という人には、コロンブスとハンズのコラボレーションによって誕生した、
- スエードブラシ
をおすすめします。
スエードブラシはスエードやヌバックといった、起毛革のホコリ落としにピッタリなケアアイテム。
馬毛と豚毛の組み合わせによって、起毛革のお手入れに特化した道具に仕上がっています。
- 馬毛が外側
- 豚毛が内側
に植えられたブラシは、
- 硬めの豚毛で起毛革の繊維からしっかりホコリをかき出し、
- 柔らかな馬毛で表面に出てきたホコリを払い落とす
という仕組み。
革靴をはじめ、起毛革全般のレザーアイテムのホコリ落としに使えます。
本記事では、起毛革のホコリ落としに最適な、コロンブス×ハンズのスエードブラシについて詳細をレビューします。
- 起毛革の日常メンテってどうやるの?
- 起毛革のホコリ落とし用ブラシを探している
- コロンブスとハンズコラボのスエードブラシの詳細が知りたい
起毛革の特徴
起毛革は革をやすりで削り(バフ掛け)、銀面や床面を毛羽立たせた革です。
- 毛や表皮を除去した真皮の表面部分
- 革の表面
- 銀面の下層(内側)の部分
- 革の裏面
銀面を毛羽立たせたのがヌバックで、床面を毛羽立たせたのがスエード。
起毛革は革の繊維を立たせることであたたかみのある表情が革に加わった革種です。
スムースレザーとはまた違った風合いに仕上がっています。
毛足の長い起毛革は冬の定番素材。
ですが、毛足の短い起毛革は夏でも爽やかさを演出できる、オールシーズン使える革種でもあります。
起毛革はホコリが埋まりやすい
独特の表情の起毛革ですが、革の繊維を立たせているため、繊維の間にホコリや汚れが絡まりやすい欠点があります。
汚れに関しては防水スプレーを拭いておけば、水汚れ・油汚れはある程度防げるものの、ホコリはそうはいきません。
使い続けるうちにホコリがどんどん絡まっていきます。
特に、靴は顕著。
靴は地面に近いため、土ぼこりや塵が付きやすく、起毛革にいろいろなホコリやごみが絡まります。
同じ起毛革のアイテムといっても、靴はレザーバッグなどに比べてはるかに汚れやすいのです。
そして、起毛革に付いたホコリは革の内部から水分や油分を吸い取り、乾燥を招きます。
乾燥は起毛革に限らず、革にとって百害あって一利なし。
だからこそ、定期的にホコリを払うことが重要です。
起毛革に付いたホコリはかき出して落とす
起毛革のホコリを落とすことが大事とはいっても、起毛革にはホコリが絡まっている状態です。
スムースレザーのように軽く払ってあげれば簡単に落ちるというわけではありません。
起毛革のホコリを落とすためには革繊維の間に絡まっているホコリをかき出す必要があります。
場合によっては、革の繊維が寝てその下にホコリが埋まっていることも…。
そのため、起毛革のホコリ落としは革の繊維を立たせ、その間からホコリをかき出す方法が適しています。
埋まったホコリをかき出す|スエードブラシ
通常、革製品のホコリ落としには馬毛ブラシを使います。
柔らかで細い毛先を持つ馬毛は、ホコリを優しく払い落とすのに適しているからです。
しかし、起毛革のホコリ落としは革の繊維をしっかりと立たせるのが大事なので、柔らかな馬毛は不向き。
硬めの毛先を持つブラシでなければいけません。
真鍮製のワイヤーブラシは、起毛革用ブラシとしてメジャーどころですね。
豚毛もまた、起毛革のケアに適しています。
馬毛よりも硬い豚毛は、真鍮ブラシまでとはいかなくとも起毛革を立たせられます。
一方、真鍮ブラシに比べて、革表面へのダメージを少なく抑えられるのが豚毛の魅力です。
そして、今ここに、起毛革用のケアブラシが。
こちらです。
コロンブスとハンズのコラボレーションによって誕生したスエードブラシ。
スエードブラシは、
- 内側に豚毛
- 外側に馬毛
を配した2重構造のケアブラシ。
スエードブラシの特徴はパッケージ裏面に記載がある通り…
内側の豚毛で起毛革繊維をしっかり立たせてホコリをかき出し、表面に浮いてきたホコリを外側の馬毛で払う落とす仕組みです。
ブラシを詳しく見ていきましょう。
毛がきれいに植えられています。
外側のグレーの毛先は馬毛。
柔らかでしなやかさを感じる毛先。
内側の淡い黄色の毛は豚毛です。
馬毛よりも硬く、弾力があります。
短めに切り揃えられているため、ブラッシングしたときに反発力を生みやすく、起毛革に絡まったホコリをばねの作用で払いやすくなっています。
持ち手はブナ製。
高級感が感じられる仕様。
ひょうたん型で握りやすい形状です。
ブナ材の側面にはくぼみがあります。
このくぼみが指にピッタリフィットし、ブラッシングしやすいです。
すっぽ抜けることなく、手の力が無駄なくブラシに伝わります。
項目 | 詳細 |
本体サイズ | 縦幅:50mm 横幅:170mm 高さ:40mm |
素材 | ブラシ:豚毛・馬毛 持ち手:ブナ |
生産国 | ドイツ |
スエードブラシの使い方と使用感
ここからはスエードブラシを使って起毛革靴のホコリ落としをしてみます。
お手入れするのはこちら。
起毛革の1種、ヌバックのホコリ落としをやっていきます。
スエードブラシの豚毛部分がしっかりとヌバックを捉えるように、少し押し込みながら手首のスナップを効かせてブラッシングします。
ブラッシングしはじめのときは、毛先を立たせるようにあらゆる方向からブラッシング。
その後、1方向からのブラシ掛けに徹し、毛並みを整えながらホコリを確実に払い落とします。
- 内側の豚毛で繊維を立たせ、外側の馬毛でホコリを払う
上記のイメージでブラッシングしましょう。
コバ周りのアッパーとソールの隙間に馬毛がしっかり入り込むため、細かな箇所のホコリまでしっかりかき出してくれますよ。
ちなみに、同じくコロンブスとハンズコラボの馬毛ブラシが僕の手元にあるのですが…。
と思い立ち、実際にやってみました。
すると…
馬毛は柔らかいため、起毛革への引っかかりを感じる前に毛先が寝てしまいました。
これでは起毛革の繊維を立たせられません。
通常の馬毛ブラシの場合、表面のホコリや塵は落とせても、革繊維に絡まったホコリまではかき出せないでしょう。
一方のスエードブラシは、革に押し付けたときに反発力を感じます。
革にきっちりブラッシングの力が加えられているのが分かりますよ。
コロンブス×ハンズのスエードブラシは起毛革の日常ケアにピッタリ
本記事では、コロンブスとハンズの起毛革用ブラシ「スエードブラシ」をレビューしました。
豚毛と馬毛を組み合わせたブラシは、起毛革の毛足の長い繊維をしっかり立たせてホコリをかき出し、表面に浮いてきたホコリを馬毛で払います。
2重構造を持つスエードブラシならではの機構です。
通常の馬毛ブラシでは十分にホコリをかき出せない起毛革であっても、スエードブラシならきっちりホコリを落とせます。
持ち手は木製で高級感漂い、くぼみがあるため手にフィットしやすく、作業しやすいのも魅力。
ブラッシングがストレスフリーです。
気軽に使えるブラシに仕上がっており、起毛革の日常メンテにピッタリ。
スエードやヌバック、ベロアといった、起毛革のケアブラシを探している人はぜひチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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