そんな疑問にお答えする記事です。
ブランドストーン(Blundstone)の靴はとてもタフ。
ヘビロテしてもなんてことない、丈夫なアッパーに堅牢なラバーソール。
雨に強い素材と構造を採用しており、悪天候でも安心して履けます。
僕自身、ブランドストーンのローカットブーツを持っていて、日常的にヘビロテしているわけですが…。
と高をくくっていると、へたってくるのが意外と早いです。
ブランドストーンの靴は、確かに丈夫で頼れる存在。
しかし、履きっぱなしだと型崩れが起きてみすぼらしく劣化します。
革が乾燥して亀裂が入るリスクも…。
たとえ丈夫なブランドストーンの靴といえどもお手入れが必要です。
定期的にお手入れすればブランドストーンの靴の堅牢さが際立ち、5年・10年と愛用できます。
本記事ではブランドストーンの革靴のお手入れ方法を実戦解説します。
- ブランドストーンの靴を長持ちさせたい
- ブランドストーンのブーツのお手入れ方法が知りたい
- ブランドストーンの靴のケアにはどんな道具を使うの?
ブランドストーンの革靴はとてもタフ
ブランドストーンの革靴は丈夫でガシガシ履けるシューズです。
ブランドの代名詞であるサイドゴアブーツを筆頭に、タフで履きやすい靴が多数ラインナップしています。
ブランドストーンの靴の特徴は、水をはじくオイルドレザーを採用して多少の雨でも問題なく履ける点。
オイルドレザーは高耐久性を誇るため、アウトドアシューズに採用されることも多い素材。
さらに、ブランドストーンの靴にはアッパーとソールのつなぎ目がないインジェクション製法を採用しています。
そのため、隙間から水が入る心配がありません。
靴として堅牢で高機能。
ブランドストーンのシューズは、安心してガシガシ履ける頼りになる存在です。
加えて、インソールはクッション性が高く、歩行時の快適性が良好。
ついつい履いてしまうヘビロテシューズです。
ブランドストーンがどんなに丈夫でもお手入れしなければ劣化は進みやすい
ブランドストーンの靴には大きく分けて3種類の素材があり、それぞれ適したお手入れ方法があります。
- スムースレザー(表革)
- スエードレザー(起毛革)
- キャンバス(布)
スムースレザーは靴クリームで。
スエードは保革スプレーでお手入れが必要。
キャンバス素材はシューズクリーナーで洗浄するのがケア方法として最適です。
ここで1つ気を付けるべきことが。
ブランドストーンの靴のラインナップは革を採用しているモデルがほとんど。
革は時間とともに水分や油分が抜け、乾燥が進む特性を持ちます。
乾燥した革はしなやかさを失い、屈曲や衝撃の力を受け流せなくなり、結果として深いシワやひび割れが発生するのです。
いくら水に強いブランドストーンの靴でも、革が割れれば水の浸入を許し、せっかくの堅牢な作りが台無しです。
ブランドストーンが丈夫な靴だからといって、高をくくってお手入れしないのはご法度。
劣化が進み、靴の寿命を縮めます。
一般的な革靴と同様に、丈夫なブランドストーンの靴であっても、お手入れして革のコンディションを整えることが長持ちの秘訣です。
ブランドストーンのブーツのお手入れ方法
この項目ではブランドストーンのお手入れ時の疑問に答えていきます。
実践形式で説明しますね。
この記事でお手入れするのは、ブランドストーンのこちらのモデル。
サイドゴアブーツのローカットバージョン。
モデル名「2039」です。
天候問わずガシガシ履ける革靴。
- 快適な履き心地を得たいけれどスニーカーではカジュアルすぎる
そんなシーンで履いています。
ご覧のように汚れが付き、革が乾燥しかかっているためお手入れすることに。
ブランドストーンの靴のお手入れ方法は以下の通りです。
- ホコリを落とす
- 汚れを落とす
- 保革クリームを塗る
- 靴クリームを塗る
- 磨く
お手入れする際に使うのは以下の道具たち。
道具 | 用途 |
馬毛ブラシ |
ホコリ落とし |
靴クリーナー |
汚れ落とし |
クリーナークロス |
汚れ落とし |
保革クリーム |
革に栄養を与える |
靴クリーム |
革に栄養と与える 革を補色する |
クリーム塗布用ブラシ |
クリームを塗る |
豚毛ブラシ |
クリームをなじませる |
磨きクロス |
余分なクリームを拭き取る |
お手入れ作業の前にシューキーパーを入れておくと、芯材の役割を果たすため作業しやすくなりますよ。
では、早速お手入れしていきます。
ホコリを落とす
まずはブランドストーンの靴のホコリを落とします。
馬毛ブラシでブラッシング。
