革小物お手入れ

【革バッグのお手入れ方法】愛用のカバンを末長く愛用するためには保革は必須【レザーバックパック】

荷物を持ち運びたいときに使うものといえば…

一路
一路
そう!
バッグですよね!

仕事の際はノートパソコンや筆記具を、プライベートではエチケットグッズやレジャー用品など…。

用途や場面によって入れるものは様々ですが共通して言えることは、どんな場面でもバッグはとっても便利ということ。

バッグの素材はそれこそ用途によって変わってきますが、「革」で作られたバッグは一般的に広く用いられています。

そんな革製のバッグですが、お手入れをおこたると革が乾燥して劣化が進行しやすくなります。

折角、使いやすいお気に入りのバッグを持っているなら末永く愛用したい…。

一路
一路
そんな思いはありませんか?

お手入れすれば格段に長持ちしますよ。

本記事では、革製バッグの乾燥を防ぐためのお手入れ方法についてご紹介いたします。

革製バッグの良いところ・悪いところ

なぜ革で作られたバッグは広く用いられ、沢山の方に愛されているのでしょうか?

それは革の性質が優れているからだと断言できるでしょう。

革の良いところ

今回のテーマは「バッグ」ということで、革の特長の中でも、バッグに適した特性を以下に挙げてみました。

  1. 丈夫
  2. 手触りが良い
  3. 使い込むほどに味が出る
一路
一路
各項目についてそれぞれ見ていきましょう!

革は丈夫

革というものはその他の素材と比較して、極めて丈夫な部類に入ります。

そもそも革とは、その構成要素であるコラーゲン繊維が束になり、高密度構造を持っています。

繊維でできているからこそ、しなやかさを保つことが可能となり、加えられた力を適度に受け流したり、引っ張りに対して強い耐性を持つのです。

レザージャケットはその典型で、バイカーの体を守るためのもの。

バッグに使用された場合でも革の丈夫さゆえ、破れたり摩耗したりせずに、長く使うことができるのです。

革は手触りが良い

革は触るとしっとり・モチモチとしていて、とても手触りが良いです。

この感触は他の素材では味わえないのではないかと。

これは上述した通り、革の持つしなやかさに加えて、水分・油分を含んでいることがポイントです。

タンパク質繊維である革は、ある程度の厚みを持ちつつも柔軟さも合わせ持ち、その中には油分や水分が蓄えられています。

これにより、触れたときに若干の引っかかりを感じつつも、滑るような相反する感覚吸い付くような肌ざわり一遍いっぺんに味わうことができるのです。

一路
一路
触った感じも革製品を選ぶ際には重要な判断基準になりますよね!

革は使い込むほどに味が出る

使い込むほどに味が出る、つまり「エイジング」

個人的に、これが革の真骨頂だと思っています。

革の質感、硬さ、色味の変化…。

使用しているうちに革の様子が変わっていきます。

それが美しいのです。

これら現象の原因は、日々使っていくうちに革の内部の油分が表面に出てきてツヤが出たり、人の手の油が革にしみこんで柔らかくなったりとさまざまですが、いずれも革の繊維が圧縮されて薄く・しなやかになるためです。

こういった変化は他の素材では見られず、動物から採取した「革」だからこそ表れる唯一無二の特徴なのです。

一路
一路
革にはこういった優れた要素があるんですね!
革のすばらしさを語る!
革製品って素晴らしい!耐久性に優れ、唯一無二のデザインと経年変化も楽しめる!身近に、いたるところに存在する革製品。革製品はその機能面もさることながら、素晴らしいのは経年変化、すなわちエイジング!素晴らしいエイジングをさせるためにお手入れをしてたっぷりと革の魅力を味わいましょう!...

革の悪いところ

そんな優れた革も万能ではありません。

不便なところもあります。

一路
一路
以下に挙げてみますね!
  1. 水に弱い
  2. 徐々にしなやかさが失われていく

水に弱い

まず一つ目。

水に弱いです。

水に濡れるとシミになったり、型崩れが発生します。

また、カビが生えたりしてしまうこともあります。

革が水に濡れると、革を染めていた「染料」が移動しやすくなるのです。

ティッシュにインクを一滴落とした時のことをイメージしてみてください。

インクが徐々に「ジワ~」っと広がっていきますよね。

染料が水に乗って革の中を「拡散」していくのです。

水に濡れた箇所は染料の拡散が起きますが、水に濡れていない箇所は染料の拡散は起きません。

これにより、濡れた個所と濡れていない箇所で「色の濃度差」ができ、それがシミとして表れてしまいます。

また、水に濡れることで革の繊維が水分を吸収して革自体が柔らかくなっているところに、強い負荷がかかると繊維が変形して元に戻らなくなります。

それが型崩れの原因です。

さらに、水を含んだ革はカビにとって絶好の繁殖場となります。

カビは革に含まれる油分や表面に付着したホコリを養分として、たっぷりと水を含んだ革の上で繁殖していくのです。

一路
一路
革というのはその他の素材よりカビが生えやすいといえます!
カビの発生原因と除去方法
【カビ取り方法】革に発生したカビを溶剤で徹底除去!【レノマットリムーバー】革に発生したカビの落とし方をご紹介している記事です。革製品にカビはつきもの。この記事ではベルトに生えてしまったカビの除去をレノマットリムーバーで行っています。革靴や革財布にも応用できますので是非お試しください!...

