革靴は長く愛用したいですよね?
お気に入りの革靴ならなおさら。
履きつぶすよりも、お手入れしつつ末永く付き合っていくのは革靴の楽しみ方の1つでもあります。
じっくり年月をかけて革の経年変化を見守るのは良いものです。
一口でお手入れといっても、その方法はいくつかあります。
靴クリームを塗るのもお手入れですが…。
他に、革靴をより良いコンディションに保つため、何を差し置いても優先すべきケアがあります。
それが以下の3つです。
革靴を楽しむ上ではクリームを塗ったり、鏡面仕上げをしたりすることも大事。
ですが、上記3つの作業は革靴を劣化させないために、
です。
- ブラッシングでホコリを落とす
- シューキーパーで形状を維持する
- 靴を履くときは靴ベラを使ってかかとのダメージを防ぐ
これらに気を付けるだけでも、革靴の寿命は飛躍的にのびます。
本記事では革靴を末永く履くために必要な基本の扱い方3手法についてまとめました。
内容 | 目的 | 使う道具 |
ブラッシングする | ホコリ落とし | 馬毛ブラシ |
型崩れを矯正する | 形状をキープ | シューキーパー |
無理に足を入れない | 履き口を保護 | 靴ベラ |
上記の作業をルーチン化すれば、革靴の寿命がのびてお気に入りの一足と末永く付き合っていけます。
革靴の買い替え頻度が少なくなるので、結果としてお財布にも優しいですよ。
- 革靴を長く愛用したい
- 革靴を良い状態に保ちたい
- 革靴管理で最低限やっておくべきことを知りたい
革靴を長く愛用するためには傷めないことが大事
- 革靴を長く履きたい
- 大事に扱いたい
本ブログを読んでいるなら上記の思いを持っている人がほとんどのはず。
お気に入りの革靴ならば、なおさら。
一生付き合っていきたいと思える革靴は、大事に・丁寧に扱いたいものです。
そのためには革靴のお手入れは必須。
日々のシューケアを怠らなければ、革靴と末永く付き合っていけることでしょう。
ただ、ここでいうお手入れとは靴クリームで革に栄養を与えたり、シューワックスで革靴を美しくしたりすることとは、ちょっと違います。
革靴を長く履くためには、
- 革靴のダメージをいかに軽減するか
がカギ。
極端な話、いくら靴クリームで革に栄養を与えようとも、かかとをつぶして履き続けたら、そう長くはもちません。
本記事でご紹介するのは最低限、革靴を傷めないための方法です。
革靴を傷めない取り扱い方法とは?
さて、革靴を傷めないための手法とは具体的にどんな方法なのでしょうか?
それは以下の作業になります。
いずれも革靴を良いコンディションで維持するために必要な作業です。
次の項目から、これらの必要性について詳しく解説していきます。
ブラッシングを欠かさない
革靴を傷めないために必要なこと、1つめはブラッシングです。
革靴は履き続けるうちに、ホコリやチリが革に付着していきます。
それらの革に付いたホコリ・チリは革の水分や油分を吸い取ってしまうのです。
当然、水分や油分が抜けた革は乾燥します。
乾燥した革は柔軟性がなくなり、カサカサの状態に…。
乾燥して硬くなった革はシワが入りやすく、ひどいときにはヒビ割れが起こることも。
革靴についたホコリやチリは百害あって一利なし。
そこで重要なのがブラッシングです。
