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オールデンの1339チャッカブーツをレビュー!バーガンディの上品な革が所有欲をくすぐる1足

オールデンのチャッカブーツ1339の購入レビュー記事のアイキャッチ
オールデンのコードバン靴が気になる
オールデンのチャッカブーツの詳細が知りたい

そんな人はこの記事をチェック。

オールデン(Alden)のコードバンといえば、圧倒的な存在感を誇る1足。

強い輝きつるりとした革の質感は唯一無二です。

オールデンの革靴には様々な種類がありますが、特に人気をはくしているモデルがチャッカブーツ

ブラックカラーのモデル「1340」とバーガンディカラーのモデル「1339」です。

チャッカブーツはくるぶしまでおおう革靴で、甲革(アッパー)の面積が広め。

短靴のコードバンシューズに比べ、コードバンの魅力をより強く感じる革靴です。

コードバンを贅沢ぜいたくに使った1足。

コードバンの風合いを存分に味わえますよ。

このたび、バーガンディカラーの1339をゲット。

前と斜めから見たオールデンのチャッカブーツ1339 様々な角度から見たオールデンの1339チャッカブーツ

ということで、本記事ではオールデン(Alden)のチャッカブーツ1339をレビューします。

価格は180,000円越え。

カーペットの上のオールデン1339

革靴に出す値段としては高いですが…。

妻にも白い目で見られていますが…。

革靴の値段はどんどん上がる一方…。

だからこそ、

今買うのが1番安い
一路
一路
上記の言葉を自分に言い聞かせるのです!(目を血走らせながら)
この記事はこんな人におすすめ
  • オールデンのチャッカブーツが気になる
  • コードバン靴の購入を検討中
  • オールデンのモデル1339の詳細を知りたい

