そんな人はこの記事をチェック。
オールデン(Alden)のコードバンといえば、圧倒的な存在感を誇る1足。
強い輝きつるりとした革の質感は唯一無二です。
オールデンの革靴には様々な種類がありますが、特に人気を博しているモデルがチャッカブーツ。
ブラックカラーのモデル「1340」とバーガンディカラーのモデル「1339」です。
チャッカブーツはくるぶしまで覆う革靴で、甲革(アッパー)の面積が広め。
短靴のコードバンシューズに比べ、コードバンの魅力をより強く感じる革靴です。
コードバンを贅沢に使った1足。
オールデンのダークバーガンディコードバンが綺麗に見える天気。 pic.twitter.com/4B1PcRvcV0
— シンジツイチロ@革靴・ファッションのブログ (@ichiro_shoe) November 17, 2024
コードバンの風合いを存分に味わえますよ。
このたび、バーガンディカラーの1339をゲット。
ということで、本記事ではオールデン(Alden)のチャッカブーツ1339をレビューします。
価格は180,000円越え。
革靴に出す値段としては高いですが…。
妻にも白い目で見られていますが…。
革靴の値段はどんどん上がる一方…。
だからこそ、
- オールデンのチャッカブーツが気になる
- コードバン靴の購入を検討中
- オールデンのモデル1339の詳細を知りたい
人を惹き付けてやまないオールデンのコードバン靴
オールデンの革靴は大人気。
特に日本でのオールデン人気はすさまじく、気に入ったモデルのマイサイズに出会えることは稀です。
そのくらい、オールデンの靴は多くのファンを獲得しています。
なぜそこまで人気なのか。
もちろん、要因は複数ありますが最大の理由はコードバンの美しい革質にあります。
- 革の宝石
- 革のダイヤモンド
と称されるほどの圧倒的なツヤ。
ひたすらに美しいです。
それこそ、ため息が出るほどに。
足元をエレガントに彩るコードバンの輝きは1度履いたら病みつき必至。
さらに付け加えれば、オールデンのコードバンはただのコードバンではありません。
アメリカ屈指のコードバンタンナーであるホーウィン社の上質なコードバンを使用。
ホーウィン社の過去の経営危機をオールデンが救った経緯があり、オールデンには優先的に上質なコードバンがホーウィン社から卸されているためです。
ゆえに、オールデンのコードバンは他社のコードバンよりも良個体な場合が多く、美しさもまた際立っているのです。
上質なコードバンを使っているのがオールデンのコードバン靴。
それが人気を博している理由です。
オールデンのコードバンの具体的な魅力
オールデンの革靴が持つ具体的な魅力をもう少し掘り下げてみますね。
素晴らしい点は以下の通り。
- 美しいコードバン
- 足なじみの良いフォルム
- 良くも悪くも雑な作り
美しいコードバン
オールデンのコードバンが美しいのは先ほど説明しました。
美しさにはハッキリとした理由があります。
オールデンにはコードバン以外の製品もありますが、やはりオールデンといえばコードバン靴。
ブランドの代名詞的な存在なので、この項目で言い及ばないことはあり得ません。
ということで、オールデンのコードバンについてもう1度述べます。
ホーウィン社の上質なコードバンを使ったオールデンの靴は見た目がひたすらに美しく、見る者を魅了します。
同時に、所有欲が満たされ、いざ履いたときの喜びも強く感じます。
ツルっとした表面のコードバンは通常の牛革とは表情が異なるため、違った雰囲気を持ち、履くと新鮮な気持ちになれるのも良い点です。
足なじみの良いフォルム
オールデンはラスト(木型)にこだわりを持ち、いくつもの特徴あるラストを開発しています。
定番のバリーラストやミリタリーラスト、土踏まず部分の大きなくびれが特徴のモディファイドラストなど。
たくさん種類があるオールデンのラストですが、いずれも履きやすさを追求する中で誕生したラストです。
良くも悪くも雑な作り
オールデンの革靴は良くも悪くも作りが雑です。
たとえば、こんな感じ。
と思いますよね?
