程度のサイズ調整が可能です。

とはいっても、サイズ調整にも限界はあります。

購入する際は自身の靴とのサイズ感のすり合わせが必要です。

筆者の場合、レッドウィングの8109の25.5cm用として、スレイプニルのトラディショナルモデルシューツリーのサイズ40を購入しました。

サイズはあくまで目安ですのでご了承ください。上記の靴ならサイズ39でも問題ありません。詳しくは後ほど紹介します。

革靴にスレイプニルのシューツリーを投入してみる

実際にレッドウイングのワークシューズにシューツリーを入れてみます。

いざ投入。

ピッタリで良い感じ。

甲の履きジワをしっかり伸ばせています。

かかとのフィット感もソーグッド。

横から見ると革がしっかりと伸びて張っているのが分かります。

スレイプニルのシューツリーはかかとが大きめなので、靴の後ろ側の革まで抜かりなく負荷をかけられますよ。

前から見た図。

甲の履きジワがバッチリ解消。

個人的に、スレイプニルのシューツリーの好きなところは、かかと部分の金属製のリングです。

靴をブラッシングする際、このリングがシューツリーの木の部分にぶつかって、「カンカン」と乾いた音がします。

その音が心地良いのです。

いつまでもブラッシングしていたくなります。

さて。

レッドウィングの革靴だけではもったいないので、他の靴にも投入してみます。

スレイプニルのシューツリーはアメリカ靴に適しているため、レッドウィング同様にアメリカ生まれの靴であるオールデンのシューズに入れてみます。

チャッカブーツに投入。

つま先を入れたスレイプニルのシューツリー

スッと入ります。

オールデンの革靴に投入中のスレイプニルのシューツリー

形状ピッタリ。

オールデンのチャッカブーツに投入したスレイプニルのシューツリー

隙間なく革を伸ばせています。

続いて、ブランドストーンのローカットブーツに投入。

ブランドストーンのシューズに入れたスレイプニルのシューツリー

オーストラリアのブランドストーンにも問題なく入り、フィッティング良好です。

汎用性の高さが光るスレイプニルのシューツリー。

おすすめです。

スレイプニルのシューツリーの39と40をサイズ比較

スレイプニルのものに限った話ではないですが、シューツリーはサイズ選びが大事です。

ということで。

サイズが違うとフィッティングがどう変わるのか

検証することに。

比較するのはスレイプニルのシューツリーのサイズ39と40。

サイズ違いのスレイプニルのシューツリー

左が40、右が39です。

大きさはパッと見てもそこまで違わないように見えます。

サイズ39は24.5cm。

サイズ40は25.0cmに対応しています。

高さはほぼ変わらず。

前から見たスレイプニルのシューツリー

こうしてあらためて見てみると、スレイプニルのシューツリーはつま先から甲にかけてなだらかに立ち上がる美しいフォルムなのを実感します。

先ほどのレッドウィングの革靴にサイズ違いのシューツリーを投入してみます。

こちらです。

レッドウィングに入れたサイズ違いのスレイプニルのシューツリー

左にサイズ40、右にサイズ39を投入しました。

どちらもアッパーの革を良く伸ばせています。

ダブルチューブの縮み幅はサイズ40がより大きめ。

レッドウィングの革靴に入れたサイズ違いのシューツリー

とはいうものの、テンションのかかり方に明らかな違いはなく。

どちらを買っても問題なく革靴の型崩れ防止に寄与します。

スレイプニルのシューツリーのサイズ比較

どちらのサイズもツインチューブによって安定したテンションが加わっています。

靴の反り返りを防止してシューツリーの役目をしっかりと果たしているのが確認できます。

スレイプニルのシューツリーの高い汎用性を示す検証と比較になりました。

とはいえ、サイズ選びに不安が残る人は手持ちの靴よりも1サイズ小さめを選びましょう。

大きいサイズはそもそも靴に入らない可能性があるからです。

小さめを選んでおけば買い物の失敗を防げますからね。

アメリカ靴やイギリス靴にはスレイプニルのシューツリーがおすすめ

本記事ではスレイプニルのシューツリーをレビューしました。

レッドウィングの革靴は以前からシューツリーを使用していましたが、物足りなさを感じた今日この頃。

今まで以上に型が合うスレイプニルのシューツリーを使用することで、靴型の補正をより適性に実施可能になりました。

靴とシューツリーの形やサイズが合っていなければ、どんなに精巧に作られたシューツリーでも、効果が半減。

より長く、いつまでも愛用の靴と過ごせるように、自分の足型や履いている靴に合わせたシューツリーを選びましょう。

その努力に見合う以上の働きをシューツリーはしてくれるはずです。

それでは今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました!

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