財布のメンテナンス、していますか?
一口に財布といっても、使用している素材は様々ですよね。
その中で、エキゾチックレザーのクロコダイル革はメンテ時に頭を悩ませやすい革種です。
というのも、高級ゆえに、
- 失敗したくない
という思いがわくから。
確実な方法でお手入れしたいと考えるのは当然のことです。
でも大丈夫。
クロコダイル革のお手入れは何も怖くありません。
ケアのポイントは、クロコダイル革用のケアクリームを使うこと。
ということで本記事ではエキゾチックレザーに分類される、クロコダイル革を使用した財布のお手入れを実践解説します。
池田工芸 | 東京クロコダイル |
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クロコダイル革ってどんなの?

- クロコダイル革
とは、爬虫類革の一種であるワニ革に含まれる革のこと。
ワニ革は牛革や他のエキゾチックレザーにはない、独特のウロコを持っている事が特徴で、
- クロコダイル
- アリゲーター
- カイマン
の3種類に分けられます。
クロコダイル
クロコダイルは腹部のウロコが比較的揃ったように整っていて美しく、ワニ革の中でも高級な部類。
その中でもスモールクロコやナイルクロコなど、ワニの種類によって更に分類されます。
アリゲーター
アリゲーターは世界で一番使用されているワニ革です。
クロコダイルと非常に似ていますが、よく見るとウロコに穿孔がありません。
穿孔というのはワニの感覚器官のことで小さな穴のように見えます。
逆に言えば、穿孔があるのがクロコダイルです。
カイマン
カイマンレザーは全体的に骨質部が多く、ゴツゴツとしています。
クロコダイル・アリゲーターとの違いはウロコにシワのような隆起部分があることです。
以上のように、希少革の総称「エキゾチックレザー」という大きなくくりの中にある、
- ワニ革の内に1種がクロコダイル
といわれる革種なのです。
クロコダイルの財布
クロコダイル革について説明したところで、僕が使っているクロコダイル革の財布を紹介します。
それがこちら。


ブルーナボイン(BRU NA BOINNE)の「クロコダイルウォレット」です。
クロコダイル革を青く染め上げ、2つ折り財布に仕立てた極上の逸品です。
購入以来、ハードに使用していたため、水染みができてしまっています。
これは台風の雨を雨具なしでモロに受けてしまったときのものです…。
そんなシミも味として楽しんでいます。
思い出ですからね。
これからも現役で活躍してもらわないといけませんので、しっかりとお手入れしていきます。
クロコ革のお手入れ方法
クロコダイル革のケアに関して、購入してからしばらくの間は、ポリッシングクロスで乾拭きするくらいで十分です。
というのも、購入直後はクロコダイル革特有のツヤ感が出ている状態。
その状態で革クリームを使用すると、かえって革表面がくもってしまいます。
そうなると、せっかくのクロコダイルの良い感じのツヤを損ねることに…。
財布のような手に触れる製品は、使用しているとだんだんと手の脂が付きます。
それが独特の深いツヤ感を出すことにつながるのです。
まぁ、ツヤ感などは個人個人好みがあると思うので、一概にこの方法が良いとは言えないですけどね。
購入してすぐにお手入れするのも、一層愛着が湧くと思うのでそれもまた良しです。
実際、この財布ではないですが、僕も購入直後の革製品のお手入れすることはあります。
ケア用品を使いたいですからね。
使う楽しさを感じたいのです。
と、こんな感じでクロコ革の財布と付き合ってきて、既に2年程度の時が過ぎました。
財布の中の様子がこちら。


中の素材は牛革なのですが、特に小銭入れのところの汚れが目立ちます。
ホコリ落とし
何はともあれ、ホコリ落としです。
革靴と変わらず、馬毛ブラシで付着したホコリを落とします。
ブラッシングは革製品のお手入れには必須。
クロコダイル革だろうとそれは変わりません。


クロコダイル革はウロコ状になっていますから、隙間にホコリが溜まりやすいです。
ブラシでしっかりとかき出すようにしましょう。
乾拭き
外側、内側のホコリ落としが終わったら、クロスで拭いて汚れを落とします。


