この前、鏡面に仕上げた革靴のお手入れをしたんですね。
鏡面を落とした後に、栄養補給までしました。
今回は鏡面にせずに楽しもうと思っていたのです。
やはりふつふつと、
- 鏡面磨きしたいなぁ
- ワックス使いたいなぁ
という思いがこみ上げてきてしまいました。
なので、本記事では革靴のつま先(トゥ)の鏡面磨きをやっていきます。
革靴に鏡面磨きを施す効果
さて、今回行う「鏡面磨き」ですが、その効果はご存知ですか?
それは…
- 革靴がピカピカになる
ということ。
はい。
至極単純です。
見た目が変わるんです。
綺麗なんですよ、これが。
上がりすぎて足取りが軽くなっちゃいます。
っていう方もいらっしゃるかもしれませんが、これが大事なんです。
仕事に行くとき、あるいは式典に参加したり、はたまたプライベートでカジュアルな服にフォーマルな靴を合わせるときなど、そんな時に足元がピカピカだったらテンション上がりませんか?
靴が輝くとポジティブな感情が湧いてくる
気分が上がればポジティブな感情・行動でもって過ごすことができるのです。
ポジティブな感情や行動というのは、連鎖的に次のポジティブな事象を引き起こします。
例えば、気分が良いと人に対しても優しくできたり、感謝の気持ちを素直に伝えられたりしますよね?
そうすると周囲の人もそれに感化されて、それが自分に返ってきたり、さらにその周囲にそのポジティブな感情や行動を伝染させていきます。
ポジティブスパイラルですね。
そういったことが、靴を発端として起こるんです。
- 気分が上がる
というのは、普段の生活を営む上で凄く大切で重要なこと。
だからこそ、僕は靴を磨きます。
まぁ、これは靴磨きだけではなくて、他の趣味全般に言えること。
僕の場合はそれが靴磨きなわけです。
鏡面磨きすることで気分が上がる、これがその効果の一つ目となります。
更にもう一つ、革靴に鏡面磨きを施すと靴に傷が付きにくくなるということもメリットとしてあります。
鏡面磨きに使用するワックスは「油」です。
靴に鏡面磨きを施すということは、靴の表面に油の膜をコーティングするということなんです。
つまり靴に小石が飛んできたり、他の人の靴がすれてしまった場合でも、油のコーティングが保護層として働くことで、そういった外部刺激が直接靴に接触することがなくなります。
その結果、靴の革そのものが守られるのです。
気持ちを上向かせる面だけでなく、実用的な要素もあるんですね。
磨く靴はスコッチグレインのアシュランス
磨く靴はもちろん、先日鏡面落としを行った革靴。
スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)のアシュランスです。
サフィールノワールのレノベイタークリームのみで仕上げたものですが、良い感じにツヤが出ています。
ただですね、やりたくなったんですよ、鏡面仕上げ。
ええ、ワックス使いたくなったんです。
ではこちら、トゥの画像です。
光の反射はあるものの、いわゆる「鏡面」という状態ではありません。
この靴を輝かせたい、そう思ったのです。
ということで…。
革靴の鏡面磨き方法
今回使用する道具はこちら。
- ワックス
- ハンドラップ
- 磨き用クロス
今回の主役であるワックスですが、こちらを使用します。
サフィールノワール(SAPHIR NOIR)のビーズワックスポリッシュ。
高級カルナバワックスと蜜ロウ(ビーズワックス)をベースとした靴用ワックスです。
ワックスなので当然、光沢や風合いを与えられます。
加えて、保革効果も期待できる優れもの。
容器のデザインもスタイリッシュで格好良いです。
トゥにワックスを乗せる
鏡面にしたい靴の箇所にワックスを塗っていきます。
今回はトゥ部分のみ鏡面にしますね。
ワックスを指にとって…
靴のトゥ部分に塗っていきます。
塗りこむというよりは靴に乗せる感じです。
指で円を描くように満遍なくワックスを乗せていきます。
この工程は鏡面にするための下地を作るという意味があります。
ここで下地をしっかりと作っておくと、鏡面がより輝きを持ってきます。
逆にここで下地を薄くすると控えめな鏡面となります。
両足ともワックスを塗り終わりました。
この状態で5~10分ほど時間をおいて、靴に乗せたワックスをある程度乾燥させます。
この時点では、当然鏡面ではありません。
この後の磨き工程で鏡面に仕上げていきます。
クロスで磨く
ある程度ワックス層を乾燥させたら、クロスで磨いていきます。
指にクロスを巻いて磨く準備をします。
この時に使用するクロスについて、僕はブートブラック(Boot Black)のポリッシュクロスを使用していますが、コットンであれば何でも良いです。
目が細かいものの方がやりやすいというのはありますが。
靴専用のものでなくとも雑貨屋さんや生地屋さんで販売されているものでも良いですし、着古したTシャツでも構いません。
続いて、ハンドラップで少量の水を含ませ、クロスでワックスをほんのわずかに「ポンポン」と叩く感じで取ります。
そして、先ほどワックスを塗った箇所をクロスで磨きます。
ここでも円を描くように、クルクルとクロスを回して磨きます。
滑らせるイメージで、力はいりません。
力を入れてゴシゴシとこすると、せっかく乗せたワックスの層が削れるので注意が必要です。
片足をある程度磨いたらもう片方を磨き、さらにある程度磨いたら、またもう片方の靴を磨く、というように靴の左右交互に磨いていきます。
左右で切り替えるたび、ハンドラップで水を付けて、ごく少量のワックスを取って磨いていきます。
ある程度磨くと、下の写真のように光の反射が出てくるようになってきます。
ここまできたら、あと少し。
焦らず気負わずこれまで通り、クロスでクルクルと磨いていきましょう。
すると、こんな感じで鏡面ができあがりました。
光を反射しています。
良いですね!!!
磨く前と比較してみます。
その差は一目瞭然。
磨く前と磨いた後ではトゥの状態がまったく異なっています。
一仕事終えた感じで達成感があります。
革靴の鏡面磨きで気分を高めよう
鏡面磨きした靴、早く履きたくてたまりません。
外出をより楽しみなものへと変えてくれる…。
今回使用したサフィールノワールのワックスですが、比較的柔らかいワックスという印象です。
柔らかいワックスというのは塗りやすい分、鏡面に仕上げるのに時間がかかってしまうもの。
ですが、このワックスに関しては非常に仕上がりが早く、できあがる鏡面の美しさも極めて上等なものと感じています。
普段、鏡面を作るのが苦手という方でも、簡単に鏡面を作ることができるためオススメです。
ぜひ試してみてください。
それでは、今回はここまで。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。