ブラシで革靴のホコリやチリを払い落とすことで、無用な革の乾燥を防げます。
やり方はいたって簡単。
帰宅して革靴を脱いだ後に、馬毛のブラシでブラシ掛けをするだけ。
片足1分もブラッシングすれば十分。
ホコリやチリを払い落とせます。
- ブラシ掛けするだけ
という手軽な方法で、革靴を乾燥から守ることができるのです。
シューキーパーを使う
革靴を傷めないために必要なことの2つめはシューキーパーを使うこと。
シューキーパーはシューツリーとも呼ばれ、革靴に入れて使う足の形を模ったものです。
いわば、シューキーパーは自分の代わりに革靴を履いてくれる分身のような存在。
保管時にシューキーパーを入れておくことで革靴の型崩れを防げます。
革靴が型崩れしてしまうと、
- 購入当時のシャキッとした様子はどこへ行ったのか
というくらい、なんだかみすぼらしい雰囲気になってしまいます。
また、革に深いシワが入ってしまい、革の劣化を著しく早めてしまうことに…。
革靴を傷めないためには、その革靴を履いていないときにも、気にかけてあげることが大事です。
おまけに、木製のシューキーパーであれば革靴内部の水分調節機能をも担ってくれます。
革靴内部が多湿環境であれば除湿効果が働き、カビの発生を防止してくれます。
シューキーパーは、革靴を傷めないためにとても重要な役割を持っているのです。
革靴を購入したらセットでそろえておきたいアイテムがシューキーパーですよ。
靴ベラを使う
革靴を傷めないために必要なのは3つめは靴ベラを使うこと。
革靴を履くときに使いたいのが靴ベラ。
靴ベラを使わずに革靴を履いたときのことを想像してみてください。
かかとがつぶれてしまいますよね…。
革靴を履くとき、かかとには思いのほか強い負荷がかかります。
それが革靴のかかとを傷め、寿命を縮める原因となってしまうのです。
しかし。
靴ベラを使うと革靴のかかとのダメージを最小限に抑えられます。
革靴に靴ベラを添えればかかとをつぶすことなくスマートに履けるのです。
革靴を履くときには必ず使いたいのが靴ベラ。
靴を脱ぎ履きする機会の多い日本だと、特に靴ベラの重要性が増します。
玄関に置いておくだけでなく、携帯用の靴ベラを用意して外出先でも革靴の脱ぎ履き時に使えればベスト。
先ほど紹介したシューキーパーと組み合わせて、革靴の形状を維持しましょう。
革靴を長持ちさせる道具の選び方
革靴を長持ちさせるために欠かせない作業で使う道具はとても大事。
先ほどお見せした道具は、それぞれたくさんの種類があります。
- 価格
- 大きさ
- デザイン
- 材質
など…。
この項目では、革靴管理に欠かせない以下の道具を選ぶときのポイントを解説します。
- 馬毛ブラシ
- シューキーパー
- 靴ベラ
それぞれの選び方を解説していきます。
馬毛ブラシの選び方のポイント
ホコリ落としに必要な馬毛ブラシは、作業性の良さが肝です。
というのも、ホコリ落としのためのブラッシングは革靴を履いたら必ずするべき必須作業。
革靴を履くたび、馬毛ブラシを使います。
だからこそ、
- 作業しにくいな…
なんて、ちょっとしたストレスでさえ塵も積もれば山となり、ブラッシングから足が遠のいてしまいます。
逆に、効率良くブラッシングできるなら作業が快適で毎日作業しても苦になりませんよね?
