そんな人にはウレンズ(WREN’S)のレザークリームがおすすめです。
ウレンズのレザークリームはウォーターベースの靴クリームで、まるでデリケートクリームのような塗りやすさを誇ります。
そして、見逃せないのは香りの良さ。
一般的な靴クリームは有機溶剤を配合しているため、鼻をつく特有の刺激臭があります。
苦手な人は苦手です。
しかし、ウレンズのレザークリームに刺激臭はありません。
レザークリームのフタを開けると、石鹸系のさわやかな香りが広がります。
嗅いでいて気分の良い香りです。
靴磨きの時間がより楽しくなりますよ。
ビーズワックスとカルナバワックス配合でツヤ出し効果もバッチリ。
快適な使い心地と革靴の良好な仕上がりを見事に両立した靴用クリームです。
本記事ではウレンズのレザークリームの詳細と使用感をレビューします。
- 靴クリームのニオイが苦手
- 靴クリームが塗りにくく困っている
- ウレンズのレザークリームの詳細が知りたい
靴磨きで気になる靴クリームのニオイ
靴磨きで気になること。
それは靴クリームのニオイです。
靴クリームや靴用ワックスには有機溶剤が含まれています。
有機溶剤は石油系のツンとしたニオイが特徴。
僕と同じように化学系出身の人はアセトンやベンゼンなど、有機溶剤のニオイになじみがあるでしょう。
ガソリンや灯油のニオイは一般的に広く知られていますが、似たような感じですね。
苦手な人な苦手です。
いざ靴磨きをするとき、靴クリームやワックスのフタを開けると周囲に広がる有機溶剤の香り…。
中々イヤですね。
できることなら、有機溶剤の嫌なニオイを感じずに快適な靴磨きをしたいものです。
香りさわやか!ウレンズのレザークリームをレビュー
有機溶剤のニオイがイヤといっても、たいていの靴クリームは鼻をつく刺激臭があります。
しかし。
そんな中、嫌なニオイがまったくない、むしろさわやかで良い香りの靴クリームがあります。
それがウレンズ(WREN’S)のレザークリームです。
ウレンズのレザークリームは革靴用の乳化性クリーム。
容器にはブランド名の由来である「Wren(ミソソザイ)」が描かれています。
ちなみに、ミソソザイは鳥の王様と呼ばれている鳥類です。
容器の側面にはクリームの特性を示すマークと特性レベルが記載。
輝きを示すダイヤのマークが3点。
ツヤ出し効果が高い靴クリームであることが分かりますね。
容器底面にはレザークリームの特徴と使い方が書かれています。
今回、色はニュートラルを選択しました。
説明書きによれば、保湿効果が高く素晴らしい光沢があるとのこと。
爽やかな石鹸系の香り
香りは石鹸に似たさわやか系。
靴用クリームとしては珍しいです。
他の靴クリームのように有機溶剤の独特なニオイが苦手な人には特におすすめ。
良い香りの中でシューケアが可能。
香りの良さは他の靴クリームにはない、ウレンズのレザークリームの特徴ですよ。
水分多めのやわらかなクリーム
加えて、レザークリームの特徴は相当やわらかいクリームであること。
水分をたっぷり含んだウォーターベースのクリームで、伸びが良く革に浸透しやすいです。
ウレンズのレザークリームを実際に触ってみると、非常にやわらか。
保湿効果の高いクリームであるのを実感します。
感触はまるで水分を多く含んだデリケートクリームのような感じ。
乳化性クリームの中でもとりわけ水分多め。
革へ塗ったときの伸びが非常に良く、浸透性が抜群です。
革への浸透効果が高いので、普段の靴磨きはもちろん、革靴を履き下ろす際のプレメンテにも活躍します。
ツヤが出やすい成分を配合
ウレンズのレザークリームの成分にはビーズワックス、カルナバワックスを採用。
革靴用クリームの定番の成分です。
ビーズワックスは柔らかな使い心地と深みのあるツヤを。
カルナバワックスは強い輝きを生み出します。
特に、カルナバワックスの配合効果は明らかで、ウレンズのレザークリームで革靴を磨くと強い光沢が出ます。
靴磨きに使った様子はのちほど紹介します。
他ブランドのクリームとの最大の差別化ポイントは?