人を惹き付けてやまないオールデンのコードバン靴

オールデンのブランドロゴ

オールデンの革靴は大人気。

特に日本でのオールデン人気はすさまじく、気に入ったモデルのマイサイズに出会えることはまれです。

そのくらい、オールデンの靴は多くのファンを獲得しています。

なぜそこまで人気なのか。

もちろん、要因は複数ありますが最大の理由はコードバンの美しい革質にあります。

  • 革の宝石
  • 革のダイヤモンド

と称されるほどの圧倒的なツヤ。

ひたすらに美しいです。

それこそ、ため息が出るほどに。

足元をエレガントにいろどるコードバンの輝きは1度履いたらみつき必至ひっし

さらに付け加えれば、オールデンのコードバンはただのコードバンではありません。

アメリカ屈指のコードバンタンナーであるホーウィン社の上質なコードバンを使用。

ホーウィン社の過去の経営危機をオールデンが救った経緯があり、オールデンには優先的に上質なコードバンがホーウィン社からおろされているためです。

ゆえに、オールデンのコードバンは他社のコードバンよりも良個体な場合が多く、美しさもまた際立っているのです。

上質なコードバンを使っているのがオールデンのコードバン靴。

それが人気をはくしている理由です。

オールデンのコードバンの具体的な魅力

オールデンの革靴が持つ具体的な魅力をもう少し掘り下げてみますね。

素晴らしい点は以下の通り。

オールデンの革靴の魅力
  • 美しいコードバン
  • 足なじみの良いフォルム
  • 良くも悪くも雑な作り

美しいコードバン

オールデンのコードバンが美しいのは先ほど説明しました。

美しさにはハッキリとした理由があります。

オールデンにはコードバン以外の製品もありますが、やはりオールデンといえばコードバン靴。

ブランドの代名詞的な存在なので、この項目で言い及ばないことはあり得ません。

ということで、オールデンのコードバンについてもう1度述べます。

ホーウィン社の上質なコードバンを使ったオールデンの靴は見た目がひたすらに美しく、見る者を魅了します。

同時に、所有欲が満たされ、いざ履いたときの喜びも強く感じます。

ツルっとした表面のコードバンは通常の牛革とは表情が異なるため、違った雰囲気を持ち、履くと新鮮な気持ちになれるのも良い点です。

足なじみの良いフォルム

オールデンはラスト(木型)にこだわりを持ち、いくつもの特徴あるラストを開発しています。

定番のバリーラストやミリタリーラスト、土踏まず部分の大きなくびれが特徴のモディファイドラストなど。

たくさん種類があるオールデンのラストですが、いずれも履きやすさを追求する中で誕生したラストです。

良くも悪くも雑な作り

オールデンの革靴は良くも悪くも作りが雑です。

たとえば、こんな感じ。

ライニングのシミ
ライニングの塗料シミ
トップリフトの隙間
トップリフトの隙間
作りが雑なのはただただ悪いことなのでは?

と思いますよね?

