上記が理由で革靴の見た目を損なっているなら、靴クリームで色を入れ直しましょう。
たとえば、こちらの革靴。
ダンスコのプロフェッショナルの履き口がボロボロに…。
見た目が悪いです。
履き口部分を補色すれば、スタイリッシュな見た目によみがえります。
ただ、
といえば、そうではありません。
色の定着の良い染色力が高い靴クリームを使う必要があります。
色が定着しにくい靴クリームを使うと、いざ履いたときにせっかく入れ直した色が抜けてしまいますからね。
色の定着力が強い、
上記の靴クリームが特におすすめです。
本記事では色が抜けた革靴の履き口を補色する方法を解説します。
- 革靴のボロボロの履き口を補色したい
- 靴のトップラインの色抜けが気になる
- 履き口の補色にはどんな道具を使えば良いの?
革靴の履き口はダメージを受けやすい
革靴の履き口は劣化しやすい部位です。
というのも、靴の履き口は脱ぎ履きのときに足が出入りする場所。
圧迫されたり、こすれたりします。
靴底を除く他の部位に比べ、履き口は負荷がかかりやすい部位です。
つまり、ダメージが蓄積されやすく、劣化が進みやすい箇所。
ダメージを受けた履き口は、
- こすれて色が抜ける
- パイピングが剥がれる
といった状態になっていきます。
色が抜けた靴の履き口は見た目が悪い
色が抜けた履き口は見た目が美しくありません。
履き口の色抜けやパイピング剥がれによってボロボロになっていますからね。
履き口が劣化したら、靴を買い替える人も多いでしょう。
なにせ、気分が上がりません。
劣化が進んだ靴ですからね。
具体的な例を写真でお見せしますね。
こちらはダンスコのプロフェッショナルオイルドです。
数年間履き続けた結果、履き口を中心に劣化が目立ってきました。
かかと部分も足入れのときに負荷がかかるので、色抜けが激しいです。
ヒールの縫い目部分の色抜けも。
パイピングが剥がれて下地が見えているところもあります。
ただ、履き口の劣化は、靴の機能としては問題を起こすことがありません。
そのため、履けるといえば履けます。
ですが、靴や服などの身に着けるものは気分を高めて外出を楽しくする効果もあります。
見た目の悪い靴は履きたくないのが正直なところ…。
そこで取り入れたいのが靴の履き口に色を入れ直す方法です。
靴の履き口に色を入れ直す方法
靴の履き口に色を入れ直せば、劣化部分を目立たなくできます。
という疑問が浮かびますよね?
そこで活用したいのが靴クリームです。
無色(ニュートラル)ではなく、色のある有色の靴クリームですね。
靴の履き口に合った色の靴クリームを塗れば、色あせをカバー。
劣化した部分を色の力で隠せます。
美しい見た目が復活しますよ。
手法としては簡単。
以下の通りです。
- ホコリを落とす
- 汚れを落とす
- 靴クリームを塗る
- 靴クリームをなじませる
- 磨く
上記の方法で履き口の色あせやパイピング剥がれの下地露出による色の変化を解消可能。
通常の靴磨き工程と何ら変わりません。
ただ、履き口の補色をする上で、1つ意識したいポイントがあります。
それは、
を使うこと。
本来、靴クリームは革に栄養を与えるのが大きな役割の1つ。
しかし、今回はあくまで補色がメイン。
色の乗りが重要です。
使うクリームは色の入りが良く、色あせ箇所にしっかり着色できる靴クリームを選びましょう。
色乗りが良いのは顔料系の靴クリームです。
また、染料ベースの靴クリームにも着色力が強いアイテムがあります。
具体的には以下の靴クリームたちです。
ブランド | 名称 | 特徴 |
ブリフトアッシュ | ザ・クリーム | 着色力が強い染料系クリーム |
サフィールノワール | クレム1925 | 染料系だが顔料クリームのような使用感 |
イングリッシュギルド | ビーズリッチクリーム | 強いツヤとしっとりとした仕上がりが魅力の染料系靴クリーム |
