アメリカのシューズブランドとして名高いAlden(オールデン)。
オールデンの革靴はアメリカ文化を象徴するような機能性を重視したカジュアルな装いで、日常使いしやすいデザインのものが数多くラインナップされています。
Aldenの革靴は僕も一足持っていて、普段使いし易いだけに頻繁に履く機会が多い靴です。
ただ、沢山履いていると気になってくるのがレザーソール(革底)の削れ。
ソールが削れ過ぎるといずれ、靴底に穴が開いてしまうことも…。
レザーソールの削れやすり減りを遅らせて長く履きたいという方には、ソールをお手入れすることをオススメします。
お手入れすれば革の毛羽立ちが抑えられ、ソールと地面との摩擦が軽減されます。
つまり、レザーソールが削れにくくなるということ。
また、ソールの返りが良くなり、歩きやすさも改善。
足に革靴が付いてくる感覚が増し、フィット感も向上します。
そこで、本記事ではAlden975のレザーソールのお手入れ方法についてご紹介します。
- Aldenの革靴のソールをケアしたい!
- レザーソールをお手入れするにはどうすれば良いの?
- 革底を大事に扱いたい!
Aldenの靴のレザーソールをお手入れする理由とは?
Aldenの革靴はポテッとしたフォルムで武骨。
アメリカの革靴だけあって、ヨーロッパの革靴とはまた違った雰囲気を持っています。
一人一人の足の形に合うように多様なラストが用意され、履きやすいAldenの革靴は日常でガシガシ履ける万能さがあります。
一方で、履く機会が多いということは革靴へのダメージが蓄積されやすいということ。
ケアを怠ると、それだけ革靴自体の劣化が進行していきます。
革の経年変化は日々のお手入れあってのものであり、革靴を履き続けて味を出していくのもお手入れありきです。
そして、革靴の部位の中で最もダメージを受けやすいのがソール(靴底)。
直接地面と接するソールは削れやすり減りが生じやすい箇所でもあります。
特に、革製のレザーソールならなおさら。
レザーソールは削れることで革の表面が毛羽立ち、その毛羽立ちが地面との摩擦を高め、より削れやすくなってしまうのです。
レザーソールの削れやすり減りを加速させないためには、革の毛羽立ちを抑えることが重要です。
そこで疑問なのが、
- レザーソールの毛羽立ちを抑えるにはどうすれば良いの?
ということ。
次の項目で詳しくご説明していきます。
Aldenの靴のレザーソールをお手入れする方法
ではここから、Alden975のレザーソールをお手入れしていきます。
裏返してソールを見てみると…
レザーソールの表面が削れて白くなってしまっています。
このままの状態で履き続けるとガリガリとソールが削れていってしまうので、ここらでお手入れしておきます。
ソールのお手入れ方法としては以下の通り。
- 小石やチリを落とす
- 汚れを落とす
- 保革クリームを塗る
- 革の毛羽立ちを寝かせる
小石やチリを落とす
まずはソールに食い込んだ小石をタワシでかき出します。
小さめの石やゴミがソールに挟まったままの状態になっているのはよくあることなので、しっかりとタワシでかき出しておきましょう。
硬めの毛先のものがかき出しには便利です。
ダメ押しとして、馬毛ブラシでブラッシングも。
細かいホコリも落としておきましょう。
汚れを落とす
続いて、靴クリーナーでレザーソールの水汚れや油汚れを落とします。
ソールは靴の部位の中で最も汚れやすい箇所ですから、しっかり汚れを取り除くことが大事です。
靴クリーナーを汚れ落とし用のクロスに付けて…
レザーソール全体をクリーニングしましょう。
保革クリームを塗る
汚れを落とした後は、保革クリームを塗ってレザーソールの保革を図ります。
レザーソールも革製ですから、一般的な革製品と同様に水分・油分補給が重要なことに変わりはありません。
レザーソール専用のソールモイスチャライザーを塗っていきます。
クリーム塗布用ブラシのペネトレイトブラシに保革クリームをとり分けて…
ソールにヌリヌリ。
毛羽立ったレザーソールにクリームがグングン吸収されていくのが分かります。
革の毛羽立ちを寝かせる
クリームを塗ったら、次はお楽しみの工程。
レザーソールの毛羽立ちを寝かせていきます。
ソールをこすって毛羽立ってしまった革の繊維を押し込み、寝かせましょう。
レザーソールをこするのに使う道具はある程度硬さがあって、表面が凸凹していないものなら何でも良いのですが、僕の場合はこれを使います。
アビィ・レザースティックです。
水牛の角でできていて、表面がとても滑らか。
このアビィ・レザースティックはコードバンのお手入れに使う道具ですが、レザーソールのお手入れにも使えます。
ただし、レザーソールをケアするときはクロスに包んで使います。
革の毛羽立ちを抑えることを意識しながら、力を入れてソールをこすっていきます。
レザーソール全体をスティックであらゆる方向から押し込みましょう。
一通り作業を終えた後の様子がこちら。
白くなっていたソールの色が保革クリームを浸透させたことで濃くなっています。
革の毛羽立ちが抑えられ、ソールが滑らかになったことで光沢が出ています。
レザーソールのお手入れ前後の様子を比較してみます。
違いは明らか。
お手入れ前では毛羽立ちが目立っていたソールの革が、お手入れ後には落ち着いていますね。
毛羽立ちが抑えることで地面との摩擦が軽減され、削れやすり減りへの耐性が高くなります。
Aldenの靴のレザーソールをお手入れして長持ちさせよう
本記事では、Alden(オールデン)975のレザーソールのお手入れ方法について書きました。
革靴の部位の中で最もダメージを受けやすいソールは削れやすり減りが進みやすい箇所です。
革製のレザーソールならば尚更。
削れたまま毛羽立ってしまったレザーソールを履き続けることで、ますますソールの削れが進み、大幅にソールの寿命を縮めてしまうことになりかねません。
ガシガシ履きたいAldenの革靴だからこそ、レザーソールは定期的にお手入れして革の毛羽立ちを抑えましょう。
保革クリームで革への栄養補給も行えるので一石二鳥です。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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