普通は。

確かにそうなのですが、作りが雑なことで気持ち的にラクになる部分があります。

というのも、履き始めから作りが雑な部分が見えると、多少汚れたり傷ができても気にせず履けます。

このメンタル面が大事。

気持ちがラクになります。

気負わず履けるのです。

オールデンの革靴は決して安くはなく、むしろ高額。

履くとき、特に履き下ろすときには、変な傷を作りたくないと身構えてしまうのが当たり前。

ですが、オールデンの靴は作りが雑なゆえに緊張せずに履けます。

気楽に履けるのは高級革靴にとっては嬉しいポイント。

たとえ所有していても、

履くのがもったいない

と履くのをためらっていたのでは宝の持ち腐れ。

オールデンの大雑把な作りは、カジュアル使いするための心理的ハードルを下げてくれるのです。

オールデンのチャッカブーツ1339をレビュー

さて。

この項目からはオールデンのシューズを詳しく見ていきます。

実際に筆者が購入したチャッカブーツのディティールを紹介します。

まずは、開封から。

オールデンのシューズボックス

パッケージ中央にオールデンのロゴが入った緑の外箱。

見慣れたボックスです。

いざオープン。

開封したオールデンのシューズボックス

冊子とシューズケースが見えました。

パッケージの中の袋に包まれた1339

なんとも上品な包み紙に包まれています。

オールデンの革靴の包み紙

シューズケースも同梱。

オールデンのシューズケース

旅行に持っているときに便利です。

…。

革靴はまだか。

もったいぶるな、と。

そんな声が聞こえてきたので。

いざ。

こちらです。

オールデンのチャッカブーツ1339

オールデンのモデル名「1339」。

NO.8(ナンバーエイト)と呼ばれるバーガンディカラーのチャッカブーツです。

横から見たオールデンのチャッカブーツ

ただただ美しい1足。

くるぶしまで覆われるオールデンのチャッカブーツ

サイズは6.5Eを選択しました。

オールデンの外箱の型番とサイズ

表記としては6と1/2。

つまり、6.5です。

モデル名とサイズは外箱に書いてあります。

オールデンのサイズはアメリカ表記。

アメリカサイズの6.5は日本サイズ換算で24.5cmに相当するサイズです。

筆者の場合、同じくオールデンのロングウィングチップ975の7.5Dを履いているのですが…。

今回はサイズを1.0落とし、その分、ワイズをDからEへ広げました。

チャッカブーツのどっしりとした感じを、横を広くすることでより強調したかった次第。

オールデンの革靴はサイズを変えて楽しみたいという欲求をかき立てる1足です。

そして、履くと分かるのですが1339はまるで魔法のブーツ。

履き心地が良いのです。

履いた感じはまた後ほど詳しく解説するとして…。

オールデンのチャッカブーツ1339のざっくりとした概要だけ先に述べます。

チャッカブーツ1339は洒落しゃれっ気のある色気ただようシューズです。

バーガンディのエレガントなアッパーにたくましいダブルソール。

不思議となじむ格好良さ。

靴磨きしていても、思わず見れて作業する手を止めてしまうほどの美しさです。

ただぼんやりと眺めているだけでも満足できます。

チャッカブーツ1339はロングウィングチップ975同様のバリーラスト。

バリーラストの履きやすさは既に体験済み。

ラストだけに着目すれば「リピ買いした」といえます。

次の項目から各部位をもっと詳しく見ていきます。

アッパー

オールデン1339のアッパーには、ホーウィン社のコードバンを使っているのは先ほど述べた通り。

オールデンのチャッカブーツのアッパー

ダークバーガンディカラーのシェルコードバンです。

シェルコードバンとは
  • アメリカのホーウィン社が製造するコードバン
  • コードバンの中でも最高級品
  • 馬の臀部の革であるコードバンが貝の形に似ていることに由来する

