国産シューズブランドのスコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)。
確かな品質で多くのファンを獲得している革靴ブランドです。
紳士の足元を支えるイメージの強いブランドですが、レディースの展開もあります。
その中の1種がコインローファータイプのF-6300です。
シボ革を使ったシンプルなレディースローファー。
歩きやすくて控えめなデザイン。
日常使いできる革靴を探している女性にピッタリです。
スコッチグレインの革靴といえば3万円はくだらない高級革靴ですが、型番にアルファベットが付くモデルはアウトレット品。
F6300もまたリーズナブル。
2万円を切るアウトレット価格でゲットできます。
財布になるべくダメージを与えず本格革靴を楽しみたい人におすすめのシューズですよ。
本記事ではスコッチグレインのコインローファー「F-6300」をレビューします。
- 女性用の本格革靴が欲しい
- スコッチグレインのレディースシューズが気になる
- リーズナブルな価格で日常使いできる革靴を探している
上質な本格革靴が欲しいけれどレディースがない
この記事を読んでいる人は、上記のようなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
事実、シューズショップや百貨店に出向くと、メンズほど豊富な商品ラインナップではありません。
靴の絶対量は女性用の方が多いのですが、
- パンプス
- ハイヒール
- スニーカー
などの種類が多く、いわゆる、
- ザ・革靴
といった本格的で伝統的な革靴を目にすることは少ないです。
それもそのはず。
需要が少ないからです。
- スタイルをよく見せるため
- 足元を華やかに彩るため
上記を達成するためには、フェミニンでかかとが高いパンプスやハイヒールが適しているから。
ファッションにおいて足元は非常に重要。
そのため、女性的で華やかな印象を高めるには本格革靴よりも適したシューズが多いのが原因の1つ。
履き心地を求めるなら圧倒的にスニーカーですし。
女性の革靴需要は確かに低いです。
とはいえ、まったくの0ではなく。
と感じるシーンは確かに存在します。
そして、いざ本格革靴を探そうとすると、意外にも数が少なくて驚くのです。
スコッチグレインはレディース革靴を展開
と感じたとき。
頼りになるのがスコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)です。
スコッチグレインとは、東京の墨田区に本社を持つヒロカワ製靴が展開するシューズブランド。
スコッチグレインは日本人の足に合った国産革靴を豊富に展開しています。
さまざまな場面で活躍できる優れた1足が見つかるシューズブランドです。
日常生活の道具として頼れるシューズが目白押し。
本格革靴が欲しいときにチェックするのがおすすめです。
スコッチグレインにはメンズ紳士靴だけでなく、レディース向けの革靴もあり。
男女問わず、本格革靴を探している人に推したい革靴ブランドです。
リーズナブルなスコッチグレインのアウトレットシューズ
スコッチグレインの革靴は本格的な作りなので、価格高め。
30,000円を下らない価格帯です。
50,000円以上の高級ラインもあります。
正直、手が出しにくい価格です。
そこで活用したいのがアウトレット品。
スコッチグレインにはアウトレット価格の革靴もあります。
価格でいうと20,000円以下で買える靴が多数。
比較的リーズナブルにスコッチグレインの本格革靴を楽しめます。
スコッチグレインの革靴になぜアウトレット品があるのかといいますと…。
使用している革のグレードが違うから。
スコッチグレインが使う革はタンナーから仕入れた後、ヒロカワ製靴社内で選別されます。
より状態の高い革は高級ラインへ。
逆に、状態が良いとは言えない革はアウトレットラインへ。
こんな感じですね。
ただ、状態が良くないとはいっても、タンナーが出荷する段階で状態の悪い革はふるい分けしてあらかじめ除いています。
そのため、アウトレット品の革はあくまでも高級ラインに使う革と比べてわずかに劣る程度の革質。
革靴に使う分にはなんら問題がない革です。
スコッチグレインは革へのこだわりが強いゆえに、通常ラインとアウトレットラインに革を使い分けているというわけ。
上記の理由からアウトレット品はスコッチグレインの中でもリーズナブルな価格帯で購入できるのです。