ブラッシングの作業性を良くするポイントは、
です。
ブラシの面積が広いと1度にブラッシングできるエリアを大きくとれるため、効率良くホコリ落としができます。
短時間で作業できるので、面倒さを感じにくいです。
また、持ち手にくぼみがあるタイプや湾曲した形状のタイプは手や指にフィットしやすく、ブラッシング最中にすっぽ抜ける心配がありません。
手の力をダイレクトにブラシに伝えやすいので作業性が上がります。
以上を踏まえると、馬毛ブラシは手にフィットしやすい形状の持ち手の大きめブラシを選ぶと良いです。
ブートブラックのクリーニングブラシは、どんと大きいブラシで毛束が密。
1度のブラッシングで広い面積をカバーしつつ、密な毛束がホコリの払い残しを防ぎます。
手の小さい人や女性の方は大きすぎるかもしれませんので、一回り小さめのコロンブスのクリーニングブラシをおすすめします。
多様な馬毛ブラシの中には小ぶりなブラシも販売されていますが、デリケートレザーや革小物用のクリームブラシとして使うことを想定されたアイテムです。
ホコリ落としには、ある程度大きめのブラシを選びましょう。
シューキーパーの選び方のポイント
革靴を型崩れから守るシューキーパーは、入れたときに革をしっかり伸ばせるかが大事。
たとえシューキーパーを入れても、
はたまた、
なんてことになったら本来の機能を発揮できません。
革靴の形状に完璧に合うシューキーパーを見つけるのは難しいですが、ある程度フィットするシューキーパーを使うべきです。
大きさに融通が利く伸縮タイプのシューキーパーならば、1つのサイズでいくつかのサイズのバリエーションをカバーできます。
例えば、コロニルのアロマティックシダーシューツリーは以下の通り、S・M・Lの3サイズ(レディースはS・Mの2サイズ)展開でサイズに融通が利きます。
シューツリーのサイズ | 革靴の適用サイズ |
Sサイズ | 24.0cm~25.5cm |
Mサイズ | 26.0cm~27.0cm |
Lサイズ | 27.5cm~30.0cm |
シューツリーのサイズ | 革靴の適用サイズ |
Sサイズ | 22.5cm~23.0cm |
Mサイズ | 23.5cm~25.0cm |
価格重視なら、低価格のプラスチック製のシューキーパーもあります。
ただ、オススメなのは木製シューキーパー。
先ほど紹介したコロニルのシューキーパーは木製です。
繰り返しになりますが、木には除湿機能があるから。
1日履いた革靴は足の汗を吸い、意外と蒸れている状態です。
木製シューキーパーを入れれば、革靴が吸ってしまった水分を取り除き、ニオイや菌の増殖を抑えられます。
木製のシューキーパーを使えば、革靴をより良いコンディションにキープできるというわけ。
プラ製にはない機能です。
その分、価格は張りますが、お気に入りの革靴を長く履き続けるには必要な初期投資といえます。
靴ベラの選び方のポイント
革靴を履く際の履き口のダメージを抑えるために活躍する靴ベラには、以下の2タイプがあります。
据え置きタイプの靴ベラは自宅の玄関で使います。
どっしりとした安定感があり、ヘラと持ち手が長めに設けられているので使いやすいです。
また、デザイン性が高い靴ベラが多く、インテリアとして映えるのも特徴。
玄関をオシャレに演出できる靴ベラは、使うのが楽しくなります。
据え置き型の靴ベラは、
上記を意識して選ぶのがおすすめです。
また、靴ベラには携帯タイプもあります。
小型で胸ポケットやバッグに忍ばせておけるため、出先で革靴を履くのに便利です。
靴の脱ぎ履きの多い日本では、携帯型の靴ベラは頼りになる存在。
携帯用の靴ベラは当然のことながら小ささが重要です。
中途半端に大きいと持ち歩きにくいですからね。
金属製や革製など、素材が異なるアイテムが多いのも携帯用靴ベラの特徴。
高級感漂う水牛の角を使った靴ベラでも、コンパクトな携帯型なら比較的手が出しやすい価格に収まるのも良いところ。
携帯型の靴ベラを選ぶときには、
を押さえておくと満足度の高い靴ベラがゲットできますよ。
基本の扱い方を実践するだけでも革靴は長持ちする
本記事では、革靴を傷めないための基本的かつ重要な扱い方について3種類の方法を紹介しました。
ブラッシングすること、そして、シューキーパーと靴ベラを使うことは、革靴を傷めないためにとても重要な作業です。
この記事で述べた3つの手法は、革靴を良い状態に保つための最低限の保守作業といった意味合いを持ちます。
靴クリームでの保革やシューワックスでのハイシャイン仕上げよりも、もっと基礎の部分であり、だからこそ重要度の高いもの。
下記が疎かになってしまうと、急速に革靴の寿命を縮めてしまいます。
革靴を傷めないため、長持ちさせるために欠かせない工程です。
お気に入りの革靴を長持ちさせたい人は、ぜひとも取り入れてみてください。
もちろん、靴クリームやシューワックスを使うことも革靴のメンテナンスには大事なことですよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。