No.8ナンバーエイト(#8)と呼ばれる、オールデンのダークバーガンディカラーは深みのある色味。

独特のツヤを放つコードバンの革

暗みのある赤のような、紫のような。

オールデンのチャッカブーツの美しいバーガンディコードバン

独特のカラーリングです。

色気ただようシックな外観。

そして、この美しいツヤ。

オールデンのチャッカブーツのトゥ

見ていると革の中に引き込まれる感覚になります。

思わず見れるエレガントな雰囲気です。

プレーントゥのシンプルさがコードバンの圧倒的な存在感をより引き立てています。

チャッカブーツタイプなので、くるぶしまでコードバンの革に包まれている贅沢ぜいたく仕様。

足元が一気に華やぎます。

かかとの縫い糸はハッキリと主張してワイルド。

オールデンのチャッカブーツの背面

武骨な印象を高めています。

ただ、縫いが適当なわけではなく。

オールデンのチャッカブーツの靴紐

きっちり等間隔で縫製ほうせいされています。

雑な作りが目立つとはいえ、ブランドのこだわりが凝縮されているのが分かるディティールです。

シューレースはバーガンディと合わせたカラーで統一感があります。

靴紐さえも革靴の雰囲気を壊さないように配慮されています。

インソール

続いて、革靴の内側の紹介を。

オールデンの1339のインソールは革製。

革製のオールデンのインソール

グッドイヤーウェルテッド製法を採用していると記載あり。

そのため、頑丈な作りです。

メイドインUSAの表記があります。

インソールにはオールデンのゴールドロゴが配置。

インソールにプリントされたオールデンのブランドロゴ

スタイリッシュです。

ライニングは柔らかで優しく足を包み込みます。

オールデンのチャッカブーツのライニング

ライトブラウンの色味は柔和。

アッパーのバーガンディコードバンがまとう空気感とはまた違った印象です。

しかし、高級感は変わらず放っています。

ライニングにはサイズやロットが刻印。

オールデンのライニングに記載されたサイズや型番

上の写真の左下を見ると、ワイズやヒールの大きさが表示されているのがわかります。

「C/E」と書いてありますね。

分母はワイズ。

分子はヒールサイズを表しています。

つまり、この靴はワイズE。

ヒールサイズはCです。

ちなみに、ワイズDの場合、同じラスト形状ならかかとの大きさを示す表示はBとなります。

上記の写真の表記は、ワイズDに比べると横幅が全体的に広くなっていることを示しています。

アウトソール

次はアウトソールを確認していきます。

チャッカブーツ1339のアウトソールはダブルソール仕様です。

コバ周りを見ると、真ん中付近にうっすらと線が入っています。

オールデンのチャッカブーツのコバ

アウトソールが二重になっているあかし

ダブルソールだからです。

革を2枚重ねたソールになっています。

そのため、革底が頑丈に。

タフに履ける革靴になるのです。

その分、ソールは硬くなるため、履き始めは靴の返りが悪くなります。

履き心地が硬く感じられる要因に。

しかし、革なので徐々になじみ、だんだん柔らかくなっていきますのでご安心を。

履き味の経年変化を感じるソールです。

履き下ろす前にレザーソール用の保革クリームを塗ってケアすると、ソールが柔らかくなり履き心地がアップするのでおすすめです。

お手入れ方法はこの記事の後半で解説しますので、ぜひ読み進めてみてください。

アウトソールはレザー製。

オールデンチャッカブーツのレザーソール

縫いが丁寧ていねいです。

オールデンのチャッカブーツのアウトソールの縫い目

オールデンらしからぬ精巧せいこうさ。

アウトソールに関していえば、当たり個体です。

これは嬉しい。

ヒールには素材を示すシールが貼り付けてあります。

オールデンのチャッカブーツはアッパー・ライニング・アウトソールのすべてが革製
  • アッパー
  • インソール
  • ライニング
  • アウトソール

上記すべてが革製であることを示しています。

ヒールはゴム製ですり減りに強い仕様。

オールデンのチャッカブーツのトップリフト

よく見るとゴムとレザーの境い目に隙間がありますが、そこはご愛嬌。

作りが大雑把な点はオールデンらしさ全開。

縫いの丁寧ていねいさとはうってかわって可愛らしさすら感じます。

レザーソールの中央下部にはブランドロゴが刻印。

アウトソールにあるオールデンのブランド刻印

さらに、ブランドロゴの上にはホーウィン社のシェルコードバンであることを示すマーク付き。

アウトソールにあるホーウィン社シェルコードバンの刻印

履き続けると薄くなってくる部分ですが、そこがまたはかなく、愛着がわいてくる点です。

オールデンのチャッカブーツ1339の仕様詳細
項目 詳細
ブランド オールデン(Alden)
品番 1339
アッパー素材 シェルコードバン
アウトソール ダブルソール
カラー #8ナンバーエイト(バーガンディ)
木型 バリーラスト
価格 189,200円

オールデンの1339を履き下ろす前のプレメンテ方法

オールデンのチャッカブーツに限らず、革靴にはお手入れが大事。

特に、履き下ろし時のケアは極めて重要です。

というのも、購入直後の革靴は革が乾燥しているリスクがあります。

革には水分や油分が含まれ、しなやかさを保っていますが、時間とともに抜けていくのです。

つまり、時間を追うごとにだんだんと乾燥するということ。

革が乾燥すると、しなやかさが失われ硬くなります。

そして、革が硬い状態で履き下ろすと、革に柔軟性がないために深い履きジワが入りやすいのです。

きれいな状態で長く履き続けたいなら、履き下ろす前に革に水分や油分を補給してしなやかな状態にしてあげるのが重要。

そんなわけで、オールデンのチャッカブーツも履き下ろす前のお手入れ、つまりはプレメンテをしていきます。

  • アッパー
  • インソール
  • アウトソール

それぞれの部位ごとに実践解説していきますね。

アッパーのお手入れ方法

まずはアッパーのお手入れから。

コードバンのお手入れです。

コードバンは一般的な牛革に比べ難しい印象がありますが、決してそんなことはなく。

ほぼ同じ方法でケアできます。

気を付けるのはコードバン用のクリームを使うことと、豚毛ブラシではなく比較的柔らかな馬毛ブラシを使うこと。

それ以外は牛革のケア方法と同じです。

手順は以下の通り。

  1. 靴紐を外す
  2. シューキーパーを投入
  3. ホコリ落としのブラッシング
  4. クリーニング
  5. 保湿
  6. 靴クリーム塗布
  7. クリーム塗り伸ばしのブラッシング
  8. 乾拭き
  9. ツヤ出しのブラッシング
  10. 靴紐を取り付ける