ブラシで落ちないような長年の溜まった汚れを拭き取っていきます。
乾拭き後のクロスの状態は…

黒ずみが付いていますね。
ほとんどが小銭入れ由来の汚れです。
お金は色々な環境で使用されますから、やはり汚れは蓄積されやすいですね。
小銭入れ・お札入れは、こまめに乾拭きだけでもしてあげると良いでしょう。
クリーム塗布(クロコダイル革)
さぁ、汚れ落とし後はクリーム塗布工程です。
…なんですが、クロコダイル革に使用可能なクリームは限られます。
というのも、クロコダイルのような爬虫類革は比較的水分に弱いです。
何と比較してなのかと言えば、何を隠そうメジャーオブレザー。
革の王様、
- 牛革
です。
一般的な革用クリームは主に牛革用に作られています。
付け加えると、それらクリームの成分としては油脂やロウ、また水分が含まれています。
牛革用に作られているクリームは当然、その使用に適した成分配合で作られています。
牛革よりも水分に弱いクロコダイル革へ牛革用に作られたクリームを使用すると、
- 革にシミができてしまう
などのトラブルを引き起こしてしまう可能性があるのです。
そういったお悩みを持った人のためにあるんですよね。
僕が所有するクロコダイル革用お手入れクリームは、サフィールのレプタイルクリームの他に、もう1つあります。
今回はそのクリームでケアをしていきますよ。
それがこちらのクリーム。

ブートブラック(Boot Black)のクロコダイルクリームです。
外観、オシャレですよね。
このクリームは名前の通り、クロコダイル革専用のクリームです。
サフィールのレプタイルクリームは、
- 栄養補給メインでツヤが比較的控えめ
なのに対して、クロコダイルクリームは、
- 使い込むことよって輝きを失ってるクロコダイル革のツヤを復活させる
ことが主な目的のクリーム。
天然ワックスとシリコンオイルが含まれているので、革のツヤをよみがえらせると同時に、なめらかな触感を与えてくれるのです。
フタを開けるとこんな感じ。


みずみずしい感触をしているため、薄く伸ばすだけで革になじみます。
これをクロコ革へ塗っていきます。

全体に塗ると、やはりウロコの隙間にクリームが残ります。

このクリームは次の工程で取り除けますので無問題です。
その前に、財布の中、牛革の部分にもクリームを塗布します。
クリーム塗布(牛革)
財布の内部、ライニングにもクリームを塗って栄養補給をします。
使用するクリームはこちら。

安定のレザーケアブランド、サフィールノワール(SAPHIR NOIR)。
デリケートな革にも使えて、まさに万能選手。
ペネトレイトブラシにクリームを取って財布の内部に塗布します。

クリーム塗布が終わったら、次の工程に移ります。
ブラッシング
財布の外側、内側それぞれにクリームを塗布したら、次は豚毛ブラシでのブラッシングです。

先ほどクロコ革の隙間にクリームが残っていたので、それを除去する意味でも入念にブラッシングしていきます。

もちろん、ライニングもブラッシングしますよ。
クロコダイル革財布のメンテナンス終了
最後にもう一度クロスで乾拭きして余分なクリームを除去しきったら、メンテナンス終了です。
ケア後の状態が以下になります。
まずは中のライニングから。


小銭入れ部分の汚れが幾分取れて見栄えが良くなりました。
オレンジ色の発色が一段と際立つようになりましたね。
そして、メインのクロコダイル革はというと…


輝かしい上品なツヤが見事によみがえっています。
この光沢感、やはり革の王者と言われるだけの風格があります。
ちょっとケア前後で比較してみますね。

左側がケア前、右側がケア後、同じ面です。
明らかにケア後の方がツヤが出ていて高級感を醸し出しています。
こういうのを見ると、日ごろの手入れってすごく大事だなと感じますね。
エキゾチックレザーのお手入れは何も難しいことはない
本記事では、クロコダイル革財布のお手入れをしました。
エキゾチックレザーのような特殊な革は、
という人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、少し使用する道具に気を使えば、
- 全く問題なくクロコダイルのケアが可能
です。
気を付けるべき点は、
- 爬虫類革は水分を嫌う
という点ですね。
それだけ頭に置いておけば、後は日ごろの革製品の手入れ術とさほどの違いはありません。
身構えて手入れを怠ってしまうと、革の寿命を縮めることになってしまいます。
そのため、クロスで拭くなどの簡単なお手入れだけでもすることをオススメします。
せっかくの美しいクロコダイル革ですからね。
それでは今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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