上記の着色力が高い靴クリームを使うと、効率良くきれいに補色ができます。
今回使うのはブリフトアッシュの靴クリーム。
強力な着色力で革に色を定着するのに優れた力を発揮します。
では、実際のお手入れ作業に移っていきますね。
ホコリを落とす
まずはホコリを落とすところから。
革靴のケアはホコリや小さなごみを落とすことから始まります。
馬毛ブラシでブラッシング。
靴に付いた余計なホコリやチリを払い落としましょう。
汚れを落とす
続いて、靴クリーナーで靴の汚れを落とします。
汚れが付いていると、靴クリームの色乗りを邪魔してしまいますからね。
靴クリームの着色力が最大限発揮するように事前にクリーニングしておきます。
靴クリーナーをクロスに浸み込ませて…
拭き取ります。
これから色を入れ直そうとしている履き口部分を重点的に。
汚れを落とせたら次の工程へ進みましょう。
靴クリームを塗る
ここで靴クリームの登場。
履き口部分に靴クリームを塗って着色します。
クリーム塗布用のペネトレィトブラシを使うと抜けなく着色できるのでオススメ。
ブラシに靴クリームを少量取り分け…
靴に塗り込んでいきましょう。
ブラシを使うと細かな箇所にもクリームが行き渡り、高い補色効果が生まれます。
指で塗ると塗りムラが出てしまいがちなので、ブラシを使うのがおすすめです。
色が抜けた部分に靴クリームの色が付いたことを確認して次の作業へ。
靴クリームをなじませる
ここの項目では、豚毛ブラシでブラッシングして靴クリームをしっかりなじませます。
大きなストロークでブラッシングすると、クリームの着色成分がすみずみまで行き届きます。
磨く
仕上げに、靴を磨いて見た目を整えます。
クロスで靴を磨いて余分な靴クリームを取り除くと同時に、ツヤを出す効果がありますよ。
仕上がりはこのように。
履き口部分の色抜け箇所が目立たなくなりました。
靴クリームの着色で美しさがよみがえっていますね。
ところどころ凹凸があり完全に修復できたわけではありませんが、応急措置としては十分。
表面の凸凹が気になる人は、靴補修用のパテを使ってえぐれた部分を埋めましょう。
靴の履き口の補色前後を比較
この項目では、履き口の補色前後で靴の印象がどのように変わったのかを見ていきます。
靴クリーム補色のビフォーアフターです。
ところどころ色抜けや下地が見えていた靴の履き口部分。
お手入れ後にはブラックの色味がしっかり乗っています。
色抜け部位が目立たなくなりました。
補色後は、遠目から見ると色抜けしているなんてまったくわかりません。
ヒール部分の縫い目付近の白っぽくなった部分も、靴クリームの色がしっかり乗って補色完了。
黒の靴だと白い色抜けは悪目立ちします。
補色効果を如実に実感できるポイントです。
色を入れ直したことで全体の雰囲気が引き締まり、靴のスタイリッシュさが改善しましたね。
履き口は意外と靴の雰囲気を左右する部位です。
色が抜けてみすぼらしい靴は、靴クリームで補色して美しく復活させましょう。
履き口の色抜けは補色可能!色を入れ直して美しい靴へ
本記事では色が抜けた靴の履き口を靴クリームで補色する方法について書きました。
色が抜けた革靴の履き口はお世辞にも美しいとは言えません。
見た目を損ないみすぼらしい印象に…。
そのまま履き続けるのは抵抗があります。
そんなときは靴クリームで着色して色抜け箇所をカバーしましょう。
色抜けが気になる部分やパイピング剥がれで下地が見えているところに着色力の強い靴クリームを塗れば、色抜けを目立たなくできます。
通常の靴磨き手順と変わらない作業なので、気軽に補色可能。
構えることなくケアしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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