ガラスレザーは強い光沢が特長。
革の上に樹脂層があり、均一な表面となっているためです。
ガラスレザーの靴は足元をきらびやかに演出。
上品な印象を高めてくれます。
そんなガラスレザー靴ですが、汚れてしまうと光沢半減。
せっかくのエレガントさが損なわれます。
定期的に靴を磨いて、ガラスレザーの輝きをキープしてあげましょう。
M.モゥブレィのコードバンクリームレノベーターはガラスレザーの輝きを復活させられる靴クリーム。
ガラスレザーの上にコードバンクリームレノベーターの成分が乗り、ツヤを高められるのです。
履き続けていくうち、徐々にツヤがなくなってくるガラスレザーでも、お手入れすると見違えてキレイに。
というわけで本記事では、コードバンクリームレノベーターを使ってガラスレザー靴をよりエレガントな印象にするための靴磨きを実践します。
- ガラスレザー靴の輝きをもっと高めたい
- ガラスレザーの革靴にも使える靴クリームが知りたい
- ガラスレザーの靴を磨くと、どんな仕上がりになるの?
ガラスレザーの革靴は強いツヤが魅力
ガラスレザーは、革の上に樹脂のコーティング層がある革種です。
樹脂層があることで光を均一に反射しやすく、強い輝きを放つのが特長。
ガラスレザーは見た目が美しく、ガラスレザーを使った革靴はエレガントな足元を演出してくれます。
革の経年変化こそ分かりづらいですが、変わらず強い光沢を放ち続けるため、見た目の安定感は抜群です。
ガラスレザーの革靴はガシガシ履ける
また、ガラスレザーは水に強いです。
通常の革は水に濡れると、シミができてしまったり、過度に乾燥してカサつきが気になることがあります。
しかし、ガラスレザーは革の上に樹脂層があるため、水をシャットアウト。
樹脂層の下の革を守ってくれます。
- 雨の日でもガシガシ履ける安心感
それもまた、ガラスレザー靴の魅力です。
履き続けるうちにツヤが失われるガラスレザー
ガラスレザー靴はガシガシ履けるゆえに、ヘビロテしがち。
履く機会が多いと、どうしても靴が汚れていきます。
いくら樹脂コーティングされているガラスレザーといえども、例外ではありません。
ガラスレザーの特長の一つが美しいツヤであるのは先ほど述べた通り。
ガラスレザー靴のエレガントな雰囲気を崩さないためにも、定期的な靴磨きが必要です。
ガラスレザー靴を磨く目的
靴磨きをするのは、汚れを落としたり、ツヤを出したりする他に、革に栄養を与える目的もあります。
革に水分や油分を与え、乾燥させないようにするためです。
しかし、ガラスレザー靴の場合、ちょっと事情が変わります。
ガラスレザーは一般的な牛革などとは違い、革表面に樹脂がコーティングされています。
プラスチックの膜が張った状態です。
靴クリームを塗ったところで、クリームが樹脂の上に乗る形になり、樹脂層の下の革にまでは栄養が到達しないのです。
もちろん、樹脂層が割れているところから、その下の革までクリームの栄養成分が届くこともあります。
しかし、ほとんどは樹脂層の上に靴クリームが乗るだけです。
つまり、ガラスレザー靴を磨く目的は、あくまで汚れ落としやツヤ出し。
革の栄養補給は主目的ではありません。
当然、ガラスレザー靴を磨くときには、
- ツヤをいかに高めるか
が焦点になってきます。
ガラスレザー靴にも使えるコードバンクリームレノベーター
ガラスレザーの靴を磨く際は、栄養補給重視のクリームよりもツヤ出し重視のクリームを使うのが良いです。
そこで出番が回ってくるのが、コードバンクリームレノベーター。
M.モゥブレィの靴クリームです。
コードバンクリームレノベーターはその名の通り、
- コードバン(馬革)に適した靴クリーム
です。
磨きたいのはガラスレザー靴だけど?
というのも、コードバンは水分を嫌います。
デリケートな革種ですからね。
当然、コードバン靴を磨くときには水分を多く含まない、油分多めの靴クリームが適しています。
コードバンクリームレノベーターはコードバンを磨く靴クリームのため、水分少なめ。
ロウ分が多く、革の上にしっかりと靴クリーム成分がとどまるのです。
その特性がガラスレザーをお手入れするときに活きます。
先ほど述べた通り、ガラスレザーは表面に樹脂層があるため、靴クリームの栄養成分を遮断します。
靴クリームを塗ると、ガラスレザーの表面に残るのです。
コードバンクリームレノベーターは靴クリーム中の水分が少ないため、高い栄養補給効果は期待できないものの、革表面にとどまって光沢を出す効果が高いです。
おや?
ということは?
