【革靴の保湿ケア実践解説】革が硬くなってきたと感じたら潤いと栄養を与えよう
長年履き続けてきた革靴にふと目をやったとき、こんなことを感じませんか?
それ、気のせいではありません。
目で見て感じ取れる時点で、革が乾燥していることは明白。
試しに触ってみると、革のモチモチ感はないはずです。
こんな風に。
これは筆者が長年愛用しているスコッチグレインのアシュランス。
ブラックの革靴です。
定期的にお手入れはしているものの、少し気を抜いてしまい、最近はお手入れを怠っていました。
すると、この有様。
触ってみると、明らかにカサついています。
革が乾燥し、コンディションが乱れているのが分かります。
お手入れして、潤いと栄養を与えなければ。
そんなわけで、保革クリームでお手入れしました。
結果、以下の通り、革がモチモチに。
上の写真は、お手入れした後の革靴です。
革に光沢がよみがえり、見事に復活。
これでまた気持ち良く愛用できます。
方法はいたって簡単。
道具さえあれば誰でも簡単にできる方法です。
とはいっても、聞いただけでは実感がわかないでしょう。
てなわけで、今回筆者が実践した方法を紹介。
本記事では乾燥した革靴に潤いと栄養を与える方法を実践解説していきます。
- 革の乾燥が気になる…
- 乾燥した革靴に潤いと栄養を与えたい
- 革靴の美しい風合いを復活させる方法を知りたい
乾燥した革靴は見た目が悪い
あるとき、ふと革靴に目をやると、
と感じることがあります。
なぜそんなことを感じるかというと、なんとなく見た目が悪いから。
革のツヤが失われ、表面がカサついているように見えるのです。
たとえば、筆者の革靴を例にとると…。
こちら、スコッチグレインのアシュランスです。
分かりますか?
革の乾燥が。
特に、ここ。
革が白っぽくなっています。
いつの間にか、こうなっていました。
雨に濡れて銀浮きしたのか、触るとカサついています。
乾燥状態の革であるのは明白。
見た目に美しくなく、本来の革靴の魅力を大きく損なった状態になっています。
乾燥した革靴を放置するデメリット
乾燥した革靴が持つデメリットは、見た目が悪いだけでは終わりません。
ちゃんと実害があります。
ゆえに、放置すべきではないのです。
革靴の乾燥が引き金となる実害とは…。
それは、
- 革に深いシワが入る
ことです。
最悪の場合、革に亀裂が入ります。
乾燥した革からはしなやかさが失われ、柔軟性に乏しくなります。
簡単にいうと、革が硬くなるのです。
硬くなった革は、革靴にとって由々しき事態を引き起こします。
革靴を履いて歩くと、アッパーが大きく屈曲しますよね?
甲部分がグッと曲がります。
柔軟性を保った革は歩行時の屈曲を受け流し、力を分散できます。
しかし、硬くなった革の場合、屈曲時の曲げの力を受け流すことができず、深いシワが残ってしまうのです。
浅いシワ、深いシワともに、1度入ったシワは元に戻せません。
浅いシワなら革にとってはむしろ味。
エイジングの範囲内です。
しかし、深いシワは別。
見た目が悪く、革の風合いを損ないます。
ひどい場合は革に大きなクラックが入り、雨水が浸み込んでくる事態に…。
しっかり実害があるのです。
だからこそ、革靴の乾燥は防がなければなりません。
予防するのが最良の方法ですが、乾燥させてしまったのならしょうがありません。
対策を打って被害を最小限に抑えるのが肝要。
対策とは、
- 革を保湿して乾燥状態を解消する
ことです。
革を保湿して柔軟性を復活させれば、屈曲した時にも力を分散、受け流せます。
深いシワが入るのを防げるわけです。
革靴の乾燥をリカバーする保湿ケア方法
- 革靴の乾燥は保湿すればOK
とはいっても、具体的にどんな方法で革靴への保湿をすれば良いのか、分かりませんよね?
安心してください。
この項目で保湿方法を実践解説していきます。
革靴への保湿方法は以下の通り。
- ホコリ落とし
- 汚れ落とし
- 保湿クリーム塗布
- 靴クリーム塗布
- 乾拭き
工程としては5つ。
ハードルが高そうと思いきや、やってみると意外と簡単です。
道具さえ揃えれば、構えることなく誰でもできます。
ポイントは、革にグングン潤いと栄養を与える、
- 保革特化型のケアクリーム
を使うこと。
筆者のおすすめはリッチモイスチャー。
こちらのリッチモイスチャーを活用しつつ、お手入れをしていきます。
簡単なので、ぜひともやってみてください。
ホコリ落とし
まずは革靴のホコリを落とすところから。
アッパーを馬毛ブラシでブラッシングして、チリやホコリを払い落します。
手首のスナップをきかせて、シャッシャッと。
乾燥した革をケアする前に、邪魔なホコリを落とし切るのです。
ホコリ落としは革靴ケアの基本中の基本。
抜かりなく実施しましょう。
汚れ落とし
ホコリを落とした後は、汚れを落とす作業へ。
靴クリーナーのツーフェイスローションを使います。
クリーナーをクリーニングクロスに浸み込ませ、革靴を拭いていきます。
アッパー全体をクリーニングして革をスッピン状態へと戻します。
保革クリームの浸透を最大限サポートするため、クリーニングもまた、ホコリ落としと同じく重要な工程です。
保湿クリーム塗布
さて、ここがメインの作業。
保湿クリームを塗って乾燥した革をリカバーしていきます。
使う保湿クリームは、先ほど紹介したリッチモイスチャー。
シューケア用品ブランドのブートブラックが展開する保湿特化の保革クリームです。
指にリッチモイスチャーを取り分けて、革に直接塗り込んでいきます。
指で直接塗ることで、革の質感を確かめながら保湿クリームを塗布できます。
クリーム塗布用ブラシを使っても良いっちゃ良いのですが…。
