子供の七五三は大事なイベント。
すくすくと育った子供の成長に感謝しつつ、これからの健康とますますの成長を祈る恒例行事。
子を持つ親としてはしっかりと取り組みたいと思うものです。
肝心の本人は和装や洋装でおめかしして、父母もそれに準じたフォーマルな装いで臨みます。
足元は当然革靴です。
と、なると…。
革靴好きとしては
って思うのです。
せっかくの子供の晴れ姿。
美しくエレガントな靴を履いて祝いたいというのもまた親心というもの。
ということで、革靴に鏡面磨き(ハイシャイン仕上げ)を施すことにしました。
本記事では、七五三に臨むにあたりピカピカの革靴を履くべく、鏡面磨きを施す工程をご紹介します。
- 七五三にピカピカの靴で臨みたい!
- 革靴を光らせるためにはどうすれば良い?
七五三は大切な行事
七五三は子供の成長を祝う大事な行事。
名前の通り、三歳・五歳・七歳で行う年中行事です。
毎年特定の時期に行われる行事の総称
地域によって七五三の形式は様々ですが、子供の成長を祝う気持ちは全国同じ。
無事にその日を迎えられたことを感謝し、これからの成長を祈念しつつお祝いするわけです。
七五三は子供本人にとっても、親にとっても大切な行事です。
七五三は大切な行事だからこそ襟を正して臨みたい
だからこそ、七五三には襟を正して臨みたいもの。
子供は袴や着物、スーツやドレスなど、和装・洋装で華やかに着飾ります。
それは親も同じです。
あくまで主役は子供。
親はそれを邪魔しない程度の服装で、それでいて、しっかりとフォーマル感漂う装いが必要になります。
当然、足元も意識しなければなりません。
スニーカーはNG。
革靴で臨みます。
そこでふと思うわけです。
せっかくの子供の晴れ姿。
革靴で華を添えたいと。
気持ちを高める革靴の鏡面磨き
そこで革靴に施したいのが鏡面磨き。
別名「ハイシャイン仕上げ」とも呼ばれる手法です。
革靴をワックスで磨き上げ、あたかも鏡のような光沢を与える方法。
それが鏡面磨きです。
革靴をより上品でエレガントに仕上げられます。
鏡面磨きを施した靴は美しく、足元が華やかになります。
七五三や結婚披露宴など、おめでたい場に鏡面磨きはピッタリ。
それだけでなく、その革靴を履く本人の気分が上がり、一日を気分良く過ごせます。
七五三という子供の成長を祝う日だからこそ、
ピカピカの革靴を履いて気分を高めて臨みたい
と思うのです。
革靴を鏡面に仕上げる方法
とはいっても、
という方へ。
この項目では革靴を鏡面に仕上がるために使う道具と方法についてご説明します。
ちなみに、磨くのはこちらの革靴です。
スコッチグレインのアシュランス。
ブラックのストレートチップで、冠婚葬祭に大活躍のフォーマルシューズです。
この革靴に鏡面磨きを施し、ピカピカに仕上げていきます。
鏡面磨きに使う道具は以下の一覧の通り。
- 磨きクロス
- ミラーグロス
- ハンドラップ
道具 | 用途と特徴 |
磨きクロス | コットン製の布。目が細かい生地が鏡面磨きには適している。 |
ミラーグロス | サフィールノワールが展開する鏡面磨き用ワックス。一般的なワックスよりも光りやすい。 |
ハンドラップ | 水を少量だけ取り出せるプッシュ式容器。 |
今回はついでに、鏡面磨きの前に革への栄養補給も行います。
手順としては…
- ホコリ落とし
- 汚れ落とし
- 靴クリームを塗る
- 余分なクリームを拭き取る
- ミラーグロスを塗る
- 磨きクロスで磨く
手っ取り早く鏡面磨きだけ施したい方は手順の⑤と⑥のみ行えばOKです。
ホコリ落とし
まずは革靴のホコリ落としから。
ホコリは革の潤いと栄養を奪ってしまう、いわば大敵。
馬毛ブラシでブラッシングしてホコリを払い落とします。
鏡面の美しい形成を妨げてしまうリスクもあるため、ホコリはきっちり取り除きましょう。
汚れ落とし
続いて、革靴に付着した水汚れや油汚れを落とします。
靴クリーナーをクロスに染み込ませ…
革靴を優しく拭いていきましょう。
ホコリと同様に、汚れが残っているとワックスの乗りが悪くなり、美しい鏡面が作れません。
この工程でしっかりと汚れを落としておきましょう。
靴クリームを塗る
ホコリと汚れを落とした後は靴クリームを塗って保革します。
乾燥した革に潤いを補給し、アッパー(甲革)全体に適度なツヤを与えるためです。
使うのはサフィールノワールのクレム1925。
こちらのクリームを小型ブラシに付けて…
靴に塗っていきます。
靴クリームを靴全体に満遍なく塗れたら、次の工程へ進みます。
余分なクリームを拭き取る
靴クリームを塗った革靴を触ると、少しべた付いていませんか?
