革靴の靴底、お手入れしていますか?
革靴に多い革製の靴底、いわゆる「レザーソール」は革で作られているだけに日頃のお手入れは必須。
地面とこすれる靴底が革製だと、歩くたびに削れていくのは運命です。
だからこそ、しっかりとケアする必要があります。
本記事ではレザーソール用の保革クリームの一つ、ブートブラックの「レザーソールコンディショナー」の詳細と使い方をご紹介します。
レザーソール用のケア用品
レザーソールのケア用品は、シューケア用品メーカーから多数の種類が販売されています。
M.モウブレィからは「ソールモイスチャライザー」。
サフィールノワールからは「ソールガード」。
コロンブスからは「レザーソールリキッド」。
コロニルから「ソールトニック」というように、様々なレザーソールケア用品があり、それらは各々、特徴を持った製品です。
自らの目的に応じて、お好みのレザーソールケア用品を選択することになります。


各製品の特徴として、具体的には「保革成分」や「使いやすさ」、「防水性の確保」など、各社レザーソールケア用品ごとに違ってきます。
そんな多様なレザーソールケア用品ですが、今回はその中の一つである、ブートブラック(Boot Black)のレザーソールコンディショナーにフォーカスを当ててみます。
ブートブラックのレザーソールコンディショナー
ブートブラック(Boot Black)といえば、シューケア用品メーカーでお馴染みの「コロンブス」が展開するブランドの一つです。
メイドインジャパンの高級シューケアブランドという位置付けで、国内だけでなく海外でも高い支持を得ています。

そんなブートブラックですが、レザーソールケア用品も取り扱っています。
その名も「レザーソールコンディショナー」。

レザーソールコンディショナーには、ホホバ油とミネラルオイルの配合によって、雨などの影響で硬くなりがちな革底を柔軟に保つ効果があります。
レザーソールコンディショナーをソールに塗布することで、革になじみやすい乳化性のビーズワックスが革底にしっかりと浸透して栄養を与えることができます。
また、ビーズワックスは表面に残りにくいため、クリームを塗ることで革底がすべりやすくなる、ということも起こりにくくなります。
さらに、レザーソールコンディショナーにはカビの発生を抑える「カビ止め剤」を配合されているため、
気づいたらソールにカビが生えていた…
というリスクも大幅に軽減することが可能なのです。
ボトルに記載の成分表示は以下のようになっています。
成分 | ろう、油脂、乳化剤、精製水、防カビ剤 |
このレザーソールコンディショナーを使って、革靴のソールをケアしていこうと思います。

レザーソールコンディショナーの使い方
レザーソールコンディショナーでお手入れするのはこちらの革靴。

オールデン975、ロングウィングチップ。
こちらの靴、この記事で取り上げていることからも分かるように、レザーソールです。
レザーソールコンディショナーでソールをケアしていこうと思います。

革が削れて白くなっていますね。
削れた革はカサカサになっているため、このまま放置すると、どんどん革の削れが加速していきます。
ソールの劣化を抑えるためには、潤いを与えて革にしなやかさを与える必要があるのです。
では、早速レザーソールのお手入れ開始。
手順は以下の通りです。
- 小石やホコリを落とす
- 水汚れや油汚れを落とす
- レザーソールコンディショナーを塗布する
- レザースティックで擦る
いざお手入れするとなると、否が応でもテンション上がってきます。
小石やホコリの除去
まずは、レザーソールをきれいにしていきます。
レザーソールは革ゆえに柔らかく、地面に落ちている小石やゴミが食い込みやすいです。
そういった比較的大きいゴミ等をタワシで掻き出します。

くつ洗い用のタワシは握りやすいので使いやすいです。
その後に、小さなホコリやチリを馬毛ブラシで払い落とします。

これでレザーソール上の大部分のゴミを落とすことができました。
汚れ落とし
続いて、靴クリーナーでレザーソールに付着してしまった水汚れや油汚れを落とします。
使用するのはブートブラックシルバーラインのツーフェイスローション。

水溶性クリーナーと油性クリーナーのハイブリッドクリーナーで、一度に水汚れと油汚れを除去可能な優れものです。
こちらのクリーナーをクロスにとって、ソールを拭きます。


アッパー(甲革)のケア時とは異なり、少し力を加えながらしっかりと汚れを落とします。
クロスに汚れの黒ずみがつかなくなるまで繰り返しましょう。
汚れが残ると、この後に塗るレザーソールコンディショナーの浸透が阻害されてしまいます。
レザーソールコンディショナーの塗布
ここで満を持して、レザーシールコンディショナーの登場です。
このクリームを直接レザーソールに付けます。

レザーソールコンディショナーの容器はクリームが若干取りづらく、ペネトレイトブラシにあらかじめクリームを取るより、直接ソールに付けた方が楽です。
クリームを付けたら、ペネトレイトブラシで満遍なくクリームを伸ばします。

ブラシを使用すると、デコボコしたレザーソールの隅々まで保革クリームを行き渡らせることができます。
両足ともレザーソールコンディショナーを塗り終わった状態です。

レザースティックで擦る
両方の靴にレザーソールコンディショナーを塗布し終えたら、ソールをこする作業を行います。
使用する道具はアビィ・レザースティック。

先ほど汚れ落としのローションと保革クリームを塗ったことで、レザーソールの繊維が緩んだ状態になっています。
そのため、革を擦ることで力を加え、皮の繊維を引き締めることができます。
それにより、革が密に詰まって耐久性が高まり、削れにくいソールにできるのです。
レザーソールを擦る際にはレザースティックをクロスで包みます。

クロスで包むのは、こすった際にレザースティックに傷がつかないようにするためです。
クロスで包んだスティックでソールをこすっていきます。

こすっていくと、徐々にソールに光沢が出てきます。
革の繊維が密に詰まって光を反射しやすくなっている証拠です。


レザーソールの仕上がり確認
では最後に、仕上がり確認ということでレザーソールのお手入れ前後を比較してみます。

ケア前では白く毛羽立っていたソールが、ケア後にはその白っぽさが消えてツヤが出ていることがわかります。
レザーソールに潤いが与えられたことによって耐久性が向上し、見た目にも美しい仕上がりになりました!
レザーソールコンディショナーで革靴を守ろう
本記事では、ブートブラックのレザーソールコンディショナーを使ったレザーソールのお手入れについて、実践を交えてご紹介しました。
レザーソールはしなやかで歩きやすい反面、削れやすく耐久性が低いという欠点があります。
何もケアしなければ乾燥が進んで、より磨耗しやすくなりますが、お手入れすることで革が摩耗しにくくなり、レザーソールが長持ちします。
ソールの修理や交換は費用や時間がかかりますから、日頃のお手入れで長持ちさせることが出来れば嬉しいと思うのです。
ソールに潤いを与えて、カビも防ぐ「レザーソールコンディショナー」。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧頂き、ありがとうございました!




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