そんなあなたへ向け、この記事ではステップごとに靴磨き方法を解説します。
まずはファーストステップ。
靴磨きをする前に、革靴のコンディションを維持するアイテムを活用してあげましょう。
シューキーパーは革靴の形状を維持し、長きにわたって美しい状態に保ってくれる、革靴保管の必須アイテムです。
シューツリーとも呼ばれる木製のシューキーパーならば、湿度コントロール機能もある優れもの。
革靴ケアの強い味方がシューキーパーです。
本記事ではシューキーパーの効果と使い方について書きました。
靴磨きを始める人の参考になれば嬉しいです。
- シューキーパーって何?
- シューキーパーの効果ってどんなの?
- シューキーパーってどう使う?
- STEP1:革靴にシューキーパーを入れる
- STEP2:革靴のホコリを落とす
- STEP3:革靴の汚れを落とす
- STEP4:革靴に靴クリームを塗る
- STEP5:革靴を磨き上げる
- STEP6:革靴をハイシャインに仕上げる
靴磨き手順中のSTEP1「革靴にシューキーパーを入れる」工程を解説します。
シューキーパーとは
シューキーパーは自分の足の代わりに革靴の形を維持してくれる便利なアイテムです。
革靴は実際に履いているときは問題ないのですが、脱いだ後に革靴の中が空洞のまま長期間放置すると、革靴の形が崩れます。
また、革に深いシワが入り、見た目の美しさを大きく損なうことも…。
上記の悲劇を防いでくれるのがシューキーパーです。
革靴の保管時にシューキーパーを入れておくことで靴の形を保てます。
足の形状によく似た形のシューキーパーは、革靴を自然に、かつしっかりと保持してくれる器具。
シューキーパーは洋服でいうところのハンガー的な存在です。
シューキーパーはプラスチック製のものも多いですが、木製のシューキーパーはシューツリーとも呼ばれ、木製ならではの効果が得られます。
木製のシューキーパーは、足から出る汗を吸収して湿度をコントロールし、革靴の内部環境を整え、雑菌の繁殖やニオイを抑制するのです。
革靴をきれいな形に保ち、革靴のコンディションを良好な状態にしてくれるのがシューキーパーなのです。
プラスチック製のシューキーパー |
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木製のシューキーパー |
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シューキーパーで得られるメリット
ここからはシューキーパーの効果について書いていきます。
- シューキーパーの役割は何なのか?
- シューキーパーを使うメリットは何か?
以降で説明していきますね。
シューキーパーを使うと、大きく2つのメリットが得られます。
- 革靴の形状を保てる
- 乾燥と湿度調節(木製のみ)
シューキーパーで得られるメリット①|形状を保つ
シューキーパーを使うと得られるメリット1つ目は革靴の形状を保てること。
履き終わった後の革靴にシューキーパーを入れると、革靴のアッパーに入りがちなシワを伸ばす効果があります。
靴を履いていないときでも、シューキーパーが自分の足の代わりに靴を履いてくれていることになります。
シューキーパーはいわば足の分身。
シューキーパーを活用すれば、革靴を長期間に渡って美しい形状に保つことが可能になるのです。
シューキーパーで得られるメリット②|乾燥と湿度調節
シューキーパーを活用することで得られるメリット、2つ目は革靴の乾燥と湿度調節ができる点。
こちらのメリットは木製シューキーパー限定で、プラスチック製のものでは恩恵を受けられませんのであしからず。
革靴を履いて歩くと避けられないのは足から出る汗。
足の裏は意外にも、汗の出る腺「汗腺」が多い箇所。
靴を履いて歩いていると足が蒸れたりすることも…。
蒸れたことないよ、という人は、もしかしたらそれは革靴があなたの汗を吸収してくれているからかもしれません。
ご存知の通り、革は湿気に弱いです。
汗を吸収した革靴をそのままにしておくと、雑菌が繁殖したり、嫌な臭いを放ってきます。
しかし、木製のシューキーパーを革靴に入れてあげれば、シューキーパーの木が革から汗を吸収し、湿気を取り除いてくれるのです。
木には水分を吸い取って乾燥させるだけでなく、適度な湿気を維持する効果があります。
そのため、革靴にシューキーパーを入れておくだけで、靴の内部を常に最適な環境に保つことができます。
湿度をコントロールすれば脱臭効果が得られ、常に快適な状態で革靴を楽しめるのです。
靴磨き手順ステップ1|シューキーパーの使い方
さて…。
ということで、実際に使う様子を紹介します。
シューキーパーを入れる靴はこちら。