さて、スコッチグレインのアウトレットシューズには品番の頭にアルファベットが付いています。
アルファベットはアッパーの革の識別を示しており、それぞれ以下の意味があります。
アルファベット | 意味 |
F | 国産レザー |
R | 撥水レザー |
H | 輸入レザー |
S | 有楽町店限定商品 |
入荷情報ツイートには靴の品番を載せておりますが、アウトレット品番の頭につくアルファベットにはそれぞれ意味があります。
F:国産レザー
R:撥水レザー
H:輸入レザー
S:有楽町店限定商品靴をお探しの際は、このアルファベットを参考にしてみてください!! pic.twitter.com/45mfLSl0pN
— スコッチグレイン有楽町Factory Lab (@yurakuchoSG_Lab) March 23, 2022
直営店で販売しているモデルにはアルファベットがありません。
アウトレット品かそうでないかの識別には、
が見極めるポイントです。
繰り返しますが、革の質はアウトレット品でも申し分ありませんのでご安心を。
スコッチグレインのコインローファー「F-6300」
さて、ここからはスコッチグレインのアウトレット革靴を紹介します。
まずは箱から。
レディースを表す赤系の箱です。
型番はF-6300。
サイズは23.5cmです。
スコッチグレインのレディース革靴は22.0cm~25.0cmをラインナップしています。
箱を開けると革靴が。
ダークブラウンのコインローファーです。
シンプルなデザインで合わせるスタイリングを選ばないシューズ。
- アッパー
- インソール・ライニング
- アウトソール
革靴の部位ごとに詳しく見ていきましょう。
アッパー
アッパーはシボレザー。
細かいシワが入ったアッパーで表情豊か。
履きジワが目立ちません。
コインローファータイプなので、甲部分のサドルに入った切り込みのデザインが特徴的です。
そして、ハーフサドルタイプ。
サドルの両端がモカシン縫いの近くで閉じられている意匠です。
また、縫いのピッチが均等でモノづくりのレベルの高さがうかがい知れます。
土踏まず付近はくびれが効いています。
それにより、足をしっかりホールド。
良好なフィッティングに貢献します。
かかとには製靴時にできたホールがあります。
決して不良品ではなく、つり込み時にできる穴。
仕様なので安心してください。
ジェイエムウエストンなど、超有名な本格革靴メーカーの靴のかかとにも穴はありますのであしからず。
…話を戻して。
後ろから見たシルエットはスマートでシンプル。
シンプルゆえに使いやすく幅広いスタイリングにマッチします。
合わせる服装を選びませんよ。
インソール・ライニング
続いて、革靴の内側を見ていきます。
インソールにはスコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)のブランドロゴがゴールドで。
エレガントな印象です。
ヒールカウンター部分はスエード素材。
かかとを優しく包みます。
ライニングのサイドには型番とサイズ表記がプリント。
インソールとライニング、ともに革製になっています。
オールレザーなので履き込むうちに内部の形状が自分の足になじんできますよ。
良好なフィッティングが得られる優れたポイントです。
革は通気性が良いため、蒸れにくく快適な履き心地が長続きします。
アウトソール
次は、靴底(アウトソール)の詳細を紹介します。
スコッチグレインのF-6300のアウトソールは、レザーソールにゴムを張り付けたグリッパーソールを採用。
革底とゴム底を組み合わせた、よく曲がる特徴を持つソールです。
いざ歩いたときに返りが良くなります。
ゴムを採用することで耐久性が向上しているのも見逃せないポイント。
ゴムを採用して耐久性が上がった分、ソール自体を薄くでき、横から見たときに見た目がスッキリします。
加えて、ゴムならではの高いグリップ力があるため、しっかりと地面をキャッチ。
すべりにくく、雨の日でも安心して履けるソールに仕上がっています。
スコッチグレインのキャラクターマークの「ベンチ君」が配されたゴム製パーツです。
土踏まず部分から後方は革底の面が見えており、全面ラバーソールの靴と比べてドレッシーな印象。
中央にはグッドイヤーウェルテッド製法を示す刻印が押されています。
「MADE IN JAPAN」の文字も良い味を出していますね。