手順は多いですが、1つ1つの作業は簡単なので気負わずにやってみてください。

では、実践していきます。

靴紐を外す

まずは革靴の靴紐を外します。

靴紐を外しているオールデンのチャッカブーツ

靴紐が付いたままだとお手入れしにくいですからね。

シューキーパーを投入

続いて、シューキーパーを入れます。

シューキーパーを入れているオールデンのチャッカブーツ

お手入れの前にあらかじめシューキーパーを入れておくと革が中からしっかりと固定され、靴磨きしやすくなります。

持っていない人はぜひとも準備しましょう。

革靴ライフには必須アイテムです。

コロニルのシューキーパーは対応サイズの幅が広く、サイズ選びに失敗しにくいのでおすすめです。

ホコリ落としのブラッシング

シューキーパーを入れた後は馬毛ブラシでブラシ掛け。

馬毛でブラッシング中のオールデンのチャッカブーツ

革に付いたホコリやチリを払い落とすのです。

革の上に余計なゴミが残らないよう、きれいにします。

クリーニング

馬毛ブラシで物理的なゴミを払い落とした後は水汚れや油汚れを落とすため、クリーニングします。

新品の革靴とはいえ、製作時に塗った靴クリームが酸化して劣化しているかもしれません。

購入直後でもクリーニングは大事です。

ただ、ここで1つ注意すべきポイントがあります。

コードバンは水に弱いため、水分多めのクリーナーを使うと革が毛羽立つ可能性があります。

コードバンの輝きを失わせる原因になりますから避けなければいけません。

そこで使いたいのがサフィールノワールレザーバームローションです。

油分が比較的多めのクリーナーなので低刺激。

コードバンのツヤをそのままにクリーニングできます。

クリーニングクロスにレザーバームローションを含ませて…

レザーバームローションをしみ込ませているクロス

革靴を拭いていきます。

レザーバームローションを塗布中のオールデンのシェルコードバン

優しく拭き上げればOK。

ゴシゴシこするとコードバンの色が抜けますので避けましょう。

コードバンのお手入れの鉄則は、

  • 優しく

ですよ。

保湿

続いて、コードバンの保湿をします。

オールデンのチャッカブーツはアメリカで作られています。

製作してから輸送。

日本に届くまでにどの程度の時間がっているのか分かりません。

革が乾燥している可能性があるため、保湿クリームで革に潤いを取り戻す作業をします。

使用するのはブートブラックリッチモイスチャー

保湿に特化した、いわば高級デリケートクリームです。

指に取り分け、コードバンに直接塗り込んでいきます。

リッチモイスチャーで潤いを与える作業中のシェルコードバン

コードバン全体にクリームを塗り込んだら、馬毛ブラシでクリームを革になじませていきます。

ブラッシングでクリームを塗り広げるオールデンのチャッカブーツ

牛革の場合、豚毛を使いますが、コードバンは繊細なためより柔らかでしなやかな馬毛を使いましょう。

コードバンはデリケートな革種なので、優しくブラッシングできる馬毛ブラシが適しています。

靴クリーム塗布

保湿の後はツヤ出しです。

サフィールノワールのコードバンクリームを塗っていきます。

コードバンクリームはコードバン専用のクリーム。

コードバンに最適な成分配合をしています。

コードバンの靴を持っているなら、ぜひとも準備しておきたい靴クリームです。

クリーム塗布用の小型馬毛ブラシにコードバンクリームを少量取り…

靴クリームを付けているクリーム塗布用ブラシ

コードバンに塗り込んでいきます。

靴クリームを塗布中のオールデンのチャッカブーツ

コードバンは通常の牛革と比べ。クリームが革へ浸透していく感覚は少ないです。

実際、コードバンは繊維が密に詰まっているため、クリームの浸透度はそこまで高くありません。

コードバンクリームは必要最低限のみで十分。

米粒1個程度でOKです。

1度にたくさん塗らず、革の様子を見ながら少しづつ塗っていくのをオススメします。

クリームを塗り過ぎると、革がべたつく原因になりますから注意しましょう。

クリーム塗り伸ばしのブラッシング

コードバンクリームを塗った後は馬毛ブラシで塗りムラを解消します。

ブラッシング中のオールデンのシェルコードバン