しなやかさが失われていく

二つ目の革の欠点として、革自体のしなやかさが時間の経過によって失われていく、ということが挙げられます。

「皮」を「革」へと仕上げるなめしの作業の中で「加脂」という工程が存在します。

この「加脂」は革に油剤を注入する作業で、革へ柔軟性やしっとりとした手触り、革の光沢や耐水性などを持たせる工程です。

一路
一路
革にあえて油を入れているのです!
「なめし」とは?
皮のなめし方とは?革の性質に影響する「鞣し工程」って一体何!?「皮」から「革」へと変化させる工程は「なめし」といわれ、古くから革は人類に活用されてきました。革は丈夫でしなやかなため応用の幅が広く、大変便利な素材です。この記事では、なめし工程がどのようなものか、どんな処理をするのかをご説明しています。...

革はもともと動物性。

そういう意味では人間の肌と同じ。

肌のケアのために乳液や美容液で乾燥を防ぐことは、ごくごく一般的な行為だと思います。

革もそう。

革に含まれる油分もゆっくりではありますが抜けていきます。

油分が出ていくことで革が持っていた潤いが失われ、しなやかさが無くなってしまうのです。

一路
一路
こういった革の欠点、なんとかしたいですよね?

革の欠点を補うためにはケアが必要

上で述べたような欠点、実はある方法で補うことが可能です。

その方法は「革へ油分を与える」ということです。

革へ油分を与えることによって、革に油分が浸透し、革表面にも油の層が形成されます。

油膜を形成することで表面の油層が外部からの水をはじき、革内部への水の浸透を防ぐとともに、徐々に抜けてしまった油分を改めて与えることで革の乾燥を防ぐことが可能となるのです。

以上からお分かりのように、定期的な革のケアというのはとても重要なことなのです。

一路
一路
革バッグでも革靴でも、革製品であればケアは必須ということなんです!
靴磨き方法はこちらから
shoe-shine-summury-99
【靴磨きのやり方】革靴・レザーシューズのお手入れ方法まとめ【牛革・馬革・オイルドレザーなど】一言で「革靴の磨き方」と言っても、革の種類によって靴磨きの手法は少し変わってきます。革の性質によって適したケア方法は違うもの。革種別に靴磨き方法をまとめました。カーフレザーにガラスレザー、コードバンとオイルドレザー。番外編として、革靴の洗い方もご紹介しています!...

実践:革バッグのケア

では、実際に革バッグのケアを行ってみます。

今回ケアするのはこちらのバッグです。

ジョゼフオム(JOSEPH HOMME)のバックパック。

全体的にシュリンクレザー(革のシワや傷を目立ちにくくするために、特殊な薬品でシュリンク(縮める)した革)を使用したレザーバッグ。

CHECK!

JOSEPH HOMMEのバッグ

このところお手入れをおこたっており、心なしか、バッグ細部の革のツヤが鈍ってきた印象でしたので、ケアすることにしました。

ケア方法は以下の手順です。

  1. ホコリを払い落す
  2. 汚れを拭き取る
  3. 栄養クリームを塗布する
  4. 塗布したクリームを馴なじませる
  5. クロスで磨く

以上の手順で使用するグッズはこちら。

レザーバックに使用する道具
  1. 馬毛ブラシ
  2. クロス
  3. 栄養クリーム
  4. ペネトレイトブラシ
  5. 豚毛ブラシ
一路
一路
これら5つの道具を駆使して革バッグのケアを実施します!

ホコリを払い落とす

まずはバッグについているホコリやチリを落とすために馬毛ブラシでブラッシングします。

これから行う栄養クリームを効率良く浸透させるため、余計なホコリなどの邪魔者を払い落としておくのが目的です。

このバッグは細かい格子状の穴が装飾として施されているので、その穴の中もしっかりブラッシングしてホコリをかき出します。

汚れを拭き取る

続いては、クロスで乾拭きして簡易的に汚れを取ります。

ショルダーベルトにも革が使用されているので、ここもしっかりと拭き上げます。

栄養クリームを塗布する

バッグ全体をクロスで拭き上げた後は、栄養クリームを革に塗り込んで保革を図ります。

使用するのはこちらのクリームです。

サフィールノワール(SAPHIR NOIR)スペシャルナッパデリケートクリームです。

このクリームは革へ栄養を与え、ひび割れを防ぐと共に、しっとりとした風合いを保つ効果を持ちます。

デリケートなソフト革へ使用してもシミや色ムラが出来にくく、繊細な革にも安心して使用することができます。

スペシャルナッパデリケートクリームのレビュー
special-nappa-5
【使用感レビュー】スペシャルナッパデリケートクリームとは?革製品全般に使える超優秀な保革クリームですサフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームは革に潤いと栄養を与え、乾燥から守ってくれる保革クリームです。シミになりにくいクリームのため、繊細な革にも安心して使えて、光沢控えめな仕上がりになり、革本来の風合いを保てます。使用感をレビューしていますのでご覧ください!...

