この記事ではプーマ(PUMA)のドライビングシューズのお手入れ方法をご紹介します。
この記事でお手入れするのは、革製の白色のレザーシューズです。
実は、白色のレザースニーカーは一般的なスニーカーとはちょっと異なるお手入れが必要なんです。
革のお手入れには革に適した、また、白色の革には白色の革に適したお手入れ方法があります。
白い革を使ったシューズは割と一般的ですが、そのお手入れ方法がメジャーかというと、そうでもないのかな、なんて印象を個人的には持っています。
そこで、冒頭に述べたとおり、白い革を使ったプーマのドライビングシューズのお手入れについて実践を踏まえてご説明します。
白色のレザーシューズやレザースニーカーのお手入れ方法を知りたい方はぜひご覧ください。
プーマのレザー製ドライビングシューズ
早速ですが、この記事でお手入れするシューズに登場してもらいましょう。
こちらです。
ホワイトレザーを使ったレザーシューズ。
ドライビングシューズは、アクセルやブレーキを踏みこむための、足が安定するように作られた靴です。
すり減りやすいかかと部分まで、グリップ力の高いゴム製のソール(靴底)を使っているのが特徴です。
また、足の感覚をよりダイレクトに感じられるようにソールが比較的薄め。
そのため、ドライビングシューズはシュッとしていてスタイリッシュな印象が強めのシューズ。
しかし、スタイリッシュだからこそ、美しさを邪魔する要因が気になるものなのです。
「白い革」は靴を管理する上で要注意
こちらのプーマのドライビングシューズには白い革を使っています。
この「白い革」。
長く愛用する上で気を払うべきポイントが。
実はこの白さ、革本来の色ではありません。
蛍光増白剤によって美しい白さが表現されているのです。
蛍光増白剤は青みを持った清潔感ある白さを与えてくれます。
素材としての革の色身は少し黄色味がかった色。
それに蛍光増白剤の青さを足して、発色の良い美しい白さを表現しています。
しかし、その美しい発色はいつまでも続くことはありません。
蛍光増白剤は徐々に劣化し、素材本来の黄色味を帯びてきます。
この黄ばみは汚れではなく、革本来の色ですから、いくら汚れ落としを試みても消えることはありません。
例えば、下図のような汚れなら、靴クリーナーやジェイソンマークできっちりクリーニングできます。
しかし、こういった革の黒ずみや黄ばみ。
これらはクリーニングしても消えることはありません。
蛍光増白剤が劣化してきたら、新たに青みを持った美しい白い染料を塗ってあげる必要があります。
いわば化粧のようなもの。
白い革の靴は定期的に白さを補うケアが必要なのです。
プーマのドライビングシューズをお手入れする方法
先ほどお見せした汚れや黄ばみ、それらはお手入れで解消できます。
きれいな状態にできるなら、しない手はありませんよね?
白い革のシューズをお手入れする方法は以下の通り。
- ホコリを落とす
- 汚れを落とす
- 靴クリームを塗る
- 靴クリームをなじませる
- 靴クリームを拭き取る
黄ばみをカバーする白の靴クリームを使うのがポイントです。
ホコリを落とす
まずはホコリ落としから。
馬毛ブラシでブラッシングして、靴に付いたホコリを払い落とします。
汚れを落とす
続いて、汚れ落とし。
靴を拭いていきます。
汚れが付いていると、これから塗る靴クリームの効果が薄れてしまいます。
そのため、しっかりと落としておくのが大事です。
靴クリームを塗る
ここからは白の靴クリームで革の補色と黄ばみを覆い隠す作業に移ります。
使うのはブートブラックシルバーラインのシュークリーム。
もちろんカラーは白。
このクリームを小型のペネトレイトブラシに付けまして…
靴に塗っていきます。
アッパー(甲革)全体にヌリヌリ。
指で塗っても良いのですが、ブラシを使うと靴の細かな箇所にまでクリームを行き渡らせることができるのでオススメです。
靴クリームをなじませる
アッパー(甲革)全体に靴クリームを塗った後は、豚毛ブラシを使ってクリームをなじませていきます。
履きジワ付近は靴クリームをすりこむイメージで念入りに。
豚毛はコシがあるため、靴クリームを全体に行き届けられるのです。
ブラッシング後はこんな感じに。
靴クリームを拭き取る
ここが最後の工程です。
余分な靴クリームをクロスで拭き取ります。
指に巻き付けたクロスでフキフキ。
クロスで拭き上げるとツヤが増し、美しさに磨きがかかります。
仕上がりはこんな感じ。
本来の白革の美しさがここに。
拡大してもきれいで、ツヤ感バッチリ。
お手入れ前後を比較
では、今回のお手入れで靴の状態がどのように変化したのか、比較してみます。
こちらです。
上がお手入れ前、下がお手入れ後です。
お手入れしたことで汚れがスッキリ。
汚れによるくすみがきれいさっぱり取り除けました。
革の黒ずみや黄ばみも白の靴クリームがしっかりカバー。
美しい発色と、おまけにツヤまで表れ、ホワイトレザーのエレガントさが高まっています。
白のレザースニーカーなど、黄ばみや黒ずみが気になる方はぜひともお手入れしてみてください。
清潔感のある白色の美しさがよみがえります。
白いレザーシューズをお手入れすれば美しさを保ちつつ末永く愛用できる
本記事ではプーマの革製ドライビングシューズのお手入れ方法をご紹介しました。
白さが清潔感を高めるレザーシューズは、その白さを保つことが大事。
しかし、お手入れしないと革が徐々に黄ばんできます。
いくら汚れに気をつけてクリーニングしていても、黄ばみに関しては革本来の色が表れているだけなので、避けようがありません。
そこで大事なのが、美しい発色の白さを維持するためのお手入れです。
定期的に白革用の靴クリームを使って、革のお化粧をしてあげましょう。
この記事でご紹介したプーマのドライビングシューズにも、白さを補うお手入れは必須。
しっかりお手入れしてあげれば、いつまでも清潔感漂う風合いをキープできます。
白いドライビングシューズのスタイリッシュなデザインを崩すことなく、これからも愛用していけるでしょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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