普通は。
確かにそうなのですが、作りが雑なことで気持ち的にラクになる部分があります。
というのも、履き始めから作りが雑な部分が見えると、多少汚れたり傷ができても気にせず履けます。
このメンタル面が大事。
気持ちがラクになります。
気負わず履けるのです。
オールデンの革靴は決して安くはなく、むしろ高額。
履くとき、特に履き下ろすときには、変な傷を作りたくないと身構えてしまうのが当たり前。
ですが、オールデンの靴は作りが雑なゆえに緊張せずに履けます。
気楽に履けるのは高級革靴にとっては嬉しいポイント。
たとえ所有していても、
と履くのをためらっていたのでは宝の持ち腐れ。
オールデンの大雑把な作りは、カジュアル使いするための心理的ハードルを下げてくれるのです。
オールデンのチャッカブーツ1339をレビュー
さて。
この項目からはオールデンのシューズを詳しく見ていきます。
実際に筆者が購入したチャッカブーツのディティールを紹介します。
まずは、開封から。
パッケージ中央にオールデンのロゴが入った緑の外箱。
見慣れたボックスです。
いざオープン。
冊子とシューズケースが見えました。
なんとも上品な包み紙に包まれています。
シューズケースも同梱。
旅行に持っているときに便利です。
…。
革靴はまだか。
もったいぶるな、と。
そんな声が聞こえてきたので。
いざ。
こちらです。
オールデンのモデル名「1339」。
NO.8(ナンバーエイト)と呼ばれるバーガンディカラーのチャッカブーツです。
ただただ美しい1足。
サイズは6.5Eを選択しました。
表記としては6と1/2。
つまり、6.5です。
モデル名とサイズは外箱に書いてあります。
オールデンのサイズはアメリカ表記。
アメリカサイズの6.5は日本サイズ換算で24.5cmに相当するサイズです。
筆者の場合、同じくオールデンのロングウィングチップ975の7.5Dを履いているのですが…。
今回はサイズを1.0落とし、その分、ワイズをDからEへ広げました。
チャッカブーツのどっしりとした感じを、横を広くすることでより強調したかった次第。
オールデンの革靴はサイズを変えて楽しみたいという欲求をかき立てる1足です。
そして、履くと分かるのですが1339はまるで魔法のブーツ。
履き心地が良いのです。
履いた感じはまた後ほど詳しく解説するとして…。
オールデンのチャッカブーツ1339のざっくりとした概要だけ先に述べます。
チャッカブーツ1339は洒落っ気のある色気漂うシューズです。
バーガンディのエレガントなアッパーにたくましいダブルソール。
不思議となじむ格好良さ。
靴磨きしていても、思わず見惚れて作業する手を止めてしまうほどの美しさです。
ただぼんやりと眺めているだけでも満足できます。
チャッカブーツ1339はロングウィングチップ975同様のバリーラスト。
バリーラストの履きやすさは既に体験済み。
ラストだけに着目すれば「リピ買いした」といえます。
次の項目から各部位をもっと詳しく見ていきます。
アッパー
オールデン1339のアッパーには、ホーウィン社のコードバンを使っているのは先ほど述べた通り。
ダークバーガンディカラーのシェルコードバンです。
- アメリカのホーウィン社が製造するコードバン
- コードバンの中でも最高級品
- 馬の臀部の革であるコードバンが貝の形に似ていることに由来する
No.8(#8)と呼ばれる、オールデンのダークバーガンディカラーは深みのある色味。
暗みのある赤のような、紫のような。
独特のカラーリングです。
色気漂うシックな外観。
そして、この美しいツヤ。
見ていると革の中に引き込まれる感覚になります。
思わず見惚れるエレガントな雰囲気です。
プレーントゥのシンプルさがコードバンの圧倒的な存在感をより引き立てています。
チャッカブーツタイプなので、くるぶしまでコードバンの革に包まれている贅沢仕様。
足元が一気に華やぎます。
かかとの縫い糸はハッキリと主張してワイルド。
武骨な印象を高めています。
