- ワークブーツをエレガントな雰囲気にしたい!
そんなときは、この記事を読んでみてください。
ブーツはアウトドアでガシガシ履いて、傷を作りながら愛用するもの。
スタイリッシュに履きこなすと言うよりも、ラフに・タフに使い込みたい靴ですよね。
ですが、こんな衝動に駆られることもありませんか?
同じ靴でも、たまには気分を変えて別の雰囲気を楽しみたい。
そんなときは鏡面磨きがオススメ。
ドレスシューズに施して、より一層上品な印象を高めるイメージが強い鏡面磨き。
ですが、ワークブーツに鏡面層を作ることも可能。
シューワックスを使ってブーツにツヤを持たせることで、いつもの無骨なブーツのイメージが一変。
華やかな雰囲気の、足元を彩る上品ブーツに早変わり。
靴の表情を変えていつものファッションにアクセントを加えれば、新鮮な気持ちで1日を過ごすことができます。
ということで、本記事ではブーツに鏡面磨きを施す方法と磨き前後での印象の変化についてご紹介します。
ワークブーツの雰囲気を変えたいときもある
ワークブーツはアメカジやワークスタイルなど、男らしいファッションに欠かせないアイテムです。
ワークブーツは名前の通り、機能性を重視した、働く男の足元を支えるための靴。
見た目の美しさやスタイリッシュさというよりは、使いやすさやタフさが重視されるつくりとなっています。
厳しい環境下でも履けるからこそのワークブーツ。
ですが、ワークブーツを履いているとこんな風に思うことありませんか?
- たまにはツヤを出して美しさを楽しみたい!
武骨な印象のワークブーツも長く履いているとマンネリが起き、刺激が欲しくなってくるときがあります。
なんて考えが出てくることもあるのではないかと。
そんなときは革靴にワックスを塗って光沢を出す、鏡面磨きをするとよいでしょう。
ワークブーツの雰囲気を変えるために鏡面磨きをしよう
ブーツにシューワックスで輝きを与えれば、雰囲気が一変。
ブーツが煌びやかで華やかな印象になります。
ブーツに鏡面磨きをするというのは、あまりなじみがないことかもしれません。
ですが、たとえワークブーツであっても問題なく鏡面(ハイシャイン)仕上げにすることが可能です。
例としてブーツの鏡面磨きをしてみましょう。
鏡面磨きを施すのはこちらのブーツ。
レッドウィングの8109ワークオックスフォードです。
レッドウィングの定番ブーツ「875」をローカットにしたオックスフォード(短靴)タイプのワークブーツです。
何年も履いているお気に入りの革靴ですが、長期間履いているからこそ、たまには雰囲気を変えたいと思うのです。
モックトゥのシンプルなつま先。
ここにワックスで光沢を出せば、8109がまた違った印象になるのではないかと。
マットな質感のオイルドレザーですが、鏡面磨きを施すことで、
- どれほどツヤを与えられるのか
を確認していきます。
ワークブーツに鏡面磨きを施す方法
ここからはブーツの鏡面磨きをする方法を実践します。
ブーツとはいえ、鏡面磨きの方法は一般的な革靴と同じ。
以下の手順で鏡面磨きをしていきます。
- ホコリ落とし
- 汚れ落とし
- 靴クリームを塗る
- 靴クリームを塗り伸ばす
- シューワックスを塗る
- 磨き上げる
手順5と6がワークブーツの鏡面磨きをする方法です。
ホコリ落とし
鏡面磨きの前に事前準備をしておきます。
まずはホコリ落としから。
馬毛ブラシでブーツに付いているホコリを払い落とします。
邪魔なホコリを払い、鏡面層を作りやすい環境に整える効果があります。
汚れ落とし
続いて、ブーツの汚れ落とし。
ホコリ以外の、ブラッシングでは落とせない水汚れや油汚れを落とします。
靴クリーナーを使ってブーツに付いた汚れを取り除いていきましょう。
今回使うのは、ブートブラック(Boot Black)のツーフェイスプラスローション。
クロスにクリーナーを染み込ませ…
ブーツを拭いて汚れを落とします。
先ほどのホコリ落とし工程同様に、汚れをきっちり落として鏡面を作る環境を整える効果があります。
靴クリームを塗る
続いて、ブーツの革に栄養補給します。
鏡面磨きの前に、靴クリームを塗ることで革に油分を与え、保革します。
鏡面磨きは革表面にワックスのコーティング層を作ってツヤを出しています。
コーティング層を作る前に保革しておこうという魂胆です。
小型ブラシの「ペネトレイトブラシ」に靴クリーム「クレム1925」をとり…
ブーツに靴クリームを塗ります。
手で塗っても問題ありませんが、ブラシを使うことで手が汚れず、満遍なく革にクリームを塗れるのでオススメです。
靴クリームを塗り伸ばす