- ガラスレザーに好相性
なのです。
コードバンクリームレノベーターのツヤ出し成分がガラスレザー靴の表面をより強く光らせてくれます。
ガラスレザー靴を磨きたいときは、コードバンクリームレノベーターを活用するのをオススメします。
ガラスレザー靴の磨き方
では、ここからは実際に、ガラスレザーの靴磨きをしていきますね。
磨くのはコールハーンのペニーローファー。
ガラスレザーのツヤが目を惹く革靴です。
ガシガシ履いているため、ガラスレザー特有のツヤが少し曇ってきました。
ということで、以下の手順で磨いていきます。
- ホコリを落とす
- 汚れを落とす
- 靴クリームを乗せる
- ブラシでツヤ出し
- 靴クリームをクロスで拭き取る
- ブラシで仕上げ
事前にシューキーパーを入れて革を伸ばすと磨きやすくなります。
ホコリを落とす
まずは革靴に付いたチリやホコリを落とします。
馬毛ブラシでブラッシングしましょう。
手首のスナップを効かせてブラシ掛け。
ホコリを払い落とします。
汚れを落とす
ホコリを落とした後は、汚れ落とし。
革靴の水汚れや油汚れを靴クリーナーで除去します。
効率良く汚れを除去できる、革靴用クリーナーをクロスに含ませて…
アッパー(甲革)を拭いていきます。
満遍なく拭き上げたら、次の工程に移りましょう。
靴クリームを乗せる
続いて、靴クリームのコードバンクリームレノベーターをガラスレザーに乗せていきます。
クリームの塗布には、小回りの効く小型ブラシを使うのがオススメです。
手を汚さずに靴クリームを塗れます。
少量のコードバンクリームレノベーターをブラシに付けて…
ガラスレザーにヌリヌリ。
油分多めのクリームは、伸びが良いとは言えないですから、指で直接塗るのは大変。
ブラシを使うと塗り伸ばしやすいため、重宝します。
クリームをアッパー全体に塗ったら、この工程での作業は終わり。
ブラシでツヤ出し
靴クリームを塗った後は、豚毛ブラシでブラッシングします。
ブラッシングによって靴クリームをより均一に塗り広げるのと同時に、余分なクリームをブラシの毛先に移し、取り除く効果があります。
なぜ豚毛ブラシを使うかといいますと…。
靴クリームを塗り広げるには、コシの強い毛先を持つ豚毛が適しているためです。
ブラッシングしていくと、ツヤが出てくるのが分かるはず。
アッパー全体をしっかりブラッシングして、塗りムラを解消しましょう。
靴クリームをクロスで拭き取る
この工程では、クロス(布)でアッパーを拭き上げ、余分な靴クリームを取り除きます。
余分なクリームが革の上に残ると、ベタつきが発生し、ホコリが付きやすくなります。
靴クリームを付けすぎていると、ツヤが出ない原因にもなるため、キッチリ靴クリームを拭き取ります。
指に巻きつけたクロスで、アッパーを満遍なく拭きます。
クロスを動かしたときの引っ掛かりがなくなるまで拭きましょう。
ブラシで仕上げ
最後に、仕上げ用の山羊毛ブラシでブラッシング。
輝きを高めるためです。
山羊毛ブラシは細く繊細な毛先を持ち、靴クリームを微粒子レベルでならしてくれます。
それにより強いツヤが生まれるのです。
ガラスレザー本来の輝き以上の光沢をもたらしてくれます。
ブートブラックの仕上げ用ブラシであるフィニッシングブラシの毛先に、ハンドラップでごく少量の水を付け…
円を描くように優しくブラッシング。
奥行きのあるツヤが出ます。
これにてガラスレザーのお手入れは終了。
仕上がりを見てみましょう。
はい、ドン。
美しいですね。
エレガントなガラスレザーの革靴は何回見ても素晴らしいです。
ガラスレザー靴を磨いたらこんな仕上がりに
さて、ガラスレザー靴を磨く前と後で、状態がどのように変わったのかを比較してみます。
上が磨く前。
下が磨き後。
コードバンクリームレノベーターで磨いた後は、ガラスレザーの輝きが一層増しました。
エレガントさが高まり、足元をきらびやかに演出してくれる存在に。
樹脂でコーティングされているため、一見、靴クリームを使う意味がないように見えるかもしれないガラスレザー靴…。
しかし、ツヤ出し効果の高い靴クリームで磨くと、美しさがアップします。
ガラスレザーの靴を磨いて、エレガントな輝きを堪能しましょう。
ガラスレザーの革靴を磨けば足元の輝きをキープできます
本記事では、コードバンクリームレノベーターでガラスレザーの革靴を磨く方法と仕上がりについて紹介しました。
ガラスレザーは表面に樹脂層があるため、革内部への栄養の浸透こそ期待できませんが、ツヤを高めるための靴クリームなら効果抜群。
コードバンクリームレノベーターの革の上にしっかりとどまる特性は、ガラスレザーと好相性。
コードバンクリームレノベーターで磨いたガラスレザーは輝きが増し、美しさが数段アップします。
ガラスレザーの上品な光沢をキープしたい方は、ぜひお試しください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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