仮に革靴のケア用品で一つだけ無人島に持っていくとしたら、僕は迷わず、サフィールノワールのレザーバームローションを選びます。
靴磨きで使う道具は、
- ブラシ
- クリーナー
- 保革クリーム
- ワックス
とさまざまです。
ブラシでホコリを払い、クリーナーで汚れを除去して、クリームで栄養補給し、ワックスで光沢を出す…。
靴磨きはこういった流れで進み、使う道具も各工程に沿って使い分けるわけですが、複数の機能を持ったケア用品があったらどうでしょう?
便利ですよね?
1度に複数の工程をまとめてできるのですからね。
こんな話をするのですから、あります。
便利なケアアイテムが。
それが、サフィールノワール(SAPHIR NOIR)のレザーバームローション。
レザーバームローション1つで、汚れ落とし・保革・ツヤ出しが可能。
いわば、
- 靴磨き界のオールラウンダー
です。
本記事では、レザーバームローションの詳細レビューと使い方について、実際に靴を磨きながら紹介します。
革靴だけでなく、スムースレザーの革製品全般に使える万能革用ローションです。
本記事ではレザーバームローションを革靴のケアに使用していますが、革製の財布・ベルト・バッグ等にも使えます。
レザーバームローションはオールラウンドな革用ケアグッズ
サフィールノワール(SAPHIR NOIR)のレザーバームローションは、スムースレザー全般の保革に使えるマイルドなローションタイプのシューケア用品です。
まずは外観をご覧ください。
高級感漂う、ゴールドとブラックのカラーリング。
高級シューケアブランドである、サフィールノワールの特徴的なデザインです。
革製品全般に使えるレザーバームローションの効果は以下の通り。
- 汚れ落とし
- 栄養補給
- ツヤ出し
そう。
レザーバームローション一つで、革のケアに関する主要項目3つを丸ごとカバーできるのです。
通常は、
- 汚れ落とし:クリーナー
- 栄養補給:保革クリーム
- ツヤ出し:ワックス
これらの道具を段階的に使っていくわけですが、レザーバームローションは違います。
レザーバームローション1本あれば、革のお手入れが完了するのです。
冒頭で触れた、無人島に一つだけケア用品を持って行くならレザーバームローションとした理由はこれ。
レザーバームローションだけで3種類の役割が果たせるからというわけです。
レザーバームローションの便利さの秘密は配合成分にあります。
レザーバームローションは、ビーズワックスをベースとしたローション。
有機溶剤で汚れを落としつつ、ビーズワックス(ミツロウ)で革に光沢を与えることができます。
さらに、ミンクオイルも配合されており、革に油分を補給する効果も高いです。
ミンクオイルによって革に栄養が行き渡り、しなやかさも向上。
革を乾燥やヒビ割れから守ってくれます。
ミンクオイルは動物性のオイル。
革のお手入れに使われるオイルとしてはメジャーな存在です。
ただ。
レザーバームローションに含まれるミンクオイルは液状のため、浸透性が良いのが差別化ポイント。
塗り広げやすいのもメリットです。
ミンクオイルの魅力は他にも。
しっかりと革に浸み渡り、革の柔軟性を保てます。
革靴などの厚手の革でも、しっかり効果を発揮しますよ。
レザーバームローションの使い方
革製品のお手入れを手軽にしてくれるレザーバームローションは使い方も簡単。
- 容器をよく振る
- クロスにレザーバームローションをとる
- クロスでレザーバームローションを塗り広げる
- 乾燥させる
- クロスで磨く
万能なレザーローションなのに、難しい作業もなく、本当に作業が楽なのです。
革に塗った後、乾燥させ、布で拭きながら磨くだけ。
一つのケア用品と、上記の手法で革のお手入れが完了するレザーバームローションは、忙しくて革のお手入れにガッツリ時間を取れない人にもおすすめです。
お手入れの作業が面倒だと思いがちな人も、レザーバームローションの手軽さならば継続できます。
上記の手法は容器の裏側に記載されている基本的な工程。お手入れする革製品の種類に合わせ、自分なりのアレンジを加えて楽しむのも一興です。
レザーバームローションで革靴を磨く
この項目からは、レザーバームローションを実際に使う様子をご紹介します。
磨くのはこちら。
色はブラウンです。
レザーバームローションは革靴以外にも、革財布や革製バッグなどのスムースレザー製品全般に使えます。
お手持ちのレザーグッズに使ってみてください。
さて。
淡い色の革は水シミができやすく、お手入れするときは神経質になりがち…。
レザーバームローションは皮革に優しい低刺激のマイルドローションのため、気をつかい過ぎずに大事な革製品をケアできるのです。
精神衛生的に楽ですよ。
革靴を手入れするときは、シューキーパーを入れておくと良いでしょう。
履きジワが伸び革靴全体の形が整えられるので、作業性が向上。
保革クリームも満遍なく行き届かせることができるのでおすすめです。
先ほど、レザーバームローションの使い方を書きましたが、革靴をお手入れする場合はブラシを使うと作業が捗ります。
そのため、今回の作業はブラシ作業を2工程追加した以下の形式で行っていきます。
- ブラシでホコリを払い落とす
- 容器をよく振る
- クロスにレザーバームローションをとる
- クロスでレザーバームローションを塗り広げる
- ブラシでクリームを隅々まで行き渡らせる
- 乾燥させる
- クロスで磨く
太字が追加した工程です。
では、実際の作業に入ります。
ブラシでホコリを払い落とす
革靴を磨くときはホコリを落としてから。
ということで、まずはブラッシングしてホコリを取り除きます。
使うのは馬毛ブラシ。
シャッ、シャッと手首のスナップを利かせてブラッシングしましょう。
容器をよく振る
レザーバームローションはしばらく使っていないと、成分が分離して上の方のローションの粘度が低くなっていることがあります。
ローションの効果を十分発揮させるためには、容器内で均一な状態になってなくてはなりません。
使う前にはよく混ぜて、容器内の成分の偏りを解消してあげます。
シェイク!