ただ、縫いが適当なわけではなく。
きっちり等間隔で縫製されています。
雑な作りが目立つとはいえ、ブランドのこだわりが凝縮されているのが分かるディティールです。
シューレースはバーガンディと合わせたカラーで統一感があります。
靴紐さえも革靴の雰囲気を壊さないように配慮されています。
インソール
続いて、革靴の内側の紹介を。
オールデンの1339のインソールは革製。
グッドイヤーウェルテッド製法を採用していると記載あり。
そのため、頑丈な作りです。
メイドインUSAの表記があります。
インソールにはオールデンのゴールドロゴが配置。
スタイリッシュです。
ライニングは柔らかで優しく足を包み込みます。
ライトブラウンの色味は柔和。
アッパーのバーガンディコードバンが纏う空気感とはまた違った印象です。
しかし、高級感は変わらず放っています。
ライニングにはサイズやロットが刻印。
上の写真の左下を見ると、ワイズやヒールの大きさが表示されているのがわかります。
「C/E」と書いてありますね。
分母はワイズ。
分子はヒールサイズを表しています。
つまり、この靴はワイズE。
ヒールサイズはCです。
ちなみに、ワイズDの場合、同じラスト形状ならかかとの大きさを示す表示はBとなります。
上記の写真の表記は、ワイズDに比べると横幅が全体的に広くなっていることを示しています。
アウトソール
次はアウトソールを確認していきます。
チャッカブーツ1339のアウトソールはダブルソール仕様です。
コバ周りを見ると、真ん中付近にうっすらと線が入っています。
アウトソールが二重になっている証。
ダブルソールだからです。
革を2枚重ねたソールになっています。
そのため、革底が頑丈に。
タフに履ける革靴になるのです。
その分、ソールは硬くなるため、履き始めは靴の返りが悪くなります。
履き心地が硬く感じられる要因に。
しかし、革なので徐々になじみ、だんだん柔らかくなっていきますのでご安心を。
履き味の経年変化を感じるソールです。
履き下ろす前にレザーソール用の保革クリームを塗ってケアすると、ソールが柔らかくなり履き心地がアップするのでおすすめです。
お手入れ方法はこの記事の後半で解説しますので、ぜひ読み進めてみてください。
アウトソールはレザー製。
縫いが丁寧です。
オールデンらしからぬ精巧さ。
アウトソールに関していえば、当たり個体です。
これは嬉しい。
ヒールには素材を示すシールが貼り付けてあります。
- アッパー
- インソール
- ライニング
- アウトソール
上記すべてが革製であることを示しています。
ヒールはゴム製ですり減りに強い仕様。
よく見るとゴムとレザーの境い目に隙間がありますが、そこはご愛嬌。
作りが大雑把な点はオールデンらしさ全開。
縫いの丁寧さとはうってかわって可愛らしさすら感じます。
レザーソールの中央下部にはブランドロゴが刻印。
さらに、ブランドロゴの上にはホーウィン社のシェルコードバンであることを示すマーク付き。
履き続けると薄くなってくる部分ですが、そこがまた儚く、愛着がわいてくる点です。
項目 | 詳細 |
ブランド | オールデン(Alden) |
品番 | 1339 |
アッパー素材 | シェルコードバン |
アウトソール | ダブルソール |
カラー | #8ナンバーエイト(バーガンディ) |
木型 | バリーラスト |
価格 | 189,200円 |
オールデンの1339を履き下ろす前のプレメンテ方法
オールデンのチャッカブーツに限らず、革靴にはお手入れが大事。
特に、履き下ろし時のケアは極めて重要です。
というのも、購入直後の革靴は革が乾燥しているリスクがあります。
革には水分や油分が含まれ、しなやかさを保っていますが、時間とともに抜けていくのです。
つまり、時間を追うごとにだんだんと乾燥するということ。
革が乾燥すると、しなやかさが失われ硬くなります。
そして、革が硬い状態で履き下ろすと、革に柔軟性がないために深い履きジワが入りやすいのです。