ブラッシングしてクリームを塗り広げると同時に、余分なクリームを毛先に移して革の上から除去する効果があります。

ブラシをクルクルと回すように優しくブラッシングしましょう。

乾拭き

ブラッシングした後にはクロスで乾拭きして磨きます。

クロスで磨かれるオールデンのチャッカブーツ

余分な靴クリームを完全に取り除き、革の上に残らないように磨き上げます。

クロスで乾拭きしていくと、目に見えてコードバンの輝きが増していくのが分かりますよ。

ツヤ出しのブラッシング

クロス磨き後にはダメ押しの山羊毛ブラシを使ったブラッシング。

山羊毛の毛先にハンドラップで少量の水を付け、優しくブラッシングします。

山羊毛でブラッシング中のオールデンのチャッカブーツ

コードバンクリームが粒子レベルでならされ、みずみずしいツヤが出ます。

コードバンの仕上がりがワンランクアップする作業なのでオススメです。

靴紐を取り付ける

靴紐を取り付ければアッパーのお手入れは完了。

靴紐を通しているオールデンのチャッカブーツ

手順こそ多かったですが、各作業は簡単なのでストレスなくお手入れできました。

インソール・ライニングのお手入れ方法

オールデンのチャッカブーツのインソールとライニングは革製。

アッパーと同じように潤いと栄養を補給する必要があります。

保革クリームを塗って水分と油分をしっかり与えていきます。

サフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームを使ってケアしていくことに。

クリームを指に直接取って革部分に塗り込んでいきます。

保革中のチャッカブーツのライニング

履いたら見えない箇所ですが、インソールやライニングのしなやかさは靴の返りに直結する部分です。

栄養補給の観点だけでなく、革を柔らかくして靴の返りをよくするためにも栄養クリームを塗るのをおすすめします。

アウトソールのお手入れ方法

アッパー、インソールときたらアウトソールのケアもやっておきます。

アウトソールのお手入れは以下の手順で実施。

  1. クリーニング
  2. 保革
  3. プレス

アッパーケアとの違いは最後に革をプレスすることです。

クリーニング

アウトソールのケアはまず汚れ落としから。

クロスに靴クリーナーを含ませて…

クリーナーを含ませているクリーニングクロス

レザーソールを拭きます。

クリーナーでレザーソールを拭く

新品といえど、クリーナーを使ってほんのわずかな汚れでも取り除き、保革成分を革に行き届かせるサポートを抜かりなくすることが重要です。

保革

この工程では、革のアウトソールにケアクリームを塗ります。

ブートブラックのレザーソール専用のケア用品を使います。

レザーソールコンディショナーです。

クリームをレザーソールに乗せ…

レザーソールコンディショナーを付けたチャッカブーツのレザーソール

小型ブラシでクリームを塗り伸ばします。

レザーソールコンディショナーを塗っているチャッカブーツのレザーソール

ソール全体に塗り伸ばしたら次の作業へ移ります。

プレス

レザーソールは地面とじかに触れる部分のため、削れるのは避けられません。

しかし、革の繊維を密にしておけば摩耗しにくくなります。

レザーソールにクリームを塗った後には表面がなめらかなスティックでこすり、圧を加えて革の繊維を引き締めると効果的です。

ニッチなアイテムですが、専用のケア用品があります。

アビィ・レザースティックです。

アビィ・レザースティックをクロスに包んでからレザーソールをこすって加圧します。

クロスでくるむレザースティック

力を加えて革を押し込むのです。

レザースティックでこすっているチャッカブーツのレザーソール

革の面を押してプレスするイメージを持って作業しましょう。

アウトソールの革が引き締まり、削れにくくなります。

プレメンテ後のオールデン1339

履き下ろし前のプレメンテをすべて実施した後のチャッカブーツの状態はこちらです。

オールデンのチャッカブーツ1339全体外観

ダークバーガンディーのコードバンのツヤが深くなり、より上品かつ妖艶な印象になりました。

オールデンのチャッカブーツのシェルコードバン

