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グッチのローファーを買ったときにはプレメンテ必須!長く履き続けるためのコツ

グッチのビットローファーをプレメンテする方法を解説した記事のアイキャッチ
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グッチ(GUCCI)のローファーはファッションにおいて定番アイテム。

購入する人が多い革靴です。

買ってすぐに履き下ろしたいところですが、その前にまずはお手入れすべき。

というのも、買ってすぐに履き下ろすと革に深いシワや亀裂が入るリスクがあるから。

お店で長い期間保管していると、革靴から水分や油分が抜けて革が乾燥している状態かもしれません。

革が乾燥した状態で履き下ろすと歩行時の靴の屈曲に革が耐えられず、革が深刻なダメージを受けてしまうというわけ。

だからこそ、お手入れが必要。

水分と油分を入れて、革にしなやかさを与えるのです。

グッチのような高級品にダメージが入るのは避けたいですよね?

そんな人へ向けた記事。

本記事ではグッチのローファーを履き下ろす前のお手入れ方法を解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • グッチのローファーを購入した
  • グッチのローファーを長く履き続けたい
  • グッチのローファーのお手入れ方法が知りたい

グッチのローファーはファッションの定番アイテムの1つ

グッチのローファーは高い人気を誇るシューズ。

ファッションの定番品として各所で名前が上がることの多いアイテムです。

というのも、ビットローファーの起源がグッチだから。

ビットローファーは馬具(ホースビット)を革靴のサドル部分にあしらっています。

もともと馬具を作っていたグッチだからこそのビットローファー。

シンプルかつスタイリッシュなデザインで、高い完成度の革靴です。

グッチが初めて発表してから他のブランドでも取り入れられ、ローファーの定番デザインとして定着した背景を持ちます。

今では多くのシューズメーカーやアパレルブランドがこぞって採用する、ファッションアイテムとして不動のポジションを築いているのがグッチのローファーです。

グッチのローファーを履き下ろす前にしたいお手入れ

定番だからこそ、手にする人が多いグッチのローファー。

この記事を読んでいる人もまさに手にしているでしょう。

  • これから履き下ろしを

といきたいところですが、ちょっと待ってください。

購入してからそのまま履き下ろすと、大事なグッチのローファーの美しさが損なわれるかもしれせん。

というのも、グッチのローファーに限った話ではないですが、買ったばかりの革靴は乾燥が進んでいることがあるから。

革は時間とともに水分や油分が失われ乾燥していきます。

革が作られ、革靴が作られ、お店で保管されて、その後手元に来ているわけですが、革が作られてからどのくらいの時間がっているかは分かりません。

乾燥していないかもしれないし、乾燥しているかもしれない。

そして、乾燥していたとしたらそのまま履き下ろすのは危険なのです。

乾燥した革は硬くなり、しなやかさがなくなった状態です。

その状態で履き下ろすとどうなるか、想像できますよね?

歩いたとき、革靴の甲部分が大きく曲がります。

革が乾燥していると、屈曲のストレスを受け流せずに大きなシワが入ってしまうのです。

ひどいときには革にクラック(亀裂)が入ってしまうかも。

購入してすぐにそんな状態になってしまったらショックですよね?

だからこそ、グッチのローファーを履き下ろすときには事前にお手入れして革に水分や油分を入れることが大事。

いわゆる、革靴のプレメンテ

プレメンテすると、革靴をきれいに末永く履けるようになります。

正直、面倒かもしれません。

ただ、グッチのローファーと末永く付き合っていくなら絶対にしておくべきです。

グッチのローファーのお手入れ方法を解説

この項目ではグッチのローファーのプレメンテ方法を写真を踏まえて解説していきます。

早速ですが、主役の登場。

グッチのビットローファーです。

ビットローファーとシューケア用品

購入したばかりのこちらの革靴。

乾燥しているかもしれませんので、お手入れして水分と油分を補給していきます。

プレメンテ手順は以下の通りです。

  1. ホコリ落とし
  2. 汚れ落とし
  3. 保湿クリーム塗布
  4. 靴クリーム塗布
  5. ツヤ出し
  6. レザーソールケア

基本的にはアッパーのプレメンテですが、インソールやアウトソールのお手入れも含みます。

革が乾燥しているリスクはアッパーに限ったことではないですからね。

アッパー以外にも革を使っている部分は同時にお手入れしていきましょう。

靴磨きに使う道具は1つ1つ揃えても良いですが、セットで販売されているものもありますのでチェックしてみてください。

選ぶ手間が省けますよ。

ホコリ落とし

まずはホコリ落としから。

馬毛でブラッシング中のビットローファー

馬毛ブラシでローファーをブラッシングします。

革の上に乗ったホコリや小さなゴミを払い落として、これから塗る保湿クリームや靴クリームの浸透を助けるためです。

汚れ落とし

続いて、汚れを落とす作業。

クリーナーで革の汚れを落とします。

新品の革靴に汚れなんて付くの?