きれいな状態で長く履き続けたいなら、履き下ろす前に革に水分や油分を補給してしなやかな状態にしてあげるのが重要。
そんなわけで、オールデンのチャッカブーツも履き下ろす前のお手入れ、つまりはプレメンテをしていきます。
- アッパー
- インソール
- アウトソール
それぞれの部位ごとに実践解説していきますね。
アッパーのお手入れ方法
まずはアッパーのお手入れから。
コードバンのお手入れです。
コードバンは一般的な牛革に比べ難しい印象がありますが、決してそんなことはなく。
ほぼ同じ方法でケアできます。
気を付けるのはコードバン用のクリームを使うことと、豚毛ブラシではなく比較的柔らかな馬毛ブラシを使うこと。
それ以外は牛革のケア方法と同じです。
手順は以下の通り。
- 靴紐を外す
- シューキーパーを投入
- ホコリ落としのブラッシング
- クリーニング
- 保湿
- 靴クリーム塗布
- クリーム塗り伸ばしのブラッシング
- 乾拭き
- ツヤ出しのブラッシング
- 靴紐を取り付ける
手順は多いですが、1つ1つの作業は簡単なので気負わずにやってみてください。
では、実践していきます。
靴紐を外す
まずは革靴の靴紐を外します。
靴紐が付いたままだとお手入れしにくいですからね。
シューキーパーを投入
続いて、シューキーパーを入れます。
お手入れの前にあらかじめシューキーパーを入れておくと革が中からしっかりと固定され、靴磨きしやすくなります。
持っていない人はぜひとも準備しましょう。
革靴ライフには必須アイテムです。
コロニルのシューキーパーは対応サイズの幅が広く、サイズ選びに失敗しにくいのでおすすめです。
ホコリ落としのブラッシング
シューキーパーを入れた後は馬毛ブラシでブラシ掛け。
革に付いたホコリやチリを払い落とすのです。
革の上に余計なゴミが残らないよう、きれいにします。
クリーニング
馬毛ブラシで物理的なゴミを払い落とした後は水汚れや油汚れを落とすため、クリーニングします。
新品の革靴とはいえ、製作時に塗った靴クリームが酸化して劣化しているかもしれません。
購入直後でもクリーニングは大事です。
ただ、ここで1つ注意すべきポイントがあります。
コードバンは水に弱いため、水分多めのクリーナーを使うと革が毛羽立つ可能性があります。
コードバンの輝きを失わせる原因になりますから避けなければいけません。
そこで使いたいのがサフィールノワールのレザーバームローションです。
油分が比較的多めのクリーナーなので低刺激。
コードバンのツヤをそのままにクリーニングできます。
クリーニングクロスにレザーバームローションを含ませて…
革靴を拭いていきます。
優しく拭き上げればOK。
ゴシゴシこするとコードバンの色が抜けますので避けましょう。
コードバンのお手入れの鉄則は、
- 優しく
ですよ。
保湿
続いて、コードバンの保湿をします。
オールデンのチャッカブーツはアメリカで作られています。
製作してから輸送。
日本に届くまでにどの程度の時間が経っているのか分かりません。
革が乾燥している可能性があるため、保湿クリームで革に潤いを取り戻す作業をします。
保湿に特化した、いわば高級デリケートクリームです。
指に取り分け、コードバンに直接塗り込んでいきます。
コードバン全体にクリームを塗り込んだら、馬毛ブラシでクリームを革になじませていきます。
牛革の場合、豚毛を使いますが、コードバンは繊細なためより柔らかでしなやかな馬毛を使いましょう。
コードバンはデリケートな革種なので、優しくブラッシングできる馬毛ブラシが適しています。
靴クリーム塗布
保湿の後はツヤ出しです。
サフィールノワールのコードバンクリームを塗っていきます。
コードバンクリームはコードバン専用のクリーム。
コードバンに最適な成分配合をしています。
コードバンの靴を持っているなら、ぜひとも準備しておきたい靴クリームです。
クリーム塗布用の小型馬毛ブラシにコードバンクリームを少量取り…
コードバンに塗り込んでいきます。