こちらのクリームをクリーム塗布用ブラシである「ペネトレイトブラシ」に取りまして…

バッグの革へクリームを塗っていきます。

手でクリームを塗っても良いのですが、今回のバッグの革はシュリンクレザーであり、細かい凹凸があります。

くぼみにもしっかりとクリームを行き渡らせることができるペネトレイトブラシを使いました。

ペネトレイトブラシの詳細
cream-application-brush-4
【ペネトレイトブラシ】手を汚さずに靴クリームを均一に塗れる!おすすめ小型ブラシ【靴磨き用品】ペネトレイトブラシは靴磨きを快適にしてくれるシューケアグッズ。手を汚さずに靴クリームを塗れる小型ブラシです。革靴にまんべんなくクリームを塗りのばすこともできるので重宝します。ペネトレイトブラシをおすすめする理由とは!?...
一路
一路
スムースレザーにクリームを塗る場合は手でも全く問題ありません!

バッグの「角」のところは革がこすれやすく、ダメージが蓄積しやすい箇所です。

念入りにクリームを塗りこみましょう。

同じく持ち手の部分もダメージを受けやすい箇所。

ガッツリとクリームをヌリヌリします。

今のところの仕上がりは上の図の通り。

革靴のケアするときの靴クリームは塗りすぎると、そのロウ分によってベタつきが発生します。

しかし、今回使用した「スペシャルナッパデリケートクリーム」はどんどん革へ浸透していきますし、尚且つサラッとした仕上がりになるので、ある程度の量を塗っても問題なく仕上がります。

一路
一路
スペシャルナッパ、良いですよ~!

塗布したクリームをなじませる

次に塗布したクリームを革へなじませるため、豚毛のブラシでブラッシングします。

このブラッシング工程は、塗布したクリームをより均一に革へとなじませ、更に余分なクリームをブラシに移すことで、革上に余計なクリームを残らないようにする効果があります。

クリームの瓶に使用方法が記載してあるのですが、クリームを塗った後は3分ほど待ってクリームの浸透を待つ工程があります。

一路
一路
精神統一して待ちましょう!

クロスで磨く

3分待ったら、仕上げとしてクロスで磨き上げます。

バッグ全体をクロスで磨き上げたらこれにて作業は終了。

仕上がりを見てみましょう。

クロスで磨き上げることで、自然なツヤが出ています。

スペシャルナッパデリケートクリームは比較的ツヤが抑えられているクリームなので、革本来の美しさをより引き立たせてくれます。

一路
一路
お手入れをすることによってしっとり感が増して、潤いが感じられるようになりました!

革バッグのお手入れをしよう!

本記事では革バッグのケア方法についてご紹介しました。

バッグは日々使用するもの。

毎日使用するものだからこそ、そのダメージは日々蓄積されていきます。

お気に入りの使い慣れた革バッグを長く使用するためにも、革用クリームで革のお手入れを行って、日々活躍してくれているバッグをいたわってあげてみてはどうでしょう?

ますます愛着が湧くこと必至。

一路
一路
これからも大事に使っていく気持ちを改めて認識することもできますよ!

全部が革でなくとも、例えば以下のようなナイロンバッグの一部に革が使用されている場合でも、ケアしてあげることをおすすめします。

部分的に革が使われているならお手入れは必要ですよ!
オロビアンコのバッグは丈夫で長持ち!その秘密はリモンタナイロンにあり!【シルベストラ】オロビアンコのバッグは非常に丈夫!その秘密はイタリアのファブリックメーカーであるリモンタ社が手掛ける「リモンタナイロン」に有り!リモンタナイロンを使ったバッグは耐久性に優れおまけに、高級感のある光沢も生み出します。天然の革だけでなく、人工繊維にも魅力的なものは沢山存在するんです!...

それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。

ご覧頂き、ありがとうございました!

▼デザインと機能性を兼ね備えたレザーバック▼

【BALSA】

レザーグッズお手入れまとめ

leather-care-summary-99
革小物ケア方法まとめ!財布・ベルト・バッグのお手入れの仕方とは?【補色・カビ取りも】古くから人を魅了してやまない革製品。その魅力は丈夫さと美しい革の風合いですが、革は時間とともに徐々に乾燥し、しなやかさとみずみずしさが失われていきます。革製品は定期的にケアして、潤いを与えることがその独特の風合いを保つ上で重要です。財布やバッグなど、お気に入りの愛用革小物たちを長持ちさせる方法をまとめています。...
革小物ケア方法まとめ
leather-care-summary-99

革製品には財布やバッグ・ベルトなど様々な種類があります。
愛用の革製品をお手入れする方法についてご紹介しています。

CHECK!

革小物ケア方法まとめ

こんな記事もオススメ!