ウレンズのレザークリームの最大の特徴は、圧倒的な使い心地の良さと素晴らしいツヤ出し効果を両立していることです。
ビーズワックスやカルバナワックスをふんだんに配合していることから、磨き上げることでしっかりとしたツヤが出ます。
塗りやすいので靴磨き初心者でも扱いやすく、強いツヤとさわやかな香りは玄人受けも間違いなし。
間口の広い靴クリームで、他のブランドにはない強みを持っています。
ウレンズはイギリスのシューケアブランド
ウレンズ(WREN’S)は1889年にイギリスのノーザンプトンで生まれたシューケアブランド。
ノーザンプトンといえば革靴の聖地。
いやがおうにも期待が高まるブランドですね。
単なるイメージだけでなく、ブランドとしての実績も十分。
1936年~1964年の期間、イギリス国王のジョージ6世から英国王室御用達として指定された歴史を持っています。
由緒あるシューケアブランドです。
ただ、日本においてウレンズの知名度は他ブランドほどは高くなく、知る人ぞ知るブランドといった立ち位置。
確かな品質のシューケア用品を着実に送り出しています。
世界で初めてシューポリッシュを販売したこともウレンズの特筆すべき事項です。
2019年にはブランド設立130周年を迎え、現在も世の中のニーズを汲みながら新製品の開発を進めています。
ウレンズのレザークリームの仕様概要
ここで1度、ウレンズのレザークリームの仕様についてまとめます。
項目 | 仕様 |
ブランド | ウレンズ |
主成分 | ロウ 油脂 有機溶剤 |
種類 | 乳化性 |
容量 | 50ml |
カラー展開 | 全10色 ニュートラル ブラック ダークブラウン ミディアムブラウン ライトブラウン モレロチェリー ボルドー ラセット ネイビーブルー ホワイト |
価格 | 880円 |
価格がお手ごろなのがGOODです。
ウレンズのレザークリームで靴磨き
では、ウレンズのレザークリームで靴磨きをしてみます。
磨くのはこちらの革靴。
ブラックのきめ細かい革の風合いがとても上品な1足です。
このツヤがウレンズのレザークリームでどれほどブーストされるのか確認していきます。
手順は以下の通り。
- ホコリ落とし
- 汚れ落とし
- レザークリーム塗布
- ブラッシング
- 磨き上げ
各工程、実践しながら解説します。
ホコリ落とし
まずは革靴のホコリを落とすところから。
馬毛ブラシでブラッシングして革靴に付いたホコリを落とします。
手首のスナップをきかせ、ホコリを払い落とすイメージで。
ホコリは革の水分や油分を奪う大敵。
ホコリ落としは靴磨きのときだけでなく、帰宅して革靴を脱いだら必ずするべき作業です。
汚れ落とし
ホコリを落とした後は汚れを落とします。
革靴に付いた油汚れや水汚れを靴クリーナーで落とします。
古い靴クリームを落として革をスッピン状態に戻し、これから塗る靴クリームの浸透を助ける役割もあるので、必須の工程です。
汚れ落とし用のクロスに靴クリーナーを取り分けて…
革靴を拭きます。
力はいりません。
なでる様にクロスをすべらせれば汚れがキッチリ落ちます。
靴クリーナーは汚れを浮かせて落とすメカニズム。
ゴシゴシ拭かずとも汚れは落ちます。
レザークリーム塗布
ここで主役の登場。
ウレンズのレザークリームを使っていきます。
クリーム塗布用ブラシにレザークリームを取り分けます。
量はこのくらい。
付け過ぎはNGです。革がべたつく原因になります。
やはり、さわやかな香りは心地良いです。
石鹸のような良い香りに包まれながら作業へ移行します。
革靴にヌリヌリ。
伸びが非常に良く、スッと塗れます。
水分多めの靴クリームなので、塗った後に革へ浸透していくのが分かります。
まるでM.モゥブレィのデリケートクリームのような、快適な使用感です。
塗りムラを作らずに均一に塗れるので、クリームの無駄使いを防げる副次的な効果もありますよ。
ブラッシング
レザークリームを塗り終えたら豚毛ブラシでブラッシングします。
コードバンなどのデリケートレザーの靴をブラッシングする場合、柔らかなタッチの馬毛ブラシを使うのをおすすめします。
大きなストロークでブラシ掛け。
レザークリームを革に深くなじませるイメージでブラッシングしましょう。
ブラッシングするとクリームの塗りムラを解消できるため、余分なクリームが残ることによるべたつきを防げます。
おまけに光沢も出ますよ。
ブラッシング後は明らかに輝きが増し、革のエレガントさが増しました。
磨き上げ
最後に、クロスで乾拭きして磨き上げ。
クロスをすべらせて革表面を優しく拭きます。
先ほどのブラッシング以上にクリームをなじませるためです。
余分なクリームを拭き取って革をツルっとした状態にすれば、ホコリの付着も低減できます。
ウレンズのレザークリームを塗った後はツヤが出やすくなっているので、クロスで磨くとみるみるうちに光沢があらわれます。
作業していて気持ちが良いです。
両足とも磨き上げた後の革靴がこちら。
美しく仕上がりました。
革の光沢が際立ち、エレガントな印象がアップしています。
ウレンズのレザークリームで磨いた革靴の前後を比較
ここで、ウレンズのレザークリームで磨く前後で革靴の状態がどのように変化したのかを確認します。
J.M.ウエストンの革靴はきめ細かい革なので、もともと光沢がある革。
ですが、ウレンズのレザークリームで磨いたことで本来のツヤ感がブースト。
よりエレガントな印象に。
とはいえ、革の輝きがぎらついているわけではなく、あくまでも上品。
ウォーターベースのレザークリームだからこその柔らかな雰囲気を醸し出しています。
革本来の魅力をそこなわせず、むしろポテンシャルを引き出す仕上がり。
ウレンズのレザークリームの優れた特性を実感します。
使いやすさと革の魅力を引き出す特性を持つレザークリーム。
おまけに香りも良いときたら使わない手はありません。
優れた靴用ケアクリームです。
さわやかな香りの中で靴磨きができるウレンズのレザークリーム
本記事ではウレンズのレザークリームの詳細と使用感をレビューしました。
ウレンズのレザークリームはウォーターベースの靴クリーム。
塗りやすく扱いやすいクリームです。
最大の特徴は香りが良いこと。
石鹸系のさわやかな香りで有機溶剤の鼻をつく刺激臭がまったくありません。
有機溶剤のニオイが苦手な人には特におすすめの靴磨きクリーム。
快適に使えます。
ビーズワックス、カルナバワックス配合で光沢付与効果が高く、美しい仕上がりになるのも嬉しいポイント。
ただ、ウレンズのレザークリームは実店舗で見かけることが少ないため、ネットショップの利用がおすすめです。
ぜひチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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