クロスにレザーバームローションをとる
均一にしたレザーバームローションをクロスにとりましょう。
ローションの状態はこのように。
白く、とろみのあるローションです。
完全にクリーム状というわけではなく、クリームと水の中間のようなテクスチャー。
甘い香りが漂います。
クロスでレザーバームローションを塗り広げる
次に、クロスにとったレザーバームローションを革に塗り広げていきます。
ムラにならないよう、革靴全体に薄く。
伸びがよく塗りやすいのもレザーバームローションの特長です。
上の図のように、縫い目のところにはローションが残りやすいです。
次のブラッシング工程で、さらに塗り広げていきましょう。
レザーバームローションを塗った後は、革製品の隅々まで見て、ローションが革全体に塗られているかを確認しましょう。
ローションは細かな装飾が施されている箇所にも留まりやすいので、念入りにチェックするのをおすすめします。
ブラシでクリームを隅々まで行き渡らせる
続いて、豚毛ブラシで革靴全体をブラッシングしてローションを革へなじませます。
ローションがとどまっていた縫い目部分も、入念にブラシがけしてローションが均一に塗り広がるようにケアします。
コードバンやアニリンカーフなどのデリケートな革には馬毛のブラシを使うと良いでしょう。
馬毛は毛が柔らかいので、繊細な革を傷付けずにブラッシングできます。
ローションを乾燥させる
革全体をブラッシングした後は少し時間をおいて、レザーバームローションが革になじむのを待ちます。
革の奥深くまで行き届けー!
クロスで磨く
仕上げに、クロスで磨き上げます。
革上に残った余分なローションを拭きあげると同時に、磨き上げることで光沢を出すのです。
レザーバームローションに含まれるビーズワックスがツヤ出し効果を高めてくれます。
手にすっぽりはまるグローブクロスは革靴をはじめ、複雑な形のレザーグッズを磨くときにおすすめです。
一度に広い範囲をケアできて、手の感覚をダイレクトに伝えられるので細かい作業がしやすいです。
仕上がりはこんな感じに。
つま先の拡大図も。
通常、クリーナーで汚れを落とした後はマットな質感になるものですが、レザーバームローションの場合はツヤが維持されます。
汚れを落として革に栄養を補給、加えてツヤ出しまで。
1本で複数の役割を果たせる、レザーバームローションならではの効果を実感できました。
レザーバームローション使用前後での比較
レザーバームローションの使用前後で革靴の様子を比較してみます。
上が使用前、下が使用後。
特別、見た目の変化はありません。
淡いブラウンの色味も変わることもなく、平穏無事にお手入れを終えることができて何よりです。
レザーバームローションで靴磨きを手軽に楽しむ
本記事では、サフィールノワールのレザーバームローションのレビューと実際に使った様子を紹介しました。
レザーバームローションは革の汚れ落とし・栄養補給・ツヤ出しを一挙に担ってくれる優秀なケアアイテム。
1本で革のお手入れが完了する便利なローションです。
もちろん、各工程で、汚れ落としとして・保革クリームとして・ツヤ出しクリームとして個別に利用するも良し。
他のケア用品と組み合わせることで、いつもと違った革のお手入れや靴磨きを楽しむことができるでしょう。
コードバンなど、水に弱いデリケートな革をケアするときのクリーナー代わりとしての使用は特におすすめ。
水を含んでいないので、革にシミができるリスクを大幅に軽減できます。
忙しいときにはレザーバームローションだけでササッとケア。
ガッツリ革のお手入れをしたいときは汚れ落としとして使ったり、仕上げのツヤ出しクリームとして使ったり…。
色々な使い方ができるサフィールノワールのレザーバームローション。
試してみてはいかがでしょうか?
値段以上のパフォーマンスを発揮してくれます。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。