コードバンは通常の牛革と比べ。クリームが革へ浸透していく感覚は少ないです。
実際、コードバンは繊維が密に詰まっているため、クリームの浸透度はそこまで高くありません。
コードバンクリームは必要最低限のみで十分。
米粒1個程度でOKです。
1度にたくさん塗らず、革の様子を見ながら少しづつ塗っていくのをオススメします。
クリームを塗り過ぎると、革がべたつく原因になりますから注意しましょう。
クリーム塗り伸ばしのブラッシング
コードバンクリームを塗った後は馬毛ブラシで塗りムラを解消します。
ブラッシングしてクリームを塗り広げると同時に、余分なクリームを毛先に移して革の上から除去する効果があります。
ブラシをクルクルと回すように優しくブラッシングしましょう。
乾拭き
ブラッシングした後にはクロスで乾拭きして磨きます。
余分な靴クリームを完全に取り除き、革の上に残らないように磨き上げます。
クロスで乾拭きしていくと、目に見えてコードバンの輝きが増していくのが分かりますよ。
ツヤ出しのブラッシング
クロス磨き後にはダメ押しの山羊毛ブラシを使ったブラッシング。
山羊毛の毛先にハンドラップで少量の水を付け、優しくブラッシングします。
コードバンクリームが粒子レベルで均され、みずみずしいツヤが出ます。
コードバンの仕上がりがワンランクアップする作業なのでオススメです。
靴紐を取り付ける
靴紐を取り付ければアッパーのお手入れは完了。
手順こそ多かったですが、各作業は簡単なのでストレスなくお手入れできました。
インソール・ライニングのお手入れ方法
オールデンのチャッカブーツのインソールとライニングは革製。
アッパーと同じように潤いと栄養を補給する必要があります。
保革クリームを塗って水分と油分をしっかり与えていきます。
サフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームを使ってケアしていくことに。
クリームを指に直接取って革部分に塗り込んでいきます。
履いたら見えない箇所ですが、インソールやライニングのしなやかさは靴の返りに直結する部分です。
栄養補給の観点だけでなく、革を柔らかくして靴の返りをよくするためにも栄養クリームを塗るのをおすすめします。
アウトソールのお手入れ方法
アッパー、インソールときたらアウトソールのケアもやっておきます。
アウトソールのお手入れは以下の手順で実施。
- クリーニング
- 保革
- プレス
アッパーケアとの違いは最後に革をプレスすることです。
クリーニング
アウトソールのケアはまず汚れ落としから。
クロスに靴クリーナーを含ませて…
レザーソールを拭きます。
新品といえど、クリーナーを使ってほんのわずかな汚れでも取り除き、保革成分を革に行き届かせるサポートを抜かりなくすることが重要です。
保革
この工程では、革のアウトソールにケアクリームを塗ります。
ブートブラックのレザーソール専用のケア用品を使います。
クリームをレザーソールに乗せ…
小型ブラシでクリームを塗り伸ばします。
ソール全体に塗り伸ばしたら次の作業へ移ります。
プレス
レザーソールは地面と直に触れる部分のため、削れるのは避けられません。
しかし、革の繊維を密にしておけば摩耗しにくくなります。
レザーソールにクリームを塗った後には表面がなめらかなスティックでこすり、圧を加えて革の繊維を引き締めると効果的です。
ニッチなアイテムですが、専用のケア用品があります。
アビィ・レザースティックです。
アビィ・レザースティックをクロスに包んでからレザーソールをこすって加圧します。
力を加えて革を押し込むのです。
革の面を押してプレスするイメージを持って作業しましょう。
アウトソールの革が引き締まり、削れにくくなります。
プレメンテ後のオールデン1339
履き下ろし前のプレメンテをすべて実施した後のチャッカブーツの状態はこちらです。
ダークバーガンディーのコードバンのツヤが深くなり、より上品かつ妖艶な印象になりました。
周囲の景色を反射するツヤ。