ブーツに塗った靴クリームをよりなじませるため、豚毛ブラシでブラッシングします。
豚毛は馬毛よりも毛先が硬め。
靴クリームを塗り広げるために最適なのです。
一通りブーツ全体をブラッシングできたら、余分なクリームを取り除くため、クロスで乾拭きします。
これにて鏡面磨きをするための事前準備が完了。
いよいよ鏡面磨き工程に移ります。
シューワックスを塗る
ここからはブーツに鏡面磨きを施していきます。
革の上にワックスで油膜を作り、光沢を与える作業です。
使うワックスはこちら。
サフィール(SAPHIR)のビーズワックスポリッシュです。
ビーズワックスポリッシュは革靴にツヤを与えるための専用ワックス。
厳選された各種ワックスが配合されています。
- みつろう
- カルナバワックス
- テレピン油
ビーズワックスポリッシュを塗ることで革靴に光沢と撥水効果を与えられます。
今回使う色は赤身の強いバーガンディ。
ブーツ自体がダークブラウン調の色味なので、ブラウン系を使うのがセオリー。
しかし、少し遊び心を加えるためにバーガンディを選択しました。
ワックスを指に取って…
ブーツに塗ってきます。
ワックス層のベースを作り込むイメージで、光沢を与えたい箇所に、厚めにたっぷりと塗ります。
今回はモックトゥのつま先部分にワックスを乗せます。
両足の靴にワックスを塗り、ベースをつくっていきましょう。
ワックスを塗り終わった後の状態がこちら。
ワックスを塗っただけのこの時点では、まだ輝きを放っていません。
この状態から磨き上げることでツヤを出していきます。
光沢の強さを高めたいときは、ワックスのベースを二層・三層と塗り重ねていくと輝きの強さが増します。
磨き上げる
ワックスを塗った後は5分程度時間を置き、ワックスを乾燥させ土台を固めます。
その後、クロスで磨き上げを行います。
指に磨きクロスを巻き付けて…
ハンドラップでクロスに水を染み込ませます。
続いて、水を含んだクロスをワックスの上からポンポンと叩くように押し付け、クロスにほんの少しのワックスを乗せます。
取るワックスはほんのわずか、この程度です。
この状態の磨きクロスで、先程ワックスを塗った箇所を優しく磨きます。
円を描くようにクルクルと磨きましょう。
力を加える必要はありません。
すぐに光沢があらわれるわけではなく、徐々にツヤが出始めますので根気よく磨き続けましょう。
ある程度磨き続けると、つま先部分の革が光を反射するような質感に変化してくるのがわかるはず。
両足とも磨き終わった後のブーツの状態がこちら。
レッドウィング8109のつま先部分に塗ったワックスが効果を発揮し、ツヤやかな輝きを放つようになりました。
鏡面磨き前のブーツの雰囲気とはうってかわって、煌びやかな印象に。
ワークブーツとはまた異なる、上品な装いを演出することができました。
ワークブーツの鏡面磨き前後を比較
最後に、ブーツに鏡面磨きを施す前後のビフォーアフター比較をしてみます。
画像の上半分が磨き前、画像の下半分が磨き後です。
ワックスで磨いたレッドウィング8109のつま先部分が光沢を帯びているのが分かります。
磨き前の状態も無骨なワークブーツといった印象で格好良いですが、鏡面磨き後は雰囲気の違う上品な美しさがあります。
角度を変えて…
このレッドウィング8109のオイルドレザーは比較的表面が粗く、一般的なスムースレザーよりも光りにくくはありますが、それでもワックスで強いツヤを与えることができました。
ワークブーツといえど鏡面磨きは可能です。
- デザインに飽きてきた…
- マンネリ気味のブーツがある
そんな方は鏡面磨きでブーツの雰囲気を変えてみてください。
ワークブーツの雰囲気を変えてファッションのアクセントに!
本記事では、ワークブーツに鏡面磨きを施す方法と、その前後での革靴の雰囲気の変化を比較しました。
無骨やワイルドといった印象が強いワークブーツは格好良いですが、たまには雰囲気を変えてみたくなるときも。
シューワックスを使ってワークブーツに鏡面磨きを施せば、上品なツヤが与えられブーツの雰囲気が一変。
エレガントで美しい表情へと変貌を遂げます。
お気に入りのブーツ、
- ちょっとマンネリ気味だな
と感じたら、鏡面磨きで光沢を与えるとまた違った表情となり、新鮮な気持ちで楽しめます。
ファッションのアクセントになる鏡面磨きをブーツにもとりいれ、シューズライフをより充実させましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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