フォーマル寄りなデザインだけに、美しい状態で愛用したいと思わせてくれる革靴です。
こちらの革靴にシューキーパーを投入し、革靴の維持管理に利用する様子をお伝えします。
早速、活用するシューキーパーに登場してもらいましょう。
アメリカに本社を置くシューツリーの製造・販売会社「マーケン」が展開するディプロマットシダーシューツリー。
ツインチューブ型の木製シューキーパーです。
吸湿性に長けた抗菌・防カビ効果のあるアロマティックシダ―を使用した、リーズナブルで高品質な木製シューキーパーに仕上がっています。
シューキーパーにもサイズがあるので購入時はよく確認しましょう。
サイズは40。
ちなみに、ディプロマットのシューキーパー「サイズ40」はリーガルの革靴24.5cmにぴったりハマります。
ディプロマットシダーシューツリーは、チューブタイプで前後に伸び縮みするタイプ。
シューキーパー中央の金属部分が伸縮する仕様です。
伸び縮みするので、靴のサイズにもある程度柔軟に対応可能。
力を加えると縮み、手を離すと伸びて元の形に戻ります。
中にスプリングが入っているので、靴に入れた時にテンションが加わり、しっかりと革を伸ばせるのです。
つま先も割れており、横方向への伸縮も可能。
つまり、縦・横どちらの方向にもテンションを加えられるということ。
靴の型崩れを防ぐのがシューキーパーの役割であることを踏まえれば、靴の内側からテンションを掛けられるディプロマットのシューキーパーはまさに最適です。
シューキーパーの入れ方はいたって簡単。
靴の履き口から、少し斜めに傾けながらシューキーパーを挿入します。
シューキーパーを靴に入れた後は、つま先までシューキーパーが入るように少し押し込んで、靴全体にしっかりとテンションが加わるようにします。
シューキーパーを革靴に完全に入れた様子がこちら。
革靴の中にシューキーパーが入ったことで、履いていない状態でも靴に一定のテンションをかけられています。
中のチューブが縮み、革に力を加えている状態であることがよく分かる状態に。
かかと部分には持ち手があり、シューキーパーを入れた状態でのお手入れも楽々です。
試しに片方だけシューキーパーを抜いてみると、シューキーパーの効果をあらためて感じられます。
手前側の靴にはシューキーパーが入っていませんが、そのせいで革のシワの入り方が深くなっていることが分かります。
シューキーパーを使わないでいると常に深めのシワが入った状態になるので、型崩れが起きても不思議ではありませんよね。
シューキーパーを用いれば自分の足の代わりとして、その靴を常にシューキーパーが履いてくれている状態を維持できます。
革靴の形をきれいに保ちたいなら、シューキーパーを使わない手はありません。
日頃の革靴の管理時にはもちろん、靴磨きをする際にはシューキーパーを活用して革靴を長く愛用しましょう。
おすすめのシューキーパー
シューキーパーを選ぶ上で大事なのは以下のポイント。
- 木製
- 靴の内側からしっかりテンションを加えられる
木製のシューキーパーは木材ゆえの特性で高い吸湿性を発揮。
履き続けるうちに革靴が吸ってしまった足から出る汗を木製シューキーパーが吸い取ってくれます。
型崩れを防止するだけでなく、革靴内部を清潔にキープできるのです。
また、革靴の形状を維持するためには内側からしっかりテンションを加えられる構造のシューキーパーがオススメ。
具体的にはスプリング内蔵のシューキーパー。
革靴とシューキーパーのサイズがしっかり合っているのなら、スプリングの力に頼る必要はありません。
しかし、バネで伸縮可能なスプリング内蔵のシューキーパーなら、多少のサイズ違いはカバーできます。
汎用性が高いのです。
シューキーパーのサイズに迷ったら革を伸ばすだけでなく、サイズに融通の利くスプリングタイプのシューキーパーを選びましょう。
スプリングタイプの中でも、シングルチューブのシューキーパーやダブルチューブのシューキーパーがあります。
靴磨きをする前にシューキーパーで革靴の形状を整えよう
本記事では、靴磨き手順のSTEP1「シューキーパーを革靴に入れる」ことの必要性と方法について書きました。
いくら革をいたわるために、
- 汚れを落として…
- クリームを塗って…
と心がけても革靴の形が崩れていたら美しさが台無し。
靴の寿命を縮める原因にもなります。
靴磨きを始める前に、まずはシューキーパーで革靴の形状を維持してあげましょう。
シューキーパーを使えば革靴の形が崩れてしまうのを防止できます。
革靴を美しい状態に保つことで結果として靴の寿命も延び、その靴を長く愛用することができるでしょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。