それは余分な靴クリームが革の上に残っているから。
そんな余分な靴クリームをクロスで拭き取っていきます。
指に巻きつけたクロスでフキフキ。
ここまでが、革靴に鏡面磨きをするための前準備。
次の項目から
七五三にピカピカの革靴を履いていくための重要工程
に入ります。
ミラーグロスを塗る
さて、革靴を鏡面に仕上げるための作業をしていきます。
使うのはサフィールノワールのミラーグロス。
一般的な靴用ワックスよりも光りやすい、鏡面磨きを手軽にしたい方にオススメのハイシャイン仕上げ用アイテムです。
ミラーグロスを指に取り…
直接、革靴の光らせたいところに塗ります。
片方の靴にミラーグロスを塗ったら、もう片方にも。
それを数回、繰り返します。
左右の靴に交互に塗っていくのがポイントです。
それを意識することで、ワックスが多層構造になります。
革のデコボコを埋め、光を反射しやすくできるのです。
何層かワックスを塗り重ねたら、5~10分ほど時間を置いて、塗ったワックスを乾燥させましょう。
輝かせるために
急がば回れ
でしっかり待ちましょう。
磨きクロスで磨く
続いて鏡面磨きの醍醐味、クロスで磨く工程に移ります。
指に巻きつけた目の細かい磨きクロスにハンドラップでクロスが軽く湿る程度の水を付けて…
ミラーグロスをポンポンとほんの軽い力でたたき、気持ちばかりのワックスをクロスに乗せます。
そして、円を描くようにクロスで靴を磨きましょう。
力はまったくいりません。
あくまでなでるように。
塗ったワックスを平坦にするのが目的です。
「すべりが悪いな…」と思ったら、水を付け足しながら。
革表面に水滴が残るようであれば、水が多すぎます。クロスから水を吸い取らせる意味で、磨きはじめと同様に、ミラーグロスをクロスでポンポンとたたきましょう。
磨きも左右の靴を交互に。
磨き続けていくとだんだんとワックスがウロコ状になり、更に磨き続けていくと光沢が表れてくるはずです。
これで終わっても良いのですが、現時点ではワックスを塗った面と塗っていない面で輝きの境目ができています。
その境目をなじませるため、山羊毛ブラシでのブラッシングがオススメです。
水を付けて…
優しくブラシがけ。
光沢の
- ある箇所
- ない箇所
の境目があいまいになり、自然な仕上がりにできます。
最後に、仕上げの磨きをササッとしてあげれば…
このように。
革靴に光沢が与えられました。
いや~、美しいです。
満足のいく仕上がりになりました。
鏡面磨き前後の革靴を比較
ここでは、鏡面磨きを施す前後での革靴の状態を比較してみます。
上がハイシャイン前。
下がハイシャイン後です。
鏡面磨き後は強い輝きを放ち、エレガントな印象がより強くなっています。
通常の革靴の自然な風合いも上品ですが、輝かせるとまた違った表情を見せてくれますね。
七五三に気分良く臨めます。
鏡面にしなくても子供の成長を喜ぶ気持ちに変わりはありませんが、どうせ履くならピカピカの革靴を履き、テンション高く子供の成長を祝いたいものです。
子供の晴れ姿にピカピカの革靴で華をそえよう
本記事では七五三に臨むにあたり、革靴をピカピカにする方法についてご紹介しました。
せっかくの子供のお祝いですから、子供と同じように親としても服装をビシッとキメたいですよね?
そんなときは革靴をピカピカにして足元を彩るのがオススメ。
一気にエレガントさが増し、七五三というおめでたい行事に華を添えられます。
鏡面にした革靴を履くと気分も高揚し、大事な行事である七五三を、より一層ポジティブな気分で祝えます。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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