という話ですが、古い靴クリームやお店に展示されているとき、人が手に取ります。

誰かが靴を持ったときに、その手の油が付いている場合があります。

たとえ購入したばかりでもクリーニングするべきです。

そんなわけできれいにしていきます。

靴クリーナークロスに含ませて…

靴クリームを含ませているクリーニングクロス

アッパー(甲革)をクリーニング。

クリーニング中のグッチのビットローファー

クリーニング後のクロスを見ると、この通り。

クリーニング後のクロス

茶色の色が着いています。

元々塗ってあった靴クリームの色です。

このように、購入したばかりの革靴には古い靴クリームが乗っています。

古くなった靴クリームは酸化して劣化。

革の風合いをそこねます。

加えて、これから塗る保湿クリームや新しい靴クリームの革への浸透を邪魔しますから除去は必須。

しっかりクリーニングしましょう。

保湿クリーム塗布

靴クリーナーでローファーをクリーニングした後は保湿工程へ移行。

革に水分と油分を与えるため、革用保湿クリームを塗ります。

こちら、リッチモイスチャー

保湿クリームのリッチモイスチャー

名前から分かる通り、水分を豊富に含む革用ケアクリームです。

革に塗れば、水分と油分をきっちり与えてくれます。

革も人間の肌と同じで、保湿が大事。

定期的に革に水分と油分を与えていれば、革の美しい風合いはそのままに末永く愛用できます。

というわけで、手に直接保湿クリームを取って革に塗っていきます。

保湿クリームを塗っているビットローファー

革に押し込むようにすりこむイメージで。

保湿クリームを塗っている最中のビットローファー

指で直接革を触るので、保湿クリームによって革がモチモチになっていくのが分かりますよ。

保湿クリーム塗布中のグッチのローファー

アッパー全体に保湿クリームを塗った後は豚毛ブラシでブラッシング。

ブラッシング中の革靴

保湿クリームをブラシでなじませます。

塗りムラをなくし、革への浸透を助けるためです。

大きなストロークでシャッ、シャッとブラッシングします。

保湿クリームは、なにもアッパーだけに塗るわけではありません。

インソールが革製なら、アッパー同様に保湿するとベター。

グッチのローファーはインソールが革なので、保湿することに。

先ほどと同じリッチモイスチャーを使っても良いのですが、今回はこちらを使います。

スペシャルナッパデリケートクリーム

スペシャルナッパデリケートクリーム

サフィールノワールの保湿クリームです。

保湿クリームを指に直接取ってインソールにタップリ塗っていきます。

ケアクリームを塗っている最中のインソール

ベロの裏側、ライニングにも忘れずに。

ケアクリームを塗っている最中のライニング

全体に塗り伸ばしたら、べたつきがなくなるまで待ちます。

グッチのビットローファーのインソール

これにて保湿クリーム塗布は終了。

次の工程に移ります。

靴クリーム塗布

保湿クリームの次は靴クリームを塗ります。

ペネトレィトブラシに靴クリームを付けて、ローファーのアッパーに塗っていきます。

靴クリーム塗布中のビットローファー

使っている靴クリームはクレム1925の無色です。

手でも塗れるのですが、ブラシを使うとアッパーとソールの隙間にもきっちり塗れるのでおすすめです。

靴クリーム塗布中のローファー

アッパー全体に靴クリームを塗ったら、豚毛ブラシでブラッシング。

豚毛ブラシでブラッシング中のビットローファー

アッパー全体をブラシ掛け。

ブラッシング中のビットローファー

靴クリームを革に浸透させるイメージで、ブラシをやや押し込みながら大きなストロークでブラッシング。

靴クリームの塗りムラを解消して、さらに、革の上の余分な靴クリームをブラシの毛先に移して取り除く効果があります。

革の仕上がりを良くするために必要な作業なので丁寧ていねいに、アッパー全体をまんべんなくブラッシングしましょう。

ツヤ出し

靴クリームを塗った後はクロスでローファーを拭き上げます。

クロスで磨き中のビットローファー

クロスで余分な靴クリームを取り除くことで、革にツヤが与えられます。

靴クリームが薄く均一に革に広がることで革表面に控えめなツヤが出ますよ。

クロス磨き中のビットローファー

革が美しく仕上がるだけでなく、べたつきを抑えることにもつながりますのでぜひ実施しましょう。