保湿クリームは革がグングン吸収するため、塗布用ブラシでは量が追い付きません。
乾燥した革は、特にクリームを吸い込んでいきます。
手にある程度の量を取って、ガシガシ塗り込むのをおすすめします。
こんな感じで。
保湿クリームをタップリと塗った後の革靴はこちら。
しっとりぬらっと。
保湿クリームを塗ったばかりですから、当然っちゃ当然なのですけれど。
5分程度時間を置いて、保湿成分が革内部へ浸透するのを待ちます。
その後、豚毛ブラシでブラッシング。
革内部に保湿成分を塗り込むイメージでブラッシングしましょう。
余分なクリームをブラシ毛に移して革表面から取り除く意味もありますから、抜かりなく。
アッパー全体をしっかりブラシ掛けして、次の工程へ移ります。
靴クリーム塗布
保湿クリームを塗れば、ひとまず乾燥対策はOK。
…と思いきや。
そうではありません。
化粧水を塗った後は美容液でフタをする。
お肌のケアの鉄則です。
革のお手入れも同じ。
保湿クリームを塗った後は、潤いを革の中に閉じ込めるため、革表面に膜を張る必要があります。
油の膜を作るのです。
何を使うかというと、靴クリーム。
靴クリームに含まれる油分やワックス成分によって革表面に膜を作り、保湿成分を革内部に閉じ込めるのです。
保湿効果が長続きし、結果として革の乾燥を防ぐことに繋がります。
ということで、靴クリームを塗っていくことに。
使っているのはブリフトアッシュのザ・クリーム。
クリーム塗布用ブラシに靴クリームを取り分けて塗ってきます。
ブリフトアッシュの靴クリームでなくとも、油分多めのクリームであるなら保湿成分を閉じ込めるためには十分効果を発揮します。
靴クリームの大定番、クレム1925は油分多めの靴クリームのため、保湿クリームを塗った後の油膜張りに効果抜群。
おすすめの逸品ですよ。
アッパー全体に靴クリームを塗った後は、豚毛ブラシでブラッシングします。
豚毛は馬毛や山羊毛に比べ硬く、靴クリームを塗った後のブラッシングにピッタリ。
というのも、靴クリームをアッパー全体に塗り広げやすいのです。
硬い毛先が靴クリームを運んでくれるから。
靴クリーム塗布後は塗りムラができている可能性がありますから、アッパー全体に満遍なく均一に塗り広げられるよう、馬毛ブラシでのブラッシングが必須工程。
塗りムラを解消すれば、保湿クリームの成分を閉じ込めるための油膜を革表面に均一に作れます。
きっちりブラッシングしましょう。
乾拭き
さて、最後の工程です。
クロスで乾拭きします。
指に巻き付けたシューケアクロスでアッパーを拭き上げます。
革表面に残った余分な靴クリームを取り除くのです。
というのも、革表面の余分な靴クリームはべたつきの原因になって、チリやホコリを吸い付けてしまいます。
革表面にホコリやチリが付くと、革内部の水分や油分を吸い取り、革の乾燥を加速させる要因に…。
そんな事態は避けなければなりません。
クロスで拭き上げて靴クリームが革表面に残らないようにするわけです。
さらに。
クロスで拭くと、革にツヤが出てきて美しさがアップ。
見た目を整える効果もありますから、確実にやりましょう。
こうして、すべての作業が終了。
革靴の仕上がりはこちら。
ピカピカ。
そしてモチモチ。
革の表情が一変しましたね。
もちろん、良い意味で。
乾燥をカバーするための保湿ケアの効果は、次の項目で詳しく見ていきます。
モチモチ感と美しさが復活!保湿ケア後の革靴
お手入れ前は乾燥していた革靴。
明らかにカサカサでした。
ですが、今回の保湿ケアを経てすっかり解消。
見てください。
ツヤが美しく、風合い復活。
明らかに健康体の状態です。
触るとモチっと。
指に吸い付くような触り心地。
カサカサ感はまったくありません。
保湿が効果テキメンであることを示す確かな証拠。
お手入れ前後で革の違いが分かるように、もうちょっと詳しく観察することに。
保湿ケア前後での革靴の状態を比較してみます。
潤いを感じる革に仕上がりました。
エレガントな雰囲気さえ纏う、非常に満足度の高い表情豊かな革の質感。
乾燥した革は魅力を半減どころか、それ以上に損なわせてしまうことを改めて実感できます。
革は潤いをキープしてなんぼ。
乾燥が気になる革靴は、保湿クリームを塗って乾燥状態をすぐさま解消してあげましょう。
革靴の乾燥を感じたらすぐさま保湿ケアしよう
本記事では革の乾燥が進んだ革靴の保湿ケア方法を解説しました。
革には水分や油分が含まれ、柔軟性を担保するための源になっています。
その柔軟性こそが革靴を履いて歩くときの革への屈曲の負荷を分散しています。
しかし、乾燥が進んだ革の場合、柔軟性が失われているため負荷を受け流すことができません。
そのため、乾燥した革の状態でその革靴を履いてしまうと深いシワが入る原因に…。
最悪の場合、革に亀裂が入り、2度と修復不可能な傷になります。
革は定期的に保湿して、潤いを補給してあげるのが重要。
保湿ケアをしてあげれば、革靴の寿命がのびるわけです。
保湿に特化した保湿クリームを使えば、乾燥した革が一気にモチモチに。
乾燥状態が解消し、本来の革の風合いがよみがえります。
保湿用のシューケア用品を使って革の乾燥を防ぎ、快適なシューズライフを送りましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。
そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。
大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。