これこそ、コードバンの魅力です。
牛革にはない独特の特徴が満足度を高めます。
アウトソールも履き下ろすための万全の状態になりました。
これからガシガシ履いてエイジングを楽しんでいきたいと思える1足に。
オールデンのチャッカブーツの魅力をより引き出すケアタイムでした。
オールデンの1339を履いてみた
プレメンテが終わったところで早速、オールデンの1339を履き下ろします。
太陽光の下だと、ダークバーガンディの紫色の主張がより強く、高貴で洗練された雰囲気に磨きがかかります。
足元をスタイリッシュに演出。
ホーウィン社のシェルコードバンの美しさを体感できる極上シューズ。
上の写真では柔らかい空気感の刺し子リネン生地のパンツに合わせ、エレガントな1339とのバランスを楽しみましたが、スラックスにもミリタリーパンツにもなんでもござれ。
ダークバーガンディカラーは思いのほか合わせるボトムスを選びません。
当然ジーパンとの相性もGOOD。
そんなワクワクを感じる革靴。
履いた後のコードバン特有の履きジワが非常に美しいのが特徴。
牛革のような明らかなシワではなく、深い畝ができます。
あえてシューキーパーを入れずに畝を楽しめるのもコードバンシューズの特権。
履けば履くほど愛着が増すこと必至。
ただただ格好良いの一言。
コードバンチャッカブーツの色気は唯一無二。No.8ダークバーガンディのカラーリングに惚れた。オールデン好きだ。 pic.twitter.com/vxUO5LBBzT
— シンジツイチロ@革靴・ファッションのブログ (@ichiro_shoe) December 7, 2024
オールデンのチャッカブーツは、実際に履いて見るとますます虜になる魅力的なシューズです。
靴紐を交換すればオールデン1339がよりスタイリッシュに
オールデンの1339には、あらかじめ靴紐が取り付けられています。
アッパーに合わせた暗めのブラウンの靴紐です。
これでも十分格好良いのですが…。
靴紐を交換すれば見た目がスタイリッシュになるのでおすすめです。
実際に外して交換してみましょう。
今回取り付けるのは紗乃織靴紐(さのはたくつひも)。
上の写真は純正シューレースと紗乃織靴紐を並べた図。
ほとんど長さが同じで色が似ているため、違和感なく取り替えられます。
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)はロウ引きの重厚感あるシューレース。
作りが上質で頑丈。
そして、紐表面の摩擦が高いためほどけにくい、実用性抜群の靴紐です。
では、替えてみます。
取り替えるのは60cmのシューレース。
交換後の靴の状態がこちら。
端の金セルが高級感を高め、1339のコードバンの美しさをより引き立てていますね。
地味ですが足元をよりエレガントに彩りたい人はぜひ取り入れてみてください。
オールデンのチャッカブーツ1339が美しさと武骨さを兼ね備えた極上革靴
本記事では、オールデンのチャッカブーツ1339の詳細をレビューしました。
オールデンの1339はバーガンディカラーのコードバンを贅沢に使った1足。
革の宝石と呼ばれるコードバンの輝きを存分に堪能できます。
履けば自ずとテンションアップ。
気分良く外出可能に。
靴底はダブルソール採用でガッチリ。
上品な見た目にもかかわらず、ガンガン履ける革靴です。
そんな人におすすめのチャッカブーツ。
オールデンの1339は、ただのチャッカブーツでは物足りない人に刺さる革靴です。
価格は高いものの、値段以上の満足度が得られますよ。
上質なコードバンだからこその気分の高揚をぜひ味わってみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。
そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。
大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。