ここで終わっても良いのですが…。

さらにツヤを出したいので追い作業することに。

山羊毛ブラシでのブラッシングです。

山羊毛ブラシは豚毛や馬毛よりも毛先が繊細なので靴クリームをミクロレベルでならし、光沢を強められます。

山羊毛ブラシにハンドラップで少量の水を付けて…

水を付けている山羊毛ブラシ

ローファーをブラッシング。

山羊毛ブラシでブラッシング中のビットローファー

優しく円を描くようにブラッシングしていくとツヤが強まりますよ。

ローファーがよりエレガントな印象に昇華。

革靴の上品さがブーストされるので、山羊毛ブラシの使用は非常におすすめです。

レザーソールケア

グッチのローファーは靴底が革製。

レザーソール仕様です。

革ですから、履き下ろす前にはアッパーやインソールと同様に水分と油分を与えておくとGOOD。

レザーソールをプレメンテすると歩行時の靴の返りが良くなって歩きやすくなるので、一石二鳥です。

使う道具はレザーソールコンディショナー

レザーソールコンディショナー

レザーソールに潤いと油分を与え、おまけにカビを予防する専用のケア用品です。

レザーソールに少しだけ塗って…

ケアクリームを塗っている最中のレザーソール

ペネトレィトブラシで塗り広げます。

レザーソールコンディショナーを塗っているレザーソール

両足分、塗り終わったら様子がこちら。

ケア後のレザーソール

革の色が濃くなりました。

クリームが革にしっかり入った証拠です。

レザーソールコンディショナーを塗った後にはアビィ・レザースティックの出番。

アビィ・レザースティック

表面がなめらかなレザーケア用スティックです。

主にコードバンの毛羽立ちを抑えるのに使うのですが、レザーソールのケアにも有効。

布にくるんでレザーソールを押し込んでいきます。

革を押して繊維を引き締めているレザーソール

ソールを押し込むことで革の繊維が緻密化。

歩行時に地面との摩耗に強くなります。

靴の返りと耐摩耗性、どちらも向上できるのでレザーソールのお手入れはぜひしておきましょう。

これでプレメンテがすべて終了。

心置きなく履き下ろせる状態になりました。

グッチのローファーをお手入れした後の状態

グッチのローファーをプレメンテした後の様子を見てみましょう。

こんな感じ。

ケア後のビットローファー

プレメンテ前よりも革のツヤが強めになりました。

プレメンテ後のビットローファー

アッパーがモチモチとして、しなやかになっているのが写真でも伝わります。

ケア後のグッチのビットローファー

グッチの革は非常に上質。

ゆえに、プレメンテの効果が如実にわかります。

ケア後のビットローファー

これでガンガン履いても革に亀裂を生むことなく、安心して履き下ろせるようになりました。

もちろん、履き下ろした段階でシワは入りますが、あくまでも自然な範囲で。

過度なダメージが入らなくなりましたよ。

グッチのローファーをプレメンテすれば末永く付き合える

本記事ではグッチのローファーをプレメンテする方法を解説しました。

グッチのローファーは高級品。

ゆえに、末永く愛用したいもの。

そこで注意したいのが履き下ろす前の状態。

購入して気分が高まっているからといって、すぐに履き下ろしてしまうと革に深いシワや亀裂が入ってしまうかもしれません。

ローファーが作られてからどのくらいの時がっているのかわかりません。

革が乾燥し、しなやかさが失われている可能性があります。

しなやかさが失われていると、歩行時の屈曲に耐えられず、革が過度なダメージを受けてしまいます。

履き下ろす前に革に水分と油分を補給すれば革の乾燥を解消。

革にしなやかさが戻り歩行時のストレスを受け流してくれます。

革に亀裂や深いシワが入るのを防げます。

グッチのローファーを気持ち良く履き下ろせますよ。

購入直後にすぐ履きたい気持ちをグッと我慢してプレメンテすれば、大事なグッチのローファーを美しいまま長く愛用できます。

お気に入りの革靴だからこそ、タップリ愛情を注いで大事に育てていきましょう。

それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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