周囲の景色を反射するツヤ。

これこそ、コードバンの魅力です。

牛革にはない独特の特徴が満足度を高めます。

アウトソールも履き下ろすための万全の状態になりました。

お手入れ後のチャッカブーツのレザーソール

これからガシガシ履いてエイジングを楽しんでいきたいと思える1足に。

オールデンのチャッカブーツの魅力をより引き出すケアタイムでした。

オールデンの1339を履いてみた

プレメンテが終わったところで早速、オールデンの1339を履き下ろします。

斜めから見たオールデンのチャッカブーツ1339

太陽光の下だと、ダークバーガンディの紫色の主張がより強く、高貴で洗練された雰囲気に磨きがかかります。

足元をスタイリッシュに演出。

木漏れ日の中のオールデンのチャッカブーツ

ホーウィン社のシェルコードバンの美しさを体感できる極上シューズ。

オールデンのチャッカブーツを履いた様子

上の写真では柔らかい空気感の刺し子リネン生地のパンツに合わせ、エレガントな1339とのバランスを楽しみましたが、スラックスにもミリタリーパンツにもなんでもござれ。

OUTILのカーゴパンツと合わせた1339チャッカブーツ

ダークバーガンディカラーは思いのほか合わせるボトムスを選びません。

ミリタリーパンツと合わせたオールデン1339

当然ジーパンとの相性もGOOD。

今度はどのパンツと合わせよう

そんなワクワクを感じる革靴。

履いた後のコードバン特有の履きジワが非常に美しいのが特徴。

履いた後のオールデン1339チャッカブーツ

牛革のような明らかなシワではなく、深いうねができます。

オールデン1339チャッカブーツの履きジワ

あえてシューキーパーを入れずに畝を楽しめるのもコードバンシューズの特権です。

オールデンのチャッカブーツは、実際に履いて見るとますますとりこになる魅力的なシューズです。

靴紐を交換すればオールデン1339がよりスタイリッシュに

オールデンの1339には、あらかじめ靴紐が取り付けられています。

アッパーに合わせた暗めのブラウンの靴紐です。

靴紐交換前の1339

これでも十分格好良いのですが…。

靴紐を交換すれば見た目がスタイリッシュになるのでおすすめです。

実際に外して交換してみましょう。

オールデン1339の靴紐

今回取り付けるのは紗乃織靴紐(さのはたくつひも)

1339の純正靴紐と紗乃織靴紐

上の写真は純正シューレースと紗乃織靴紐を並べた図。

ほとんど長さが同じで色が似ているため、違和感なく取り替えられます。

紗乃織靴紐(さのはたくつひも)はロウ引きの重厚感あるシューレース。

作りが上質で頑丈。

そして、紐表面の摩擦が高いためほどけにくい、実用性抜群の靴紐です。

では、替えてみます。

取り替えるのは60cmのシューレース。

交換後の靴の状態がこちら。

靴紐を交換した1339

端の金セルが高級感を高め、1339のコードバンの美しさをより引き立てていますね。

靴紐を取り替えたオールデン1339

地味ですが足元をよりエレガントにいろどりたい人はぜひ取り入れてみてください。

オールデンのチャッカブーツ1339が美しさと武骨さを兼ね備えた極上革靴

本記事では、オールデンのチャッカブーツ1339の詳細をレビューしました。

オールデンの1339はバーガンディカラーのコードバンを贅沢ぜいたくに使った1足。

革の宝石と呼ばれるコードバンの輝きを存分に堪能たんのうできます。

履けばおのずとテンションアップ。

気分良く外出可能に。

靴底はダブルソール採用でガッチリ。

上品な見た目にもかかわらず、ガンガン履ける革靴です。

手持ちのシューズが短靴ばかりで刺激がない
けれどブーツを履くのは面倒

そんな人におすすめのチャッカブーツ。

オールデンの1339は、ただのチャッカブーツでは物足りない人に刺さる革靴です。

価格は高いものの、値段以上の満足度が得られますよ。

上質なコードバンだからこその気分の高揚をぜひ味わってみてください。

それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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