革底の柔らかな履き心地とゴム底の高いグリップ力を融合した優れたアウトソール。
アウトレット品であっても妥協や手抜きは一切なし。
グリッパーソールで歩行をしっかりサポートします。
スコッチグレインのF-6300をプレケア
さて、革靴の詳細を見た後は履き下ろしの儀式です。
というのも、購入したばかりの革靴は革の乾燥が進んでいる可能性があります。
靴が作られてからどれだけの時間が経っているか分かりませんからね。
乾燥した革は歩行時に屈曲したとき、シワが大きく入ってしまいます。
というのも、革が乾燥していると負荷を受け流すことができなくなるから。
シワが大きく深くなりやすいのです。
しかし、あらかじめ潤いと栄養を革に補給しておけば、革にしなやかさが復活。
屈曲時の負荷を受け流し、革に深いシワが入るのを防げます。
革をいつまでも美しい状態にキープできるわけです。
ということで、履き下ろし前にお手入れしておきます。
まずは、シューキーパーを入れて革を張ります。
スコッチグレインのシューキーパーを入れました。
以前、スコッチグレインの直営店で革靴を購入したときに付属していたプラ製シューキーパーです。
アウトレット品にはシューキーパーが付いていないので、持っていない人はこの機にゲットしておきましょう。ネットで購入可能です。
さてと…。
シューキーパーを入れて形を整えた後は馬毛ブラシでホコリ落とし。
ブラッシングして革に乗ったホコリやチリを払い落とします。
アッパーのホコリを落とした後は汚れを落とす作業へ。
靴を拭きます。
汚れを落としたら革に潤いと栄養を与えます。
革に潤いを与えることに特化した保革クリームです。
指に直接取って…
アッパーにまんべんなく塗っていきます。
革がクリームをグングン吸収していくのを感じますよ。
全体に塗り終わったら5分程度時間をおいて、クリームをしっかり浸透させましょう。
その後、豚毛ブラシでブラッシング。
クリームを革へなじませる効果があります。
次はダメ押しの靴クリーム。
栄養を与えつつ革にツヤを出して見た目を整えるのです。
クリーム塗布用ブラシに靴クリームを取り分けて…
アッパーに塗り込みます。
保革クリームを塗ったときと同様に、豚毛ブラシでブラシ掛け。
大きなストロークで革へすりこませるイメージを持つと良いです。
ブラッシングした後は磨き用クロスで乾拭きします。
余分な靴クリームを拭き取ってべたつきを防ぐためです。
最後に山羊毛ブラシでブラッシング。
靴クリームを均し、革にツヤを出します。
仕上がりはこちらです。
シューキーパーを外して革靴だけにフォーカスしてみます。
革に栄養補給ができ、控えめなツヤが出た状態。
美しく仕上がっています。
履き下ろす前の準備が整いました。
ダークブラウンのカラーがより一層際立ちましたね。
これで心置きなく履き下ろせるというものです。
スコッチグレインのF-6300を履いた様子
プレメンテ後の革靴を履き下ろした様子がこちら。
ローファーの気軽さの中にある上品な革の存在感が雰囲気を引き締めています。
ダークブラウンの色味はカジュアルで日常使いしやすく、ヘビロテ間違いなしの革靴です。
フィッティング良好なスコッチグレインの革靴は、長期間履き続けてもストレスを感じにくく、歩いたときにも次の1歩が踏み出しやすいのが特徴。
見た目がカッチリしているので、レディース用の本格革靴を探してならチェックしておいて損はない1足です。
- パンプス
- ハイヒール
- スニーカー
上記の靴とは別の選択肢として、スコッチグレインのシューズはとてもおすすめです。
スコッチグレインのレディースコインローファーは日常で履きやすい革靴
本記事ではスコッチグレインのレディースコインローファーをレビューしました。
女性用の本格革靴が少ない中、スコッチグレインはしっかり商品展開しています。
リーズナブルな価格のアウトレット品が豊富なので、お財布に優しく本格革靴が楽しめるのが特徴です。
確かな作りと上質な革を使っているため、丈夫で長持ち。
お手入れしながら履けば、末永く愛用できます。
履きつぶすことなく1足を長く履きたい淑女の人にはスコッチグレインの革靴がおすすめ。
普段のパンプスやハイヒールとは一味違った高いフィット感と快適性を味わってみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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