ホコリは革の水分や油分を奪う大敵です。
馬毛ブラシできっちり払い落として革を保護しましょう。
汚れを落とす
ホコリ落としの後は汚れ落とし。
靴クリーナーで水汚れや油汚れを落とします。
ブラッシングだけでは取り除けない、靴にこびりついた汚れを落とすのです。
靴を拭きます。
クリーナーは靴に付いた汚れを浮かせます。
浮いた汚れをクロスで絡め取るメカニズムなので力を込める必要はありません。
優しくなでるように拭けばOKです。
頑固な汚れがあるときは少し力を込めて拭き取りましょう。
保革クリームを塗る
汚れを落とした後は、保革クリームを塗って革に潤いと栄養を補給します。
今回はブートブラックのリッチモイスチャーを使います。
リッチモイスチャーは、アルガンオイルをはじめとした上質な成分を配合した革専用の保湿クリーム。
革に浸透して奥深くまで栄養を供給できる高級ケア用品です。
価格高めですが、お値段以上の価値があるクリームに仕上がっています。
リッチモイスチャーを手に直接取り…
革に塗りましょう。
クリーム塗布用ブラシを使ってもOKですが、手で直接塗ると革の質感や乾燥状態を確かめつつお手入れできるのでオススメです。
クリームを塗ったら豚毛ブラシでブラッシングして革になじませます。
塗りムラを解消してクリームを革全体へ行き渡らせるためです。
アッパー全体をまんべんなくブラッシングしましょう。
靴クリームを塗る
保革クリームを塗った後は靴クリームを塗ります。
先程の保革クリームは革への栄養補給に特化したケアクリームなのに対して、靴クリームは栄養だけでなく、ツヤや革への補色も可能なオールラウンダー的な立ち位置。
革を美しく仕上げることに優れます。
靴クリームも保革クリームと同じく、クリーム塗布用ブラシに取り分けて使用します。
今回使うのはクリームナチュラーレ。
- シダーオイル
- パームオイル
- ビーズワックス
など、天然油脂を主成分としたM.モゥブレィのハイグレードな靴クリームです。
柔らかくのばしやすい特徴があり、初心者でも扱いやすい靴クリームです。
少量でツヤが出るのも魅力。
クリームナチュラーレを塗布用の小型ブラシに付けます。
量は片足で米粒1~2つ分。
塗布用ブラシは色ごとに使い分けると革への色移りが防げます。革の風合いを変えないためにもブラシは色ごとに用意しましょう。
指で直接塗ることもできますが、塗布用ブラシを使うと靴の細かな部位にも余すことなく靴クリームを塗れるのでおすすめです。
靴クリームを塗った後は豚毛ブラシでブラッシング。
保革クリームを塗ったときと同じく、靴クリームがまんべんなく革をカバーできるようにするためです。
革表面の余分な靴クリームを取り除く効果もあります。
ブラッシングすると控えめなツヤが出てきますよ。
磨く
ここが最後の工程です。
靴をクロスで磨きます。
クロスで乾拭きすると、余分なクリームを取り除いてべたつきを抑えられます。
革がべたついたままだとホコリやゴミが吸着。
革の風合いを損ねます。
クロスで拭き上げて革をサラッとした状態にしておくと、革の美しい風合いをキープできます。
また、クロスで磨くと靴クリームの成分が均されツヤが強くなり、エレガントな見た目に仕上がります。
ブランドストーンの靴に高級感が加わり、カジュアルな中にも大人な印象を感じる足元を演出できますよ。
仕上がりはこちら。
ブランドストーンの靴の汚れが落ちてきれいになりました。
さらに、革がモチモチとして潤いを感じる表情に。
控えめなツヤが出てブラックの色味に奥行きがプラス。
全体的に靴の雰囲気が引き締まりました。
あらためて外で見ると、ツヤが出ているのが分かります。
上品な控えめな光沢で、本格革靴さながらの革の風合いを表現できました。
革のポテンシャルを引き出すのも、お手入れをするメリットです。
ブランドストーンの靴をお手入れすれば確実に長持ちする
本記事ではブランドストーンの靴をお手入れする方法を解説しました。
ブランドストーンの靴は丈夫でタフ。
ガシガシ履けるヘビロテ必至のシューズです。
しかし、丈夫だからと高をくくって日ごろのお手入れをおろそかにしていると、寿命を縮めることに…。
タフなブランドストーンといえど、定期的なお手入れを欠かさず革のコンディションを良好に保つことが長持ちの秘訣です。
ケアを忘れず、ただでさえ丈夫なブランドストーンの靴の寿命をのばし、5年